ホンダ シビック (セダン) 「試乗記アーカイブ　ホンダ・シビック（セダン）」のユーザーレビュー

試乗記アーカイブ　ホンダ・シビック（セダン）

2020.7.5

総評

（2019年9月15日の試乗記なのでアーカイブとしました）
「市民の…」と言う意味の「シビック」の歴代シリーズはパーソナルユースの車として購入し易い価格帯、万人向けの使い勝手や取り回しの良い手頃なサイズ感でしたが、最新シリーズのボディサイズは初代の頃より2周り以上拡大され、動力性能上も国産初スーパーカーの呼び声高い初代NSX（280ps）も太刀打ち出来ない程に出力向上したシビックタイプR（320ps）と言うグレードも設定されています。伴って、車両価格もかなり高額になっていて、庶民がおいそれと買い替え出来る値段ではない様な気がします。今回試乗したシビックセダンの車両価格は265万円～。他の派生であるシビックハッチバックは280万円～、シビックタイプRに至っては450万円～です。ホントに市民の車なの？って感じです。
シビックハッチバックとシビックタイプRは英国で生産された物を日本へ輸入し販売しています。シビックセダンだけは何故か?埼玉の寄居工場で製造されています。英国のEU離脱の影響でホンダは英国の生産工場を2021年に閉鎖する事を決定しましたが、その後はシビック全タイプ（シビックセダンは終売）を埼玉の寄居工場で作るのかも知れません。そうなったら、海上輸送費がなくなる分だけでも車両価格が安くなると良いのですが…!?

満足している点

インテリアは黒を基調とした配色でシックな印象です。
近頃の新車はスマートキーが当たり前らしく、エンジンスタートはプッシュボタン式です。サイドブレーキ解除もスイッチで、車がどんどん家電製品化している様です。自動車の操作系も安全に楽で便利になるパラダイムシフト（パラダイムチェンジ）の波が来てオジサンの私も飲み込まれて行きます。

不満な点

ワイドタイヤの影響でロードノイズが気になりました。ホイールハウスとキャビンの間の遮音材（メールシート）をもっと分厚くすれば、少しは改善するのかも!?
試乗したシビックセダンと価格帯が被る車にマツダのマツダ3がありますが、マツダ3の内装は合成皮革を多用し、メッキモールのパーツも使用されています。それに較べシビックセダンは合成皮革が控えめに使われていて、メッキモールは使用されずにシルバーに塗装された部品を張り付けているので、高級感の演出で負けている様です。ホンダはマツダとはコストの掛ける所が違うのでしょう。
エクステリアはセダンでありながら、パッと見はクーペに見える造形でハッチバックとの見分けがし難いです。使い勝手で言えばハッチバックだと思いますが、私にはセダンとハッチバックを併売する意味が薄い様な気がしていました。案の定、セダンは近々ディスコンされるそうです。

デザイン

-

走行性能

-

試乗したシビックセダンは1.5Ｌターボ車でCVT仕様、出力は173PSで必要充分な感じ。実際に運転してみるとアクセル開度に対するレスポンスは良く、昨今のダウンサイジングターボは進化が顕著です。

乗り心地

-

大径ホイールとタイヤの所為か？ハンドルの操舵感も良く、路面にグリップしているのが判ります。
ターボ車ですから、タービンの過給圧が高まり過ぎると圧を逃がすブローオフバルブが付いている筈ですが、作動音のプシュ！プシュ！が聴こえてきませんでした。変速機と燃焼系の電子制御が上手くマッチングしている為か？もしくはバルブのレイアウトの為か？作動音が聴こえませんでした。

積載性

-

諸元上は5名乗車可能ですが、精々4名が良いところではないでしょうか？4名迄ならば、長距離移動時のトランク容量も充分だと思います。

燃費

-

カタログ上の諸元データの燃費はJC08モード19.4㎞/Ｌと好燃費です。

価格

-

故障経験

試乗車なので判りません。