ミニ MINI Convertible 「可愛らしくて、楽しくて、頼れるミニ！」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

可愛らしくて、楽しくて、頼れるミニ！

2021.3.27

年式

2016年3月〜モデル

総評

可愛らしいデザインながら、老若男女どんな人にでもかっこよく似合ってしまうミニ。世代や性別に関わらず、たくさんの人に愛されるのもよく分かる。室内が狭かったり、価格は高かったりと色々とハードルはあるが、おそらく「ミニが好き！」という気持ちがあれば、それらはほとんど気にならないはず。ミニを心から気に入っているなら、迷わず購入しても満足できるモデルだと思う。

満足している点

とにかくキュートで愛着の湧くデザインが秀逸で、スタイリングだけで「欲しい！」と憧れを持たせてしまうところが、ミニのすごいところ。さらに、購入した後も、インテリアをカスタマイズしたり、毎日の運転が楽しくなるようなゴーカートフィーリングなど、常にワクワク感を与えてくれるところが◎。

不満な点

BMWが作っている高級ブランドとは言え、やはり価格は高く感じる。どうしても、「クーパー」や「クーパーS」などの高級モデルが人気になりがちだが、個人的にはエントリーモデルの「ONE」でも十分ミニを楽しめると思う。

デザイン

5

ミニの歴史は長いが、誕生から今のモデルまで、唯一無二のデザインは変わっていない。もっとも特徴的な丸目のヘッドライトは、いかにも可愛らしいアイコンなのに、クルマ全体のデザインを見ると、ただ可愛いだけではなく、スタイリッシュさもきちんとあって、大人が乗ってもかっこいいモデルになっているところが◯。

走行性能

4

最近では、5ドア、クラブマン、クロスオーバーなど、様々なタイプのミニが出てきているが、どんなモデルに乗っても、運転し始めるとワクワクするゴーカートフィーリングがあって、ミニのアイデンティティがどのモデルにも息づいていると感じる。元気に回るエンジンや、キレキレのハンドリングなど、デザインが好きで購入した人も、いつの間にか運転することが好きになりそう。

乗り心地

4

ミニの乗り心地は、正直言って硬い。やはりキビキビと走る走行性能を優先にしているためか、足回りはしっかり引き締められている印象だ。路面をぴょんぴょん跳ねる感じもミニらしいと言えばミニらしいのだが、後席に人を乗せて長距離移動するのは厳しそう。特に3ドアモデルはその傾向にあるので、より良い乗り心地を求めるなら、5ドア以上の大きいクルマの方がやや印象は良くなると思う。

積載性

4

ミニは、基本的にはデザイン優先で設計されているようなところもあるため、3ドア、5ドアモデルの積載性はかなり厳しい。特に3ドアは、後ろに大人が乗るのも一苦労。それもミニの個性だと割り切って使うしかないと思う。3ドア、5ドアモデルにこだわらないのであれば、クラブマンやクロスオーバーなど積載性の高いモデルを検討するものいいかもしれない。

燃費

4

3ドアモデルのガソリンエンジンとディーゼルモデルの燃費は、14.5〜19.4km/L（WLTCモード）。ガソリンモデルの燃費はやや厳しいが、ミニは燃費よりゴーカートフィーリング優先のモデルだと思う。本当に燃費や環境性能が気になるのであれば、ミニクロスオーバーPHEVモデルなどを検討するといいと思う。

価格

4

ベースグレードのミニONEの価格は、約267万円からと、思ったより良心的な価格。しかし、おそらくミニの購入を検討している人たちは、装飾がより可愛らしく、さらに元気よく走る“クーパー”が欲しいという人が多いはず。そうなると、約323万円スタートになるため、やはりコンパクトカーとしての価格はとても高め。ミニブランドを手に入れるためには、やはり価格のハードルは高い。