レクサス RC F 「本拠地はサーキット」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

工藤 貴宏
工藤 貴宏(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
4
走行性能
5
乗り心地
4
積載性
3
燃費
2
価格
1

本拠地はサーキット

2021.9.30

年式
2014年10月〜モデル
総評
運転する楽しさまで含めた走行性能は文句の付け所なし。それをメンテナンスなど細かいことに気を遣うことなく所有でき、同時に快適性も両立したバランスは見事だ。いまや世界的にも希少となった、大排気量自然吸気エンジンを搭載していることも高く評価したい。
満足している点
パワー感、鋭いレスポンス、高回転の盛り上がり、音や刺激…絶対性能だけでなく官能性まで含めたすべての面において珠玉のドライビングプレジャーをもたらしてくれるエンジンは素晴らしい。それを生かす操縦性も世界のスポーツカーに匹敵するレベルで、一般的な国産車とは一線を画する世界を見せてくれる。そんな性能からすると意外だが、乗り心地もいい。
不満な点
性能面では文句のないトランスミッション(AT)ながら、運転する楽しみという意味では、MTが選べないのを残念に感じる人もいるだろう。この車を買う人は気にしないだろうが、燃料代や自動車税、そしてタイヤなど消耗品まで含めた維持費もそれなりの心構えが必要。
デザイン

4

ロングノーズ&ショートデッキでいかにもクーペらしいプロポーション。ベースとなっている「RC」との違いは前後バンパー、ボンネットフード、フロントフェンダー、そしてトランクリッドと多岐にわたり、V8エンジンを収めるためにボンネットの厚みが増しているのも特徴的。
走行性能

5

サーキット走行を前提に鍛え上げられただけに、パワフルなエンジンからシャープなサスペンションまでハイレベルな運転感覚が魅力。一部仕様では後輪左右の駆動力配分までコントロールし、ハイレベルな旋回性能を実現している。高性能バージョンの「Performance package」はカーボンの外装パーツに加え強化ブレーキなどでさらに戦闘力が高い。
乗り心地

4

最高峰の走りを目指したモデルなのでサスペンションはガチガチで乗り心地は厳しい……と思いきやそんなことはない。その理由はショックアブソーバー。電子制御減衰力調整式を採用しているので、スイッチ操作だけで硬さを調整できるのだ。サーキット走行などでは締め上げて極上の操縦性を堪能できる一方、日常では足回りがしなやかに動くようにして快適に移動できる。
積載性

3

荷室容量は286L。数値は控えめだが、Dセグメントのクーペだけに奥行きはしっかり確保されている。ただ底が浅いので容量としては控えめで、大きなスーツケースを複数積むといった使い方は得意ではない。ゴルフバック積載は2つまでなら余裕、3つ積もうとすると苦労する。トランクスルーも採用。
燃費

2

WLTCモード燃費は8.5km/L。今どき欧州プレミアムブランドのハイエンドモデルでも珍しい大排気量エンジンに燃費性能を期待してはいけない。市街地では5.0km/Lを超えればいいほうだし、高速道路もおとなしく走って10km/Lが目安。燃料代を気にせず乗るのが正しい扱い方。
価格

1

1052万から1449万円。ボトムグレードでも4ケタ台と国産車としてはかなりの高額車だ。ターゲットを絞り、しっかりコストをかけて最高の性能を求めたクルマと考えれば理解できる。価格だけを見れば高いが、性能を考えればコスパには優れている。
工藤 貴宏
工藤 貴宏
自動車ジャーナリスト
1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
レクサス RC F 新型・現行モデル

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