ホンダ インサイト 「ちょっと中途半端かな？ レンタカーで乗ったのですが、中途半端な車だと感じました。HV車なので燃費が売りなのですが、182km走行して8.25Lの燃料消」のユーザーレビュー

ちょっと中途半端かな？ レンタカーで乗ったのですが、中途半端な車だと感じました。HV車なので燃費が売りなのですが、182km走行して8.25Lの燃料消

2010.6.10

総評

ちょっと中途半端かな？
レンタカーで乗ったのですが、中途半端な車だと感じました。HV車なので燃費が売りなのですが、182km走行して8.25Lの燃料消費（満タン法での燃費：約22.1km/L)はボチボチといった感じです。山道が基本走行だったときの燃費とはいえ、フィットが21～22km/L程度ですから、燃費の点でフィットと比較するとあまりアドバンテージは感じません。
　後部座席は確かに天井が低いですが、座った感覚ではSAIより1cm程度低いかどうか、という程度です。フィットよりは確かに天井は低い。でも、普段乗っているE90と比べて極端に天井が低いわけではないと思います。（E90も天井は低いです。）
　ガンダム、と評している方もいましたが、インパネのセンスは悪くは無いと思います。ただ、オドとトリップの切り替えは同じスイッチではできず、取説を読まなければわかりませんでした。（その取説も読みづらい･･･）やたらとバッテリー充電レベルとモーターアシストレベルが目立ちますが、オドやトリップの方が情報として必要な気がしますが･･･（燃費から計算される走行可能距離は瞬間燃費で大きく変動するのであまりアテにはできない。）
　全般的に運転感覚は自然で、レシプロエンジンのみの車と比較して、殆ど差は感じませんでした。シビックハイブリッドより違和感は無いのですが、その分、運転時の面白みは少なくなったような気がします。インサイトを見に来て、フィットやシビックを買う客が多かった、という話を聞いた事がありますが、わかる気がします。ハッチバック車に求められるユーティティ性ではフィットに届かず、燃費も同程度。シビハイのように、いかのもHV車という独特感も薄くなっていますし･･･シビックとフィットの部品を共用して値段を抑えて販売したのは高い生産技術と設計技術を示す一つの昇華形だとは思いますが、商品としては中途半端になってしまったような気がします。

満足している点

１）HV車の価格を引き下げることに貢献した、その意味で歴史に残る車。
２）あまり走っているのは見かけない。人と同じ車に乗るのは嫌！という層には受けると思う。
３）借りた車両は3万キロを走行した車体であったが、軋み音などは皆無であった。車体の耐久性の高さを感じる（ここ10年に販売されたトヨタのコンパクトカーでは3万キロも車体強度は持たない。）
４）車体の安全性が高いのが定評のホンダ車だが、IIHS：2009年Top safty Picksに選ばれ、ENCAPでは5☆を獲得している。プリウスと同じスコアだが、内訳は多少異なる。（前席パッセンジャーに対して2%インサイトのスコアが高く、チャイルドシートに対しては8％低い。歩行者ダメージに対しては8％高い。歩行者安全性に関しての差は、ダミー人形を開発してテストを繰り返したホンダに対して、「安全は金にならん」といって何もしなかったトヨタとの差は歴然。ホンダからダミー人形を借りてトヨタも車体開発したはずなのに、この程度。）
５）以前乗ったシビックハイブリッドよりブレーキの違和感（強く踏み込まないとブレーキが利かない、等）はなく、普通のブレーキ感覚に改善されている。殆どHV車であることを意識しないで済む。
６）プリウスのような高周波音は聞こえない。初代インサイトの電磁波レベルは、あるレポートでは135mGとひどいものだったらしいが、可聴域では少なくとも音は聞こえない。（低周波の電磁波のレベルは不明だが･･･電磁波にうるさいEU圏でも売っているので大丈夫なのかな？）
７）見づらいといわれている後方視界だが、個人的には気にならなかった。丁度、後続車のフロントグリルの高さにバーが走っているため、車種特定は難しいが、後方情報としては十分。
８）高速安定性は高い。追い越し車線をストレスなく走ることができる。ランプからの合流時の加速も、Sモードに入れておけば危険を感じることは無い。

不満な点

１）最大の中途半端感があるのが、ハッチバックなのに後部座席を倒してもフルフラットにならないこと。フィットの方がコンパクトなのに後部座席を倒すと足を伸ばして寝ることができるが、インサイトはそれができない。
２）足は硬いが、粘りはない。カーブではアンダーの挙動が強い。（人によってはガタガタ走っているように感じるかも･･･）
３）日本車の常だが、シートは悪い。ホールド性はソコソコだが、背中のすわりが悪い。
４）狭いといわれている後部座席だが、女性や子供が乗る分には問題はないと思う。しかし、タイト感がある割にはパーソナルユースを考えた運転席周りのデザインではなく、中途半端。（だからそこ、CR-Zが必要だったんでしょうが･･･）
５）シビックハイブリッドより、運転者のインプットに対するレスポンスが悪くなっている気がする。坂道を登っている際に、ややパワーに不満があるのに、バッテリー充電量が半分程度であったためか、容赦なくバッテリー充電を行っていた。（ECONモード）ある程度アクセルを踏めば充電モードが解消されるが、当然ながら、回転数が上がりすぎる。充電は回生に徹した方がシステム設計目的を達成できると思うのだが、バッテリー保護に重点を置きすぎていると思う。シビハイはある程度自分でコントロールができたが、インサイトでは難しく、プリウスに制御システムを寄せた感じがする。HV車を運転する面白み（制御感）はシビハイより薄くなったのは個人的に好みではない。（プリウスとの比較では違和感は少ないはずだが。）
６）ノイジー。コンパクトカーと考えればマシな方だが、ロードノイズは結構入ってくる。高速道路走行で、カーラジオの音は半分程度ノイズでかき消される。（フィットの方がまだロードノイズは少ないような気がする。）

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験