2018年7月
■2018年7月
メルセデス・ベンツ日本は、マイナーチェンジを受けた「Cクラスステーションワゴン」を2018年7月25日に発表、同日より受注を開始した。
2014年に登場した現行Cクラスは輸入車Dセグメントにおけるベンチマークとされているモデル。今回の改良では前後バンパーを一新、ヘッドライトに「LEDハイパフォーマンスヘッドライト」と「マルチビームLEDヘッドライト」を用意した。このマルチビームヘッドライトはEクラスやSクラスと同様のシステムで、前走車や対向車のドライバーを幻惑せずに広い照射範囲を確保。雨天の照り返しを抑えるモードや高速道路モードなどがあり、最長650m先まで照射する「ウルトラハイビーム」を新たに搭載している。
「AMGラインエクステリア」には新たに「ダイヤモンドグリル」が採用され、左右エアインテーク部に2本のフィンを装着。高級感とダイナミックさを印象づける仕上がりとしたほか、フロントバンパー左右に設けられた「エアカーテン」により、空力性能を向上。新設計の「18インチAMG5ツインスポークアルミホイール」も空力性能を追求したデザインだ。
インテリアはスポーティなデザインコンセプトを継承しながら、ダッシュボード中央にはナビゲーションやエンターテインメントシステムが表示される高精細10.25インチの「ワイドディスプレイ」を装備。また、12.3インチの「コクピットディスプレイ」には速度計や回転計、ナビゲーション、安全運転支援システムなどの情報を表示するほか、「クラシック」、「スポーツ」、「プログレッシブ」のデザインから好みに応じて設定することが可能だ。
ステアリングホイールはSクラスと同じデザインのものが採用されており、手を離さずにナビゲーションの操作や車両の設定などが行える「タッチコントロールボタン」や「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック(自動発進機能付き)」を設定するスイッチを備える。また、カラーがゆっくりと変化する「マルチカラーアニメーション」を搭載した「アンビエントライト(64色)」もグレードに応じて設定されている。
パワートレインとして用意されたのは新開発の1.5リッター直4直噴ターボ(最高出力135kW(184ps)、最大トルク280Nm)を「C200」に搭載。このユニットにはスターターとジェネレーターを兼ねるモーター「BSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)」と「48V電気システム」などの新技術を取り入れた、いわゆる「マイルドハイブリッド」だ。「C220d」にはEクラスにも搭載されている2.0リッター直4ディーゼルターボ(最高出力143kW(194ps)、最大トルク400Nm)を搭載。従来型クリーンディーゼルに対して高出力化されており、振動やノイズを低減。「C180」には従来モデルと共通の1.6リッター直4直噴ターボが搭載されている。
メルセデスAMGについては「C43シリーズ」にターボの大型化と制御の改良によって従来モデルよりも17kW(23ps)高出力化した3.0リッターV6直噴ターボ(最高出力287kW(390ps)を搭載。従来「メルセデスAMG63シリーズ」に採用されていたイリジウムシルバーマットに塗装されたツインルーバーの「AMGラジエターグリル」を採用し、リヤには「ツインラウンドテールパイプ」が装着された。また、「63シリーズ」には「AMGパナメリカーナグリル」を採用。トランスミッションには新たに9速の「AMGスピードシフトMCT」が採用され、軽量化とレスポンスの向上が図られた。
運転支援システムの「インテリジェントドライブ」については、先行車との車間距離を維持する「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」に自動再発進機能をプラス。停止後30秒以内であれば自動的に再発進が可能。「アクティブステアリングアシスト」も車線が不明瞭な場合でも周囲の車両やガードレールなどを認識して、車間を維持しながらステアリング操作をアシスト。さらに高速道路でウインカー操作により自動で車線を変更する「アクティブレーンチェンジングアシスト」、走行中にドライバーが気を失うなどの際に車線を維持しながら緩やかに減速・停止する「アクティブエマージェンシーストップアシスト」も搭載した。
また、「24時間緊急通報サービス」を最長10年間無償で提供される「安心安全サービス」、スマートフォンで車両の状態や駐車位置検索などが3年間無償の「快適サービス」、「24時間コンシェルジュサービス」を1年間無償で受けられる「おもてなしサービス」といったテレマティックサービス「メルセデスミーコネクト」も標準装備した。
2019年1月1日には価格改定を実施した。