2024年7月
■2024年7月
ポルシェジャパンは、フル電動SUV「マカン エレクトリック」の予約受注を2024年7月17日に開始した。同年1月に本国で発表されていた「マカン 4 エレクトリック」と「マカン ターボ エレクトリック」に加えて、今回発表された「マカン エレクトリック」と「マカン 4S エレクトリック」の4モデルが導入される。
新たに設定された「マカン エレクトリック」は、「タイカン」シリーズに続く、ポルシェの電気自動車(EV)だ。ボディサイズは全長4784mm×全幅1938mm×全高1621~1623mm、ホイールベース2893mmで、既存の「マカン」との比較で全長が約60mm、全幅で約20mm、ホイールベースは約85mmサイズアップしている。このうち「マカン エレクトリック」のみ後輪駆動で、ほかの3モデルには電子制御のポルシェトラクションマネジメント(ePTM)システムが搭載され、前輪と後輪の間での駆動力配分は、従来の全輪駆動システムよりも約5倍速くなっているという。
エントリーモデルである「マカン エレクトリック」は、容量100kWhのバッテリーを搭載して、後輪に「マカン 4 エレクトリック」リア用と同じモーターを採用。同モーターはローンチコントロール時の最高出力265kW(360PS)、最大トルク563Nmを発生する。停止状態から5.7秒で時速100 kmに到達し、最高速度は220km/h、WLTPモードによる総合航続距離は最大641km(EU仕様)と公表されている。
全輪駆動の3モデルには、強力な600アンペアのSiCパルスインバーターが搭載され、フロントアクスルモーターに追加される。「マカン 4 エレクトリック」はローンチコントロール時の最高出力300kW(408PS)、最大トルク650Nm、「マカン 4S エレクトリック」がローンチコントロール時の最高出力380kW(516PS)、最大トルク820Nm、「マカン ターボ エレクトリック」にはローンチコントロール時の最高出力470kW(639PS)、最大トルク1130Nmを発揮。ローンチコントロールを使用した際の0-100km/h加速と最高速度は「マカン 4 エレクトリック」は5.2秒、220km/h、「マカン 4S エレクトリック」が4.1秒、240km/h、「マカン 4S エレクトリック」が3.3秒、260km/hとなっている。バッテリー容量は「マカン 4 エレクトリック」と同じく100kWhで、WLTPモードの総合航続距離はEU仕様で「マカン 4 エレクトリック」は613km、「マカン 4S エレクトリック」は606km、「マカン 4 エレクトリック」は591kmという。
足回りでは、エアサスペンション仕様車(ターボは標準装備)には、ポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)電子制御ダンピングコントロールが装備されている。オプションでスチールスプリングサスペンションとPASMとの組み合わせも可能だ。
エクステリアは、ポルシェの伝統的なプロポーションをさらに進化させて、マカンならではのスポーティ、モダン、ダイナミックな外観を強調するデザインとした。ヘッドライトは2つの部分に分かれており、4灯のデイタイムランニングライトを備えたフラットなアッパーライトユニットは、フェンダーに埋め込まれている。また、彫刻的な3Dライトストリップの中央にはポルシェロゴを配置した。
インテリアでは、まったく新しいディスプレイとコントロールシステムを導入。ポルシェドライバーエクスペリエンスはデジタルとアナログの要素を組み合わせたもので、12.6インチの曲面ディスプレイを備えた計器クラスター、10.9インチの助手席ディスプレイ、拡張現実技術を備えたヘッドアップディスプレイ、コミュニケーションライトを備えたアンビエント照明が含まれている。
ボディカラーは、新色の「スレートグレーネオ」を全モデルに設定。また、アプローチアングルが最大17.4度まで増加し、最低地上高を標準設定より10mm高い195mmに引き上げることができる「オフロードデザインパッケージ」をオプションで用意している。