リンカーン ナビゲーター 「気は優しくて力持ち」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

まるも 亜希子
まるも 亜希子(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

3

デザイン
5
走行性能
4
乗り心地
5
積載性
4
燃費
2
価格
3

気は優しくて力持ち

2021.10.29

年式
2008年5月〜モデル
総評
全長5.3mほど、全幅2m超え、全高は2m弱というフルサイズSUVなので、日本の道路環境では扱いにくく、燃料も大食いですが、迫力は満点のデザインと豪華なインテリアは今でも十分に魅力的だと思います。
満足している点
ドアを開ければ自動的にシュッと出てくるサイドステップボードで、のっけからお姫様気分。シートも3列目までたっぷりとした厚みのクッションなので、大家族にもゲストを乗せる時にも優雅なドライブができます。
不満な点
現在はアメリカ車でも右ハンドルが増えていますが、ナビゲーターは左ハンドル。この大きなボディで左ハンドルなので、やはり運転には気を使います。ただ、バックカメラは装備されているのが救い。
デザイン

5

キャデラック・エスカレードと共に、VIP系SUVブームを巻き起こした堂々とつつ気品のある男前なフロントマスク。直線基調の中にどこか温もりがある、ミッドセンチュリーな印象のボディも男心をくすぐります。
走行性能

4

5.4LのV8エンジンは大らかなフィーリングで、決してアクセルをフルに踏み込んでも瞬時に急加速したりしません。一瞬の空白ののち、じわじわと怒涛の加速が襲ってくる感覚は、一度味わったら病みつきになりそう。
乗り心地

5

大統領車としても有名なリンカーンが作ったSUVだけに、乗り心地はまったく荒々しさがないのがすごいところ。もちろんギャップによる振動はあるものの、高速道路でもふかふかの毛足の長い絨毯を踏んでいるかのようです。
積載性

4

電動開閉のバックゲートは手動でガラス部分のみ開閉も可能です。3列目シートまで使う時は、荷室はコンパクトカーよりタイト。2列目シートを倒してようやく大型SUVらしい容量となります。ほぼフルフラットで使いやすいです。
燃費

2

このクラスのSUVであれば本来はディーゼルエンジンの方が合っているかもしれませんが、ナビゲーターはガソリンなので、実燃費でリッターあたり3〜4kmでした。
価格

3

新車当時は870万円と高額でしたが、現在は中古車市場で200万円〜300万円前後。アメリカを代表するラグジュアリーブランドで、装備や内装は豪華だし、他にはないキャラクターと乗り味なので、気に入れば相応な価格ではないでしょうか。
まるも 亜希子
まるも 亜希子
自動車ジャーナリスト
映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
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