2012年3月
■2012年3月
最高級のクルマを作る自動車メーカーとして世界の自動車メーカーの中でも最も高いブランドイメージを持つのがロールスロイス。経営危機に見舞われた後、現在はBMWの傘下に入った新生ロールスロイスとして伝統を受け継いだクルマ作りを続けている。現在ラインナップされているのはファントム1車種で、これは1950年代に栄華を究めたシルバー・クラウドを基本に、フライングレディーとパルテノン神殿をモチーフにしたフロントグリルを採用するなど、従来からの高貴なイメージをそのまま受け継いでいる。サイドビューはユニークな観音開きのコーチドアを採用することで、卓越したエンジニアリングとモダンデザインを融合させている。オーナーからの注文に基づいて熟練した職人が手作業で入念に仕上げるインテリアはラグジュアリーな雰囲気にあふれており、ロールスならではの世界を作っている。搭載エンジンはBMWが開発したV型12気筒の6749ccで、338kw(460ps)のパワーを発生する。ロールスロイスは伝統的にパワーの数字を発表していなかったが、現在ではそれを発表するようになった。トランスミッションは電子制御6速Aが組み合わされる。2005年5月にはロングホイールベース仕様のEWBを追加し、2006年9月にはオーディオシステム用補助入力ジャックやMP3対応CDチェンジャーなどの装備を追加した。またブルー・クロムのインテリアパッケージを標準装着できるようになった。