ホンダ レジェンド 「ホンダが詰まった高級セダン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

工藤 貴宏
工藤 貴宏(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

5

デザイン
3
走行性能
5
乗り心地
5
積載性
3
燃費
4
価格
2

ホンダが詰まった高級セダン

2021.9.30

年式
2015年1月〜モデル
総評
販売的に成功したモデルとはいえない。しかし、テクノロジーの水準は極めて高く、価値ある1台と断言できる。もし手にすることがあれば、ライバルと比べるのではなくレジェンドならではの美点を数え上げていけば、いかに唯一無二の存在であるかを理解できるに違いない。
満足している点
日本を代表する、スポーティな走りのラージセダン。後輪の左右独立モーターによる旋回性能は、峠道などで大型セダンとは思えない爽快なハンドリングをもたらしてくれる。もうひとつは、量産車で世界初となる自動運転を実現したことだ。
不満な点
デビューから6年が経ち、ちょっとした挙動や乗り心地などで新車としては基本設計の古さが気になるときがある。とはいえ、特別なメカニズムを備えたセダンなので、そこを長所と考えれば欠点と言えるほどでもない。
デザイン

3

ホンダ(北米では高級チャンネル「アキュラ」)のフラッグシップモデルとなるラージセダンだが、風格よりもどことなくスポーティなフォルムで威張らない感じがいい。ただ、2018年2月のマイナーチェンジ以降のモデルはグリルが強調されるようになり、やや立派な雰囲気に。
走行性能

5

ポイントはふたつ。ひとつは後輪に左右独立モーターを組み合わせることで実現した、驚異的な旋回性能。フラッグシップのラージセダンなのに異次元のコーナリング性能を誇る不思議なクルマだ。もうひとつは、世界初となる自動運転機能の存在。100台限定の「Honda SENSING Elite」に限られるが、高速道路の渋滞中のみとはいえ、ドライバーが周辺監視する必要すらない、すべてをクルマ任せにできる「レベル3」の領域に市販車として世界ではじめて到達したのは凄いことだ。
乗り心地

5

スポーティなハンドリングが自慢とはいえ、ハイエンドセダンだけあって乗り心地にも不満がない。全モデルともハイブリッドで、発進や加速時はもちろん走行中もスムーズかつ滑らかな動きで乗員を快適にしてくれる。静粛性の高さもさすがだ。
積載性

3

ハイブリッドバッテリーを後席の後ろに積む影響で奥行きに制限があり、ラージセダンとして考えるとトランク容量は広くない(414L)。ゴルフバッグの積載数は3個だ。また、レベル3の自動運転装置(Honda SENSING Elite)装着車はそのユニットなどを収める都合でさらにひとまわり少ない389Lとなる。とはいえ、日常で困るほど狭いわけではない。
燃費

4

力強いモーターを組み合わせた、モーター走行感の強いハイブリッドシステムを全車に搭載。ただしエンジンが3.5Lの6気筒と大型で、車両重量が約2トンと重いこともあってWLTCモードの燃費数値は12.8km/Lに留まる。それはハイブリッドカーとしてみればやや物足りないが、ラージセダンだと考えれば良好だ。
価格

2

自動運転機能のない「Hybrid EX」で724万9000円。かなり高価なセダンだが、6気筒エンジンを組み合わせたハイブリッドと恐ろしく凝った4WDシステムを組み合わせていると考えればある程度の納得はできる。世界初の自動運転機能を備えた「Hybrid EX Honda SENSING Elite」は1100万円。思わず二度見するほど高価だが、世界初の自動運転車ということを考えればプライスレスだ。
工藤 貴宏
工藤 貴宏
自動車ジャーナリスト
1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
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