三菱 デリカD:5 「コンセプトモデルが泣いている・・ ミニバンの中では角ばった骨太の印象を醸し出すデリカだが、乗ってみるとそんなに重さは意識せず、むしろ素直に運転できる良」のユーザーレビュー

コンセプトモデルが泣いている・・ ミニバンの中では角ばった骨太の印象を醸し出すデリカだが、乗ってみるとそんなに重さは意識せず、むしろ素直に運転できる良

2009.2.13

総評

コンセプトモデルが泣いている・・
ミニバンの中では角ばった骨太の印象を醸し出すデリカだが、乗ってみるとそんなに重さは意識せず、むしろ素直に運転できる良さがある。さすはストロークもたっぷりあり、ソフトだがやわな感じはしない。これはベース車アウトランダーの功績だろう。ハンドリングも操舵感覚と実際の曲がり具合に違和感を感じることはないので、安心して運転できる。（これがＴ社で、私の感覚だと操舵に対して圧倒的に曲がってくれないのだ。それで慌てて操舵をを加える羽目になる、曲がり終えたらその分戻さないといけないし、何とも不快感が募る）そのあたりは好印象。
　室内スペースについても四角いことが幸いし、同クラス（価格的に）他社と比べるとシートの厚みもしっかりしてるし、フル乗車時の積載性も優っていると思われる。（使い勝手はシートが重いのかレバーが固いのか、決して楽に操作できるものではないようだ）しっかり乗って、載せられて、しかも過不足無く走る。さらにミニバン中ではスペースギアの走破性を唯一受け継いだといえなくもない（しかもかろうじて）独自性も有しているので、気に入って購入したユーザーにとっては日常ユースという面において非常に満足度の高い車ではないかと思われる。

満足している点

○　コンセプトカー譲りのフォルム
○　実用過不足無く普通に走る確かな走行性能
○　四角いボディーを有効に使ったスペースユーティリティー
○　ＳＵＶ的使用にも何とか応える唯一のミニバン？

不満な点

○　コンセプトカー譲りはフォルムだけで、フロントとリアのデザインで、コンセプトカーが持っていた近未来的イメージを完全に潰していること（フロントはまるでムーブ、さらにグリルはハマーコンプレックス丸出し。リアの下品なメッキモールと一つ覚えの横長ガーニッシュ。素の良さが全く発揮されていない！フロントとリアだけでよくもこんなに車をダメにできるとある意味感心する。）
○　コンセプトでも×だった室内デザインは普通のダサいデザインになった。（この内装は実車のエクステリアとマッチしているともいえる。）
○　私見だが、いかにコンセプトの提案を実車で表現できるかがカギだったような気がする。もちろんインテリアデザインは変更して重厚さよりもむしろ未来的感覚をシンプルに且つ機能的に表したものならgood！　悪い車ではなくむしろミニバンとしての魅力はライバルと較べて高い実力を有しているとも思う。だが、今の三菱の力だとちょっといい車くらいではだめなのだ。ダメなライバルよりもあらゆる面で秀でたものを持つ魅力的な車を出してこないとなかなか振り向いてもらえないと思う。残念だが、これもまた現実・・・不細工でもお構いなしに売れるＴ社のブランド力はなめてはいけない。

デザイン

-

走行性能

-

乗り心地

-

積載性

-

燃費

-

価格

-

故障経験