日産 フェアレディZ 「日本車だけどアメリカン」のユーザーレビュー

日本車だけどアメリカン

2016.1.3

総評

日本車でありながらその荒々しい感覚はフェアレディZのメイン市場であるアメリカが見えてくるようであり、日本製アメ車といった雰囲気を味わえました。


手放してしまいましたがその感覚は独特であり、叶うならばもう一度乗りたいと思う車です。


Z33は多用なグレード、初期型・中期型・後期型の区分以外に年次改良が施されているため色々な選択肢があるのが良いのではないでしょうか。

満足している点

アメリカのだだっ広い道を想定して作られているのか、高速道路の巡航が本意気の車でした。名古屋から大阪までノンストップで走っても疲れない、そんな車です。


スポーツ走行で重量が重たいのはデメリットですがその重たさがいい意味で動きにルーズさを出しており、リアタイヤがスライドしても落ち着いて対処できる操縦特性は未熟な腕だった当時にはありがたいものでした。

不満な点

ほとんどありませんが、あえて挙げるならばトランクのダンパーがトランクの重量に対していっぱいいっぱいなのかすぐにヘタってしまうことでしょうか。




また、狭いエンジンスペースにV6エンジンを押し込んでいるためエンジンやミッションが非常に熱を持ちやすいのでそこも注意が必要です。

デザイン

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走行性能

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3.5リッターV6のVQ35DEエンジンは280馬力トルク36kgとスペック上でならR32スカイラインGT-RのRB26と遜色ないユニットです。フーガなどにも搭載されている実用エンジンであるので高回転まで気持ちよく回るというエンジンではありませんが1.5t弱の車体をグイグイ加速させ、高速道路ではアクセルペダルに足を乗せておくだけで巡航、6速ギアでも追い越し加速ができるという太いトルクが魅力です。


一方でそのパワーを後輪だけで伝えるためトラクションコントロールをOFFにして強くアクセルを踏み込むとあっさりとリアタイヤが限界を超えます。私の乗っていた初期型のZ33ではVDCといった横滑り防止装置はなくABS・TCSのみです、ある意味ドライバーに自制心が必要な車かもしれません。またレブリミットあたりまで回した時の振動はすさまじいです。

乗り心地

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フーガ・スカイラインと共通のシャシーなためか硬いのはもちろんですが想像するよりも快適な乗り心地です。またベースグレードの17インチの扁平が厚いタイヤも乗り心地のソフトさに一役買っていたかもしれません。


室内でもエンジンやマフラーサウンドは聞こえますが、石がインナーフェンダーを叩いたり風切音といった不快な音はほとんどしません


ただ、電源ONで開閉する純正ナビのフタが走行中の振動でカタカタと鳴ることがあります。中期か後期からかこのフタが無くなったのでいたので恐らく同様の症状の人が多かったのでしょう

積載性

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トランクスペース中央にタワーバーとそれを覆うカバーがブリッジしているので厳しいです。

燃費

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高速道路巡航で11～13km/L
街乗りで8～9km/L　程度でした。

この手の大排気量車で考えたら悪くない燃費ではないでしょうか。

燃費自体は悪く無いですが、燃料タンクが大きいのでエンプティギリギリから満タンまで給油するとガソリン代が怖いことになります（笑）

価格

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故障経験

私が経験した故障は
・ミッションブロー
・エアコンブロー
・イモビライザー誤作動
でしたが、ミッションは私の雑な操作が、エアコンはスポーツ走行中に切り忘れ、イモビ誤作動はディーラーの整備ミスであり、ジムカーナやサーキットに何度も持ち込みましたがどこかが壊れたといったことは全くありませんでした