プジョー 307 (ハッチバック) 「フランス車らしくシックでチープではない、...」のユーザーレビュー

フランス車らしくシックでチープではない、...

2006.7.22

総評

フランス車らしくシックでチープではない、基本重視の大衆車。10,000kmくらい乗り込むとサスやAT制御がこなれてきて、いかにも使い慣れた自分の道具という実感が湧いてくる。クラスはトヨタのプレミオ/アヴァロンや日産のプリメーラあたりと競合するが、明らかに日本車の方が不当なコストを要求しているように思われる。メガーヌやC4も試乗したが、少々走りの味付けが強すぎて、クルマとの間に余分な何かが挟まっている感じを免れない。但し、良くも悪くも「クルマは道具」という割り切りが必要で、306にあったプラスアルファの面白さ～例えばインテリアデザイン～や特異な完成度は乏しい。名古屋はディーラーが多いのでしょっちゅう見かけるし、クルマで自己主張したい向きにはお勧めしません。尚、407に試乗しましたが、最高の乗り心地と操作性に感動し、次回車検で買い換えるか迷っています。

満足している点

いかにもフランスの大衆車らしく、軽々とよく走る。想像よりボディの大きさを感じず、路地裏や田舎道でも楽に操れる。当初はアクセルレスポンスが遅い印象だったが、学習機能が働き5,000km位走ったところで機敏に動くようになった。猫足は健在で、絶妙の幅とタイミングでサスが反応するので、車が予測しがたい不自然な挙動を示すことがない。フラットな乗り心地を演出しようとして反応が鈍くなりがちな、同クラスの日本の車とは対照的で、基本重視の知的な「見切り」を感じる。一見何の変哲もないのに疲れないシート、追従性のいいステアリングなども、伝統的なプジョーの美点を引き継いでいる。このサイトで時々指摘されている減速時のシフトダウンと軽いショックは、ことに下り坂でエンジンブレーキが自動的に利き、再加速時の反応がいい点で、慣れればむしろ利点。スタイルは...斜め後方から見ると、ドイツの某ライバル車に比べ圧倒的にセクシーです。

不満な点

インテリアが全く没個性な「工業製品」。306のスイッチ類が位置、形状ともきわめてわかりやすく、かつ美しくレイアウトされていたのに比べ、307は悪い意味でグローバルスタンダードに追随してしまい、ライバルであるメガーヌやC4に比べ「所有する喜び」を大きく減殺されてしまう。最大の問題は左ハンドル仕様のワイパーとセンターコンソール。特にワイパーは運転席側にかなり大きく拭き残しができるので、大雨や雪の日の右折は明らかに危険。構造上アームの曲がり方向と長さを逆転させるだけで解決するはずだが、マイナーチェンジで改良されていない（因みに407では解決済み）。小物入れのスペースは306から激増！したが、それでも標準的な日本車に比し狭くて使いにくい。評価の高いスタイルも、ボディ側面の曲線やCピラーの角度などに絶対的な美しさを有していた306に比べてしまうと、茫洋と膨らんだ印象を免れない。総じて細かい所の作り込みが何かと不足している。また標準装備のダンロップ製のタイヤはウェット性能が低くノイズも目立つので、車検の際ミシュランのコンフォート系タイヤに履き替える予定。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験