メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴン 「いまだ色あせぬ実力派ワゴン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

伊達 軍曹
伊達 軍曹(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
4
走行性能
4
乗り心地
5
積載性
4
燃費
4
価格
4

いまだ色あせぬ実力派ワゴン

2021.11.15

年式
2021年6月〜モデル
総評
総合的な実力は、生産が遅延している新型のほうが上ですが、先代であっても後期型であれば、極端に劣るわけではありません。そしてさまざまな車の生産が遅延している今、中古車には「即納可能」という魅力もあります。新車であることにこだわりがないのであれば、悪くない選択肢です。
満足している点
マイルドハイブリッドシステムによるスムーズで力強い走りは、先代前期型にはない魅力です。
不満な点
特にありませんが、新型の注文とデリバリーが開始されると、いわゆる「型遅れ」になってしまうという点が、唯一の懸念点でしょうか。
デザイン

4

新型は生産遅延により先行予約開始日が延期されています。先代Cクラスステーションワゴンの後期型(2018年7月〜)は、前後バンパーとヘッドライトやフロントグリルなどのデザインを変更することで、前期型以上にダイナミックな印象へと生まれ変わりました。
走行性能

4

パワーユニットは1.6Lと1.5Lの直4ガソリンターボに加え、2L直4ディーゼルターボを用意。C200に搭載された1.5L直4ターボは単体で最高出力184psを発生し、さらにスターターとジェネレーター(発電機)を兼ねる「BSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)」と48V電気システムで構成されるマイルドハイブリッドシステム(最高出力14ps)により、燃費低減と加速の補助を行います。
乗り心地

5

全般的に乗り心地良好なのは言わずもがなですが、48Vシステムにより、アイドリングストップから復帰する際にボディが大きく揺れるという前期型の欠点が解消されました。これにより、いかにもメルセデスらしいゆったりとした乗り味を不満なく味わえるように変わっています。
積載性

4

ラゲッジスペースの容量は5人乗車時で460L、後席をたためば最大1480Lまで拡張可能です。
燃費

4

WLTCモード燃費はガソリンエンジンが12.3〜12.9km/Lで、ディーゼルターボエンジンが18.9km/L。まずまず良好といえるでしょう。
価格

4

2021年11月時点での中古車相場は350万〜550万円といったところ。中古車としては高額ですが、その品質から考えれば妥当な線といえます。
伊達 軍曹
伊達 軍曹
自動車ジャーナリスト
外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。輸入中古車専門誌の編集長を務めたのち、フリーランスの執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、さまざまなメディアに多数の記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツ。
メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴン 新型・現行モデル

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