実に使い勝手の良いクルマです。
新車当時の最終型を試乗したとき、その見た目からは想像も出来ない軽快なハンドリングを覚えており、縁があって初期型の
2011.7.2
- 総評
- 実に使い勝手の良いクルマです。
新車当時の最終型を試乗したとき、その見た目からは想像も出来ない軽快なハンドリングを覚えており、縁があって初期型の全部付き車を購入。超不人気車なので、仕様による価格差も無く、低走行なものを低価格で入手可能なのでお得です。
運転する分には運転席の開放感が実にいいです。これほど広々して開放感あるクルマは初めてでした。最小回転半径が4.9mと小さく、短い全長と切れ角の大きさで見た目に反して取り回しは実に良好。シートの出来も良く、長時間の運転は「もっと運転していたい」と思える疲れ知らずなクルマでした。
なんといっても脱着可能なリヤシートでアレンジも自在なところが実に楽しい。リヤの床がフラットで、3席装着時は中央席を一番後ろにずらすことで3人それぞれに肩が触れ合わない快適な環境が与えられるクルマも珍しいのでは? 2席装着時は広々した足元空間が売り物だし、全部取っ払えばタイヤが6本縦積み出来たりシングルのマットレスが敷ける広さがあります。
動力性能は最終世代の日産車がボディ剛性にこだわり過ぎて車重が重過ぎる(2.0Lのサンルーフ・サイドエアバッグ付きだと1,490kgもある)こともあり、SR20DEエンジンでは決してパワフルではありません。でもかつて乗っていた同エンジンで200kg以上軽いU14ブルーバードの機械式4AT車やW10アベニールのMT車と比べても街乗りでは同等、高速は断然良い燃費なので、エンジン自体の改良とCVTが効いているようです。
ハイパーCVTは決してATではないので、その特性を理解して乗る必要があります。これをATだと思って何も考えずに乗るとダメでしょうがね。日産もハイパーCVTをなんとなくATの延長で売ったのがいけなかったと思います。今時の過剰にエコを意識したCVTとは違ってダイレクト感があり、変速ショックとは無縁の走りはなかなか良いです。1.8Lも乗りましたが、2.0LのCVTを体験していると明らかにパワー不足でしたね。
1.8Lの5人乗りと乗り比べた結果、動力性能は当然ながらシートの出来も5人乗りはなんとなくコストダウンされている感がありました。ティーノに乗るなら6人乗りか5人乗りのビルトインチャイルドシートパッケージ付きがおススメです。
- 満足している点
- ・激安で手に入る(笑)
・3列シート車の所帯じみた感じとは無縁なところ
・運転席の視界の良さと開放感
・足だけに飽き足らずマルチリンク化しちゃったワイパーのおかげで払拭面積が広い!
・取り回しの良さ
・当時の日産としては頑張った内装
・脱着可能なリヤシートで室内のアレンジ自在
・見た目に反して腰のサポートが良く、長時間乗っても疲れないシート
・運転席下にあるウーハーの迫力ある低音が程よく腰を刺激する(笑)ホログラフィックサウンドシステム
・日産がちゃんとクルマを作っていた頃を感じさせる、適度にスポーティかつ分かりやすいハンドリング
・乗りこなす楽しみがあるハイパーCVT
・高速走行等で負荷をかけた方が燃費が伸びる、欧州車的なところ(最高15.3km/l)
・前期はエンジンのロッカーカバー塗装&レゾネータ部にCIマークが付いていて、フードを開けたときに満足感がある(1.8もエンジンカバー付き)
- 不満な点
- ・登場時のCMが全くこのクルマの良さを伝えていない
・CVTの信頼性が低いのと日産がその責任を取らないこと(ゴーンの役員報酬を少しは還元しろ…)
・車重とエンジンのマッチングはイマイチ(SRのVE無しは特性がCVTと合わない、QGはパワーが無い)
・素直に2DINが入らないインパネ
・ガラスに網々模様が入っていて閉めているときの開放感が低いサンルーフ
・3席装着時の左右席が後ろにスライド出来ない
・後席中央にヘッドレストがあるのは良いが、シートベルトが2点式
・収納場所としては全く使えない激狭のグローブボックス
・アームレスト部にしかなく、固定が甘いカップホルダー(5人乗り用を後付けして解消)
・助手席のパワーウィンドウがやたら遅い
・CVTを嫌って1.8Lにしようにも、装備が悪い…(オートエアコンとサンルーフの設定がない)
・アンテナが手動
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