3.5と2.5どちらがいい?
スカイラインの購入を検討されている方は、パワフルでスポーツセダンらしい走りが楽しめる3.5Lにするか、それとも、維持費の
2008.1.26
- 総評
- 3.5と2.5どちらがいい?
スカイラインの購入を検討されている方は、パワフルでスポーツセダンらしい走りが楽しめる3.5Lにするか、それとも、維持費の点で有利かつ必要十分な性能の2.5Lにするか迷っておられる方もいらっしゃるのではないかと思います。今回私がスカイラインの購入を検討するに当たっても、3.5か2.5のどちらにしようか迷い両方に試乗してみました。
結論から言うと性能的には、よほど有り余るパワーを求めるのでなければ2.5で十分なのですが、価格差を考えると2.5がお買い得とは言い難いと思います。
ここではスカイライン全体の印象に加えて、3.5と比較した場合の2.5の印象を述べていきます。
- 満足している点
- ・必要十分な動力性能
山道で少しアクセルを踏み込んでみたのですが、「クオォォ~~ン!!」という快音を発して気持ちよく走ります。カタログ上の出力は3.5が315馬力、2.5が225馬力ですがそこまでの差があるようには思えませんでした。
必要十分どころかかなり余裕のある性能で、有り余るパワーを求めるのでなければ、これで何も不足はないと感じました。
余談ですがレクサスIS250と比較すると、ISのエンジン出力は215馬力ですが、これよりも明らかにパワー感は上です。ただしエンジンの回転感はあくまでも滑らかで上質なIS250に対し、スカイラインのエンジンは豪快、悪く言えばラフで、いかにもスポーツタイプの車のエンジンという印象です。
・3.5と2.5の差が少ない。
3.5と2.5の外観上の差は同じグレード同士で比較すると、トランクリッドの小さなエンブレム以外にはありません。またオプションなども3.5に装着できて2.5に装着できないというものは少ないです。(タイプSの場合、4WASが装着できませんが)
2.5を購入しても3.5に対してコンプレックスを抱くことは少なそうです。
- 不満な点
- ・車重が重い
同一グレードで比べた場合、3.5Lと2.5Lで基本的に車重が変わりません。(タイプPで比べた場合、3.5の方が10㎏だけ重い)長所のところで述べた装備や仕様の差が少ないことや、エンジン単体の重量差が大きくない(ターボとNAであれば補器類の有無で重量差が大きくなるが、同一形式で排気量の違いであれば重量差は大きくない)ことを考慮すれば当然かもしれませんが、エンジン出力を考慮すればいかにも重い印象があります。
車重が重いことは燃費に悪影響があるようで、このユーザーレビューで2.5の方の燃費を見ると3.5と大差ないようです。(カタログ数値は3.5…9.2㎞/L、2.5…11.2㎞/L)2.5に経済性を期待すると裏切られるでしょう。
・価格差が少ない
これも3.5と2.5の差が少ないことによるものですが、価格差が少なく、2.5の方がお買い得とは必ずしも言えないようです。タイプS、タイプPの3.5と2.5は27.3万円の価格差で、2.5に買いやすさを期待すると裏切られます。その程度の差であればちょっと頑張って3.5にしようかと考えてしまいます。
2.5にはベースグレードの250GTがあり、それだと279万円からで、スカイラインの車格を考えると決して高いとは言えませんが、それでもマークXの2.5よりは割高です。ここ最近スカイラインの国内販売は毎月1000台未満と不振ですが、このあたりの微妙な価格設定にも原因がありそうです。
・オプションが高額&セットオプションが多い
試乗車は250GTタイプPだったのですが、カーウイングスナビなど約60万円相当のオプションが付いて約390万円近い仕様でした。正直2.5Lの車に400万円近いお金を払うのは抵抗があります。
また、ひとつ気になったのはこの車の売りの一つである4輪アクティブステアは最もスポーティな350GTタイプSにすらオプションで、250GTタイプSには装備できないというのはどういうことでしょうか?
・MTがない
スポーツ性がこの車の売り物のはずなのにマニュアルミッションの設定がありません。クーペや北米仕様のインフィニティG35Sportには設定されているのですから、難しいことではないと思うのですが…
ATだからスポーティではないという気はありませんが、車を自分の意思通りにコントロールするという点で、MTの方が優れていると思います。
- デザイン
-
-
- 走行性能
-
-
- 乗り心地
-
-
- 積載性
-
-
- 燃費
-
-
- 価格
-
-
- 故障経験