マツダ ロードスター 「劇的な進化を遂げたステアフィールとすぐれた操縦安定性」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

一条 孝
一条 孝(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

5

デザイン
5
走行性能
5
乗り心地
4
積載性
2
燃費
5
価格
5

劇的な進化を遂げたステアフィールとすぐれた操縦安定性

2024.4.29

年式
2015年5月〜モデル
総評
見た目には大幅な変更はなくても乗り込んで走りを確かめると、その違いにビックリさせられる。操舵フィールがよくなり、ワインディング走行時の安定感が増し、エンジンもわずかながらパワー感が増している。従来型ロードスターでも走ることの楽しさは味わえるが、新型に乗り換えるとあらゆる面で洗練度を増しているのが伝わってくる。
満足している点
電動パワステの改良により操舵フィールがグンとよくなった。さらにS以外のMT全車に採用されたアシンメトリックLSDの採用により、減速しながらコーナーに進入する際の安定性が向上している。インテリアもセンターディスプレイを8.8インチに拡大、メーター指針もシャープになって雰囲気がよくなっている。
不満な点
欲を言わせてもらうと、室内の収納スペースがもう少し欲しい。シート(座面)の縁などに財布やスマホなどが入るポケットは出来ないものか。
デザイン

5

ND型は完成度の高いデザインで従来型でも古さはまるで感じさせない。新型はデイタイムランニングランプのデザインをリニューアルし、リヤコンビランプも奥行きのあるデザインとした。一見しただけではわかりにくい変更だが、新型は一段とシャープな印象を受ける。
走行性能

5

新型に試乗する前に従来型を試してみたが、これはこれで楽しく、気持ちのいい走りが味わえた。それから新型に乗り換えるとトップエンドのパワーフィールが向上していたり、ステアリングの手応えがよくなっていたり、ひらひらとした操縦性は変わらなくてもコーナー進入時の安定感が増していたりと、走行フィールの進化が乗り手にしっかりと伝わってくる。さらに先進安全運転支援システムも最新版となり、アダプティブクルーズコントロールはAT車では全車速、MT車は30km/h以上で作動する。
乗り心地

4

ロードスターの美点は走りの楽しさだけではなく、乗り心地もしなやかで快適なこと。加速時のエンジンノイズは大きめでもそれがノイズとならないのもいい。ちなみにサスペンションのセッティング、タイヤ設定は従来型と変わっていない。
積載性

2

トランクルームは130Lの容量を確保する。絶対的な容量は少ないものの、フロアを深くすることで機内持ち込み可能なキャリーバッグを2つ積めるように工夫されている。
燃費

5

軽量ボディの恩恵は経済性にも表れ、試乗した1.5Lの6速MTモデルは高速5割+一般道5割の走行で16km/Lの実燃費をマーク。高速道路だけならばさらに燃費を伸ばすことも可能だ。スポーツモデルでありながらエコカーのような経済性が嬉しい。
価格

5

今回のビッグマイナーで売れ筋のSスペが300万円を超える価格となってしまったが、こんなオープンスポーツが300万円少々から手に入れられるのは喜び以外の何物でもない。スポーツカーに興味があるなら、まずはロードスターに試乗してみることをオススメする。
一条 孝
一条 孝
自動車ジャーナリスト
自動車専門誌の編集&ライターとして活動後、自動車ジャーナリストとして専門誌やWeb、タブロイド紙などに寄稿。運転する楽しさを追求するとともに、環境性能やパッケージングにもこだわりを持つ。これまで保有した車の大半はFRレイアウトのマニュアル車。日本自動車ジャーナリスト協会会員
マツダ ロードスター 新型・現行モデル

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