エコな時代にこそグランツーリスモを
今までの車暦は、売れなかったリトラクタブルライトのシルビア・ハッチバック、B4が出る前のセダンの認知度が少なかった
2010.5.12
- 総評
- エコな時代にこそグランツーリスモを
今までの車暦は、売れなかったリトラクタブルライトのシルビア・ハッチバック、B4が出る前のセダンの認知度が少なかった時代の初代レガシイRS(MC後)、二代目レガシイRS(MC後)など、町中で見かけることが少い希少性とコストパフォーマンスを重視した車選びをしてきたつもりの運転暦30年のおっさんです
最後のレガシイRSはたいしたトラブルもなく13年乗り続けましたが、さすがに塗装も色あせ、
錆びも出てきたので、乗り換えを決意しました
13年経過の乗り換えとなると、減税補助金対象のエコカー系への切り替えとなるところですが、当方エコのエの字もいっさい頭に無く、ましてや隣近所にあふれかえるミニバンなど考えたこともなく、そうと決まれば一目散に7AT搭載にMCしたスカイライン・クーペの1本釣り
とはいうものの、念のためにレガシイB4のFMC発表を待って試乗もしてきました
しかし、いい車にになったんだけど面白味がなくなり、良く言えば優等生的なトヨタ車風のイメージに感じました
13年前からは考えられないほど広くなった後席も多分使うことはないだろうし、ということで、
結局、最初の台本どおりスカイライン・クーペとなった次第です
肝心のスカイライン・クーペですが、主に往復14kmの通勤主体なので、333馬力を体感する
チャンスがそうそうあるわけでもなく、したがって、人の視線を感じて満足し、お年の割りにクー
ペに乗って若いですね、車好きなんですねと言われて悦に入ってるのが正直なところです
国道でも段差やワダチが多く、センターラインがない狭い箇所がある田舎道のため、245の幅広タイヤではステアリングを握る手にも力が入り、朝の通勤ではいっぺんに眠気が覚めます
車好きなオヤジと言われると調子にのって、ベネルディのホイール(19インチ)に交換して車幅
ギリギリにセッティングし、最近出たメーカー純正エアロパッケージ、リモートエンジンスタータを後付けしました
嫁には内緒ですが来年はマフラー交換を考えているところです
ようやく独身時代の夢がかなった喜び、クーペに乗る喜びをただただ満喫中
年取っても身体が続く限り長く乗っていたいグランツーリスモです
- 満足している点
- 意外に良い燃費
13年前のレガシイRSよりはるかにエコな高速12km、街乗り7km
本来、燃費を気にする車ではないと思うのですが、正確な燃費情報表示(液晶)と
グラフィカルな瞬間燃費計(メーター内)のおかげで、アクセルワークに気を配る
ようになりました
自宅から都心まで往復1000km、その間一般路はほんの数kmの行程ですが、
大容量80Lの燃料タンクと相まって、無給油で完走してしまいました
安定した走行性能
足回りは基本的に硬めですが思いの他しなやかで不快感はまったくなく、たまに走る
高速ではその直進性と安定感の素晴らしさに酔ってしまいます
コーナリングでも13年前の4WDレガシイとは比べものにならない(当たり前か)
限界の高さを感じ、さあ乗るぞと意気込めば意気込むほど、いつでも期待に応えて
くれるふところの深さ、基本スペックのレベルの高さに驚くばかりです
クーペとして潔く割り切ったスペース
リアシートに人を乗せることを考えていないため、リアの居住性(170cm以上の
人は頭がつかえる)やトランクスペース(浅い、極小)もまったく問題にしていません
というより、これでこそクーペと美点にさえ思っています
車幅が広い
走行するうえでは、これはむしろ長所だと感じています
高い走行安定性への貢献要因でもあるでしょうし、何よりも狭い道では対向車が避けて
道を譲ってくれます(笑)
1820mmの数値以上に対向車にとってはもっと幅広に見えるらしい
実際の車幅感覚は標準装備のサイドブラインドモニターで何ら問題なし
リアもオプションのエアロバンパーで更に幅広に見え、その堂々たるリアスタイルのせいか
370GTのオーナメント効果も手伝って、煽(あお)られることがまったくなくなりました
ドアが大きく厚い
車幅の広さとあわせて一般の駐車場では駐車位置・乗り降りに相当苦労します
でもそれが2ドアクーペの特徴であり、他の車では味わえない配慮を必要とするところに
むしろこの車の良さがあると感じています
- 不満な点
- ボディサイドへ泥が跳ねやすい
張り出した丸みのあるボディに幅広タイヤのせいか、雨天走行後はボディサイドが無残に
泥だらけになりやすい
よく見ると各パーツが安っぽい
ドアミラーはブルーバードシルフィーとまったくの共用のようですが、格納、オープン時の
動作音が安っぽい
とくに冬季は凍てつくと安物のプラスチック音がして悲鳴に聞こえる
パワーウィンドウも凍害に弱く、雪の後凍ててウィンドウガラスの動きが悪くなり、
ウィンドウ上部の隙間から雨水が漏れてくるようになって修理に出しました
ディーラ整備対応
以前、この投稿欄でスカイラインクーペのディーラ整備対応の悪さを指摘するユーザーが
いましたが、それが気になってちょっと心配していました
残念ながら確かに整備レベルは低く、丁寧さに欠けます
前述のパワーウィンドウも1回では完全に対応してもらえず2回目でようやくの有様
ディーラ・オプションのエアロバンパーも取り付け方が悪く、ボンネットとの隙間が大きく
なって納車されてきたので、ためしに洗車してみたらエンジンルームに水が入る始末
もちろんクレームでやり直してもらいました
スタッドレス交換、アルミホイールの交換の時もホイールのあちこちに油汚れをつけたまま
納車されてきたので、担当者に客商売について説教しました
最悪だったのは、整備時にドアに小さな引っかきキズをつけられたこと
今、実はその修復待ちなんですが、この9ヶ月の間、いろんな代車を借りることができ、
おかげでいろんな日産車の運転を経験させてもらっています(苦笑)
接客サービス面はともかく、アフター面で重要で肝心な技術力・整備力が心もとない、
はっきり言ってオートバックスより遥かにレベルが低い、しっかりしろとお店には言わせて
もらいました
従来、日産のディーラはスポーツ系車種を扱うレッドステージ、ファミリー系車種を扱う
ブルーステージのすみ分けだったと思います
今はその区別がなくなってしまってるとは思いますが、私の担当のブルーステージのお店が、
ファミリー系=下駄代わりの車種取扱店の流れがあるんだとしたら誠に残念な話です
せっかくの良い車だけに何とかして欲しい気持ちがいっぱいです
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