マクラーレン GT 「全能性スーパースポーツ」のユーザーレビュー

全能性スーパースポーツ

2023.8.27

総評

今までハンドルを握った車の中で完全に別次元の乗り物でした。

よく言われるのがマクラーレンはレーシングカーをデチューンして市販車化していると言われています。

そもそもがレース屋さんなのでスタートラインから普通の乗用車とは比べ物にならない。

馬力だけなら上の車はいくらでもありますが、このカーボンモノセルのシャーシは絶品。
これだけで価値がある。

満足している点

・程よく室内に入って来て、気分を高めてくれる4LV8のエンジン音。

・大きさはあるが手に取るように分かる車体感覚。マクラーレンマジックと言われる所縁。
巨大なゴーカートのよう。

・筆舌しがたい実にしなやかな脚。
どうすればこんな乗り味を作れるんでしょうか。

不満な点

・乗用車の2/3ぐらいしかないフットスペース。足幅の大きい人は苦労します。

・電動シートの調整がブラインドタッチ。
しかも分かりづらい。覚えるしかないｗ

・MMIの電子音やエンジン音は結構あります。私は逆にメカメカしくて好きになりましたが、人によっては気になるかもしれません。

デザイン

5

・リアビューが最高に好きです。スター・ウォーズみたいｗ
・顔は逆に可もなく不可もなく。これはスポーツシリーズのほうが私は好みです。

走行性能

5

・620PS、660NMと化け物じみたスペックですが、comfortでは実にジェントル。
街乗りでもなんら神経質さはなく実に乗りやすい。

・しかし高速の合流で大して踏んでないのに、法定速度まで何事もなく加速していくあたり逆に恐怖を感じます。
シャーシのポテンシャルが高すぎて、加速しているのに加速している気が全くしません。
80km出しても街乗りで40kmで走っているような感覚です。

・スポーツモードに切り替え、少ししムチを入れたら飛びます。
またこの時のシフトチェンジが無茶苦茶気持ちいい。
実に歯切れよく切り替わり、シフトショックも皆無。

・コーナーリングはそこまでハードに試していませんが、法定速度では1ミリもロールしてないんじゃないかなと思うぐらいGがかかりません。

・ゆっくり走っても楽しいです。
飛ばしたり、エンジン回さないと楽しくない車は疲れます。

乗り心地

5

・訳が分からないぐらい乗り心地いいです。
　スーパースポーツにしては、ではなくて過去1です。

・低扁平、大径タイヤなのでロードノイズは盛大に入ってきますが、路面の捉え方が神がかってます。

乗った中で一番雰囲気が近いのがアウディS7のエアサスモデルですが、30扁平低車高、おまけに1500kg程度の軽量なこの車が、重量級セダンのような実にしっとりした乗り味をどうやって出せるのでしょうか。

・勘違いしないでほしいのは、スーパースポーツなので揺れないわけじゃないんです。
揺れ初めのショックの吸収の仕方とその後処理がこれ以上ないぐらいに絶妙なんです。
単に往なすだけなら腑抜けのサスにすればいくらでも逃がせるのですが、トラクションを逃さず衝撃を丸め込むのは至難の業。

・脚フェチこそマクラーレンを勧めますと五味康隆氏はおっしゃられてましたがまさにその通り。感動レベルです。

積載性

5

ラゲッジスペースがあるので２人で小旅行の荷物＋お土産ぐらいなら全然入ります。

燃費

3

気にしてどうするん。

価格

5

カーボンモノセルの市販車がこの値段で買えるのだからお得でしかない。

中古の540Cや570Sは値段がこなれてきたのでオススメです。

故障経験

気になるなら国産車をオススメします!