2017年10月
■2017年10月
レクサスは、同ブランドのフラッグシップセダン「LS500h」を2017年10月19日にフルモデルチェンジ、同日に販売を開始した。
「トヨタセルシオ」時代を含め、5代目となるLSはFR用の新プラットフォーム「GA-L」の採用により低く構えたスタイリングを特徴とする。大径タイヤの装着、これまでの4ドアセダンとは一線を画すクーペシルエット、6ライトキャビンデザインを特徴とする。また、ドアフレームとガラスの段差を抑えたフラッシュサーフェスウインドウなどにより滑らかなボディラインを実現。ボディカラーにはレクサス独自の塗装技術ソニックをさらに進化させ、金属を削り出したような印象を与える「マンガンラスター」、鮮やかさと深みのある陰影を両立した「ソニックアゲート」の2色を開発。全13色を設定する。
ボディは全長5235mm×全幅1900mm×全高1450mm、ホイールベース3125mm。先代LSのロングホイールベース仕様と比べても25mm長く、25mm幅広く、25mm低く、ホイールベースは35mm長い。ボディはこのサイズのみの設定だ。
インテリアは上部にメーターフードから流れるように助手席まで伸びるレジスターにより広がり感のある構成とし、下部は厚みがあり、シートとの一体感のあるコンソール・アームレストにより心地よい安心感を印象づける。上下で異なる構成とすることで広がり感と安心感を両立し、ドライバーを中心とした姿勢変化や視線移動の少ない操作系レイアウトにより、運転に集中できるコクピットとした。
後席については人を包み込む連続性のある空間を目指し、ドアトリムやシートバックがシームレスにつながる構成とした。クラストップレベルのレッグスペースによる開放感、厚みのあるソフトなコンソール・アームレストでくつろげる空間が提供される。また、ドアトリムの加飾には日本の巧みの技を活かし、天然杢にアート性を付加したアートウッドやL字型のプリーツ状の折り目を手作業でつけたハンドプリーツ、強化ガラスに加工を施して繊細な造形を実現した切子調カットガラスなど、伝統技術と最新の生産技術が融合した、独創的なインテリアとしている。
パワーユニットはLC500hで採用されたハイブリッドシステムに有段ギヤを組み合わせた
「マルチステージハイブリッドシステム」。高回転化した3.5リッターV6エンジンと走行用モーター両方の出力を制御することで、低回転から力強い駆動力が発生する。さらにシステム効率の高い動作点を選択し、EV走行領域を拡大することでエモーショナルな走りと燃費性能を両立。10段変速制御によってあらゆる走行シーンでアクセル操作に応じたダイレクトな加速を実現し、エンジン回転と加速感がマッチしたハイブリッドシステムだ。
サスペンションは前後ともマルチリンク式を採用し、新開発したエアサスペンションを採用することですぐれた走行安定性と乗り心地を実現。Fスポーツについてはレクサスダイナミックハンドリングシステム(LDH)にアクティブスタビライザーを協調制御させることで車両のロールや上下運動も含めた統合制御を可能とした。これによりフラットな車両姿勢と質感の高い乗り心地を両立。なお、エアサスペンションは乗降時に最大30mmの車高を上昇させる制御により、乗り降りのしやすさをサポートする。
最先端の予防安全技術も採用されており、プリクラッシュセーフティシステムには歩行者注意喚起、歩行者やガードレールなどのような連続した構造物の衝突回避あるいは衝突被害の軽減を支援するアクティブ操舵回避支援機構を装備。レーダークルーズコントロール、レーントレーシングアシスト、レーンチェンジアシスト、アダプティブハイビームシステム、ヘッドアップディスプレイ、交差点での出会い頭の事故を予防するフロントクラストラフィックアラートなどの先進安全技術が充実。レクサスならではの「おもてなし」を実現する数多くの快適装備も盛り込まれるなど、プレミアムブランドの最高峰にふさわしい内容となっている。