カッコよさは全てに勝る、しかし・・・
納車後3000kmほど走行しました。
元々アテンザスポーツワゴンを検討していましたが、この車に試乗して虜になりま
2009.12.20
- 総評
- カッコよさは全てに勝る、しかし・・・
納車後3000kmほど走行しました。
元々アテンザスポーツワゴンを検討していましたが、この車に試乗して虜になりました。
とにかくカッコいい車です。
前から見ても、横から見ても、後ろから見てもカッコいい。
それでいて内装も良好で、走りも怠りなく、ナビも高性能。
多くの車はどこかで脱落してしまいますが、アコードツアラーは全てを兼ね備えています。
私の愛車はモデューロフルエアロのTLですが、
駐車場に佇む姿はとにかくカッコよくて本当に惚れ惚れしますね。
このカッコよさは全てに勝ります。正直、中身がヘタレでもいいくらい。
しかし上記したように中身も凄い車なわけで、高いだけのことはあります。
オーナー諸兄の評価の高さも当然のものと頷けました。
「高過ぎ」「デカ過ぎ」「直4」「5AT」等々、外野からヤジが飛んできますが、
ニッコリ笑って「うん、そうだね」と聞き流せる満足感を与えてくれる車です。
自分が手に入れると「これ以上、1台も売れて欲しくない」と思ってしまいますね。
(ホンダの開発者の方には申し訳ないですが)
- 満足している点
- 良い点
・カッコいいエクステリア
最近のホンダ車の中では特大ホームランだと思います。
カッコいいだけでなく、非常に優美なスタイリングです。
1840mmというワイドボディもこのデザインの為なら許されると感じました。
大口径2本出しマフラーのハッタリも効くのか、ゆっくり走っていても煽られることは皆無です。
・質の高いインテリア
いわゆる高級車のカテゴリーの車と比較すればもちろん敵いませんが、
かなり頑張っていると思います。
インパネを含めたデザイン自体も良好で、車のエクステリアとのバランスも取れています。
・ドアの開閉音
分厚いドアの開閉については、日本車離れしたフィーリングです。
ドイツ車のようにガッチリ作ってるなぁというのを、否応にも感じさせます。
・静かな車内
街乗りだと1500rpm~2000rpmで十分流れに乗れるため、車内は静かです。
無音を目指すトヨタ車的な静けさではありませんが。
高速道路でも2500rpmも回せば流れをリードできる速度で巡航できますし、
風切り音も非常に少ないです(オプションのドアバイザーは非装着)。
・本気を出すと凄いi-VTECエンジン
慣らしが終わったので、思いっきりアクセルを踏んでみましたが、
5000rpmを超えてハイカムに切り替わってからのエンジン音と加速感がヤバいです。
あっという間に、ここでは書けないような速度に到達しました。
自分の普段の乗り方では、まず使わない領域ですね(ある意味勿体ない・・・)
・高速道路での安定性
車体剛性の高さとワイドトレッドによる恩恵で、高速域での安定感が素晴らしいです。
まさに水を得た魚という感じ。
欧州では200km/hオーバーでの巡航を想定しているので当たり前ですが、
路面に吸い付いているようで、非常に安心できます。
・高性能な純正ナビ
パイオニア(カロッツェリア)からのOEMですので、
前車で使っていたサイバーナビから大きな違和感もなく乗り換えできました。
(音声アナウンスも一緒なので”またアンタかよ!”という感じです(笑))
タッチパネルとは違う独特の操作方法も、意外とすんなり慣れましたね。
ダッシュボードに奥まって設置されているモニターの位置は、見易くて理に適っています。
純正ナビで大幅な退化を覚悟していましたが、嬉しい誤算でした。
・ほとんど見掛けない
世間にありふれていないのも魅力ですね。
- 不満な点
- ・取り回しの悪さ
これだけの全幅があるので当然ですが、狭い道は苦手です。
車幅感覚は意外と掴みやすいのですが、
前の車は通過できても、この車が通過できるとは限りません。
基本的に少々遠回りになっても、ゆとりある心で広い道を選ぶべき車です。
駐車時もバックカメラにかなり助けられています。
コーナーセンサーなども付けておくと吉です。
・駐車場の確保
コインパーキングでは停める場所がある程度制限されます。
ドアが分厚いので、隣に車がいると乗り降りに気を遣います。
立体駐車場も幅1850mm制限のところはちょっと危険です。
ホイールを傷付ける恐れもあります。
・後部座席の足元の狭さ
私はあまり後ろに人を乗せないので問題にはなりませんが、確かに足元は窮屈に感じます。
ただし座面自体は大きいため、靴を脱いで胡坐をかくという裏技もありかもしれません。
大人だけの長距離移動なら助手席を少し前に出しての3人乗車が無難でしょうね。
・荒れた路面での乗り心地
高速走行側に振られたサスペンションのセッティングからか、
舗装の悪い場所や工事中の路面等の通過時は、突き上げがかなり来ます。
どんなショックでも滑らかに吸収という感じではありません。
・大容量とは言えないラゲージスペース
デザイン優先の結果、ラゲージスペースは先代モデルの3/4弱になっています。
私もラゲージの広さよりカッコよさを優先するので大きな問題ではありませんが。
・走行中機能が制限されるナビ
これは車の問題では無いですが、演奏中の曲名すら表示されなくなるのはどうかと。
・名前で損をしている
日本でのアコードは大衆車として認知されているだけに、この価格に反発があるのは当然でしょう。
所有してみれば、その価値は十分にあることが理解できるのですが。
アキュラTSXの名前で発売できなかったのが誤算ですね。
セイバーのモデル名を復活させても良かったように思います。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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