2023年8月
■2023年8月
メルセデス・ベンツ日本は、新型電気自動車(EV)のラグジュアリーSUV「メルセデスAMG EQE SUV」を2023年8月25日に発表し、同日より予約注文の受付を開始した。
今回発表された「メルセデスAMG EQE SUV」は、2022年9月に発売した電気自動車「メルセデスAMG」の「EQE」のSUVモデルにして、同じくメルセデスAMGの「EQS SUV」の下に位置づけられる。日本ではまず電動モーターの「eATS」をフロントとリアに搭載した4WDモデルの「メルセデスAMG EQE53 4MATIC+ SUVローンチエディション」が導入される。電気モーターには永久磁石同期モーター(PSM)を採用。なお、現在は国土交通省の型式認証申請中のため、主要諸元は未公表となる。
エクステリアデザインは、最新のメルセデスのデザイン思想「Sensual Purity(官能的純粋)」に基づいて、ゆったりとした面構成にして、継ぎ目を少なくしている。フロントフェイスは立体的なスリーポインテッドスターをあしらった「ブラックパネル」ユニットに統合され、左右のヘッドライトと、ディープブラックのフロントグリルによって形成。またリアデザインには、LED リアコンビネーションランプの内部を曲線的な螺旋構造とすることで、立体感を生み出している
インテリアでは、MBUX ハイパースクリーンを標準で装備。これは「メルセデスAMG EQE SUV」のハイライトといえる装備のひとつで、3枚の高精細パネル(コックピットディスプレイや有機ELメディアディスプレイ、有機EL フロントディスプレイ[助手席])とダッシュボード全体を1枚のガラスで覆うワイドスクリーンで構成されている。そのまわりを、細いシルバーのフレームやエアアウトレットを組み込んだルーバー状のトリムなどが囲んでいる。ディスプレイの表示は複数のスタイルからカスタマイズすることが可能で、TRACK PACE、Supersport、クラシック、ジェントル、ナビ、アシスト、サービス、Offroadの8つを用意している。また、ジェットエンジンのタービンを模したエアアウトレットを備え、センターコンソールの前部はダッシュボードにつながり、下側は宙に浮いたような構造となっている。さらに、AMG 専用デザインのナッパレザーシートやアンスラサイトライムウッドセンタートリムを装備した。
サスペンションは「メルセデスAMG」の「EQE」や「EQS」と同じく、フロントに4リンク式、リアにマルチリンク式を採用。連続可変ダンピングシステムADS+とエアサスペンションを組み合わせたAIRMATICを標準装備している。また、小回り性能を高めるため、最大10度のリア・アクスルステアリングを装備。これはステアリング操作のほか、ブレーキやサスペンションなどの車両ダイナミクスコントロールに統合制御されている。
その他、車両接近通報装置や予防的乗員保護システム「PRE-SAFE」、アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック (自動再発進機能付)、アクティブステアリングアシストなどを標準で装備しているのも「メルセデスAMG EQE」と同様だ。