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ホンダ インサイト 「日本にジャストサイズの流麗系セダン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

西村 直人
西村 直人
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
5
走行性能
4
乗り心地
4
積載性
4
燃費
5
価格
4

日本にジャストサイズの流麗系セダン

2022.1.17

年式
2018年12月〜モデル
総評
ホンダ・ハイブリッド歴の礎である初代インサイト。2シーターだった初代の弱点を克服し2代目は5名乗りに。3代目の現行モデルでは手貼り処理したステッチ入りのソフトパッドを面積の大きなグローブボックスに用いるなど、これまで足りなかった上質さを高めた。市場の声を真摯に反映した正常進化型の正統派セダン。まだ間に合う。是非ともディーラー試乗を!
満足している点
美しい外観と南アフリカ原産の植物「カラーリリー」を模した独創の内装設計。3代目となる現行モデルはとりわけ上質になった。それでいてホンダ初の量産ハイブリッドカーであるインサイトの名に恥じない高い実用燃費数値を両立。地味派手という言葉がぴったりだ。セダンボディだがヒップポイントは人間工学上、理想とされる600mmに近く乗り降りも楽だ。
不満な点
不満はほとんどない。強いて上げれば4WDのラインアップがあれば良かったが、このクラスは設定しても選択率は10%以下なのでコスト高のみを招く。声を大にして言いたいのはホンダ内におけるインサイトの扱いだ。セダンボディはセールスし辛いだろうが、これだけ良い性能があるのにアピールがとても弱い。残念ながら2022年内に販売終了を迎える。
デザイン

5

全幅こそ1820㎜と若干広めだが、全長は5ナンバーサイズ。全高も1410㎜で低すぎないから乗降性も良好だ。ミニバン、SUV全盛のホンダラインアップのなかで地味に映るが、じつはスタイリッシュなセダン。なだらかなルーフラインに対して前後輪のフェンダーは力強く盛り上がり全体のバランスを保つ。インテリアも白色が選択できるなど優雅だ。
走行性能

4

直列4気筒1.5Lに2モーターのシリーズハイブリッド方式であるe:HEVを合体。モーター(131PS/27.2kgf・m)が力強く、1370〜1400kgの車両を全域で力強く引っ張る。エンジン直結モードの高速走行時以外、駆動力はすべて電動モーターが伝えるため発進時から中間加速域に至るまで非常に滑らか。バランスの取れた走行性能だ。
乗り心地

4

グレードにより16〜18インチと装着タイヤサイズが異なるが、乗り心地で不利になるはずの18インチでも終始、滑らか。ボディ各部とサスペンションの取り付け剛性がとても高く、路面凹凸に対して素直に足が動いているためだ。後席でもその印象は変らず。先代シビックベースのシャーシながらインサイト専用設計が施された効果が存分に発揮されている。
積載性

4

広大なトランクルームと6:4分割可倒式のリヤシートによって、大きな荷物も難なく積み込める。前席では電子式シフターによりスマートフォンや小物が置きやすく、ドアポケット、グローブボックスも容量が大きい。前席両席シートバックには後席用のスマートフォンホルダーも完備。大人4人(定員は5名)がゆったりくつろげる空間と積載性を両立した。
燃費

5

エンジン直結モードとなるe:HEVの強みを活かせば、WLTCの最高値28.4km/Lはすんなり達成できる。電動モーターの使い方が上手く走りは滑らか。また、電動サーボブレーキにより停止寸前までしっかりエネルギーを回生する。バッテリーマネージメントも優秀で乗り方に寄らずSOCは50%付近を保つ。レギュラー燃料指定もうれしい。
価格

4

"3,355,000円〜3,729,000円とカタログ上の価格では高額車両だ。しかしカーナビやETC2.0車載器、衝突被害軽減ブレーキにはじまるHonda SENSINGは全グレード標準だからボトムグレードのLXでも所有欲を満たしてくれる。ディーラーでフロアマットとドラレコさえ追加すれば完璧。見た目に装備など、費用対効果はホンダ車随一といえる。"
西村 直人
西村 直人
自動車ジャーナリスト
WRカーやF 1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。
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