ニックネーム非公開さん
ホンダ レジェンド
グレード:レジェンド_4WD(AT_3.5)
2005年式
乗車形式:マイカー
若い頃からホンダに乗り、ホンダを愛してきた人が、ある程度の年齢、経験に達してから乗ってほしい車。
トヨタやニッサンに慣れてきた人が「高級車」のイメー
2010.5.5
- 総評
- 若い頃からホンダに乗り、ホンダを愛してきた人が、ある程度の年齢、経験に達してから乗ってほしい車。
トヨタやニッサンに慣れてきた人が「高級車」のイメージでこれに乗ると幻滅しか感じないと思う。これは「ホンダの」高級車なのだから。
ホンダのある種の到達点として、乗るべき車でしょう。
- 満足している点
- まず、エクステリアでいえば、フロントマスクからトランクサイドに至るまでのスタイリング。非常にマッシブで、躍動感がある。ただ、サイドビューにやや力感がないのは残念。Cピラーからトランクまでのラインがありきたりなためだろうか。
かつてKA8クーペがデビューした際、非常に優れたデザインだと感心したが、KB1はそのイメージがある程度感じられて嬉しい(KB2はその私が気に入った部分を全部台無しにしたから、非常に残念。特にあのマスクは最悪だ)。
インテリアはセダンの割りに囲まれ感があり、個人的には気に入っている。ホンダは全般的に樹脂部分の処理が安っぽくてプラモデル的だが、KB1ではほぼ払拭されている。ただ、面の合わせ目やシガーライターの開閉など、細かい点はイマイチ。センターのコンソール部分の扱いやすさは評価できるが、若干高級感にかけるような気もする(大きなマイナスではないが)。木目の使い方はCC2インスパイアの頃からホンダは上手だと思うが、KB1でも遺憾なく発揮されている。非常に上手いと思う。
装備面では特段の不満はないが、HDDナビにサウンドコンテナ機能が着く直前のモデルだけに、そこは残念(RR3エリシオン、GE8フィットに乗っていたので余計に感じる)。まあ、中古で買ったし、年式上からも仕方がないが。
走行性能は基本的に満足している。特に80kmを超えてからの静粛性と安定性は際立っている。無限スポーツサスペンションとアルミホイールとのマッチングもいいのだろうが、非常に安定していて、自分の運転が上手くなったかのような錯覚を覚える(上手くなってないが)。この動力性能、操縦性だけでもKB1は「買い」だと思う。
あらゆるところで言われているが、セルシオやレクサスの静粛性や乗り心地を求める人は、ホンダ車に乗らないほうがいい。エンジン音は聞こえてくるし、微振動はあるし、外の音もちゃんと?聞こえてくる。
でも、たとえ高級車に乗るような歳になっても、車を操る楽しさやアグレッシブさを忘れたくない人間は、恐らく価格や車格と関係なくこの車を選ぶだろう。
高級セダンの市場はドイツ車が大人気で、トヨタ(レクサス)も安定した販売実績があり、レジェンドの占める割合やニーズは少ないだろう。しかし、この車に乗りたい人は必ずいる。そういう車だと思う。
- 不満な点
- インターナビ機能の汎用性の低さ。大いに不満。ケータイの端末を買い換えない限り何の意味もない。ウィルコムのカード通信も可能とあるが、ウィルコムって大丈夫なの?倒産してるけど?
あと、ワンセグチューナーを入れるのに10万円近くかかるという話だが、レジェンドほどの高級車に地デジ対応の想定がなされていなかったのかと、非常に疑問を感じる。
そういう装備面での対応能力の低さが、ホンダの弱点と言えるだろう(装備の充実度を重視するユーザーは他社に乗り換えろというならばそこまでだが、ここでは対応の中途半端さを指摘しているということで読んでいただきたい)。
走行時で言えば、中速域でハンドルに伝わる微振動が気になる。また、アクセルを踏んだ時に電子音がこもったような音がインパネの向こうから聞こえてくる時があり、気になる時がある。
こういう細かい異音は、果たして個体差なのか、全てのKB1に共通なのかは分からない。100型3000番台なので、初期型に属する車ではあるので、よくある初期的なマイナートラブルの域に属するものかもしれない。
あと、これはレジェンド云々ではなく、販売店の問題だが、レジェンドのような稀少車?に対する迅速な対応ができていない場合が多すぎる。
インサイトやフィットなど、売れている車に気が行くのはいいが、レジェンドはホンダのフラッグシップなのだから、販売店側ももう少し配慮をしてもらわないといけない。対応部品の在庫確認や故障(しかもユーザーの責任に帰さない故障)の対応を速やかに対応してもらいたいものだ。「めったに取り扱わない車ですので」なんて、言い訳になっていないと思う。
- デザイン
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- 走行性能
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