ホンダ アコード 「完成度は歴代最高・・・でも・・・ 走りの質感、デザイン、内装の装備、安全装備、座り心地、全ての領域において、間違いなく歴代最高の完成度だと思います。本」のユーザーレビュー

完成度は歴代最高・・・でも・・・ 走りの質感、デザイン、内装の装備、安全装備、座り心地、全ての領域において、間違いなく歴代最高の完成度だと思います。本

2009.6.22

総評

完成度は歴代最高・・・でも・・・
走りの質感、デザイン、内装の装備、安全装備、座り心地、全ての領域において、間違いなく歴代最高の完成度だと思います。本来アキュラブランドの車になるハズだったこの事も、この車に乗ってステアリングを握ってみると納得の出来栄えです。
ただ、３００万後半まで価格が上昇してしまった分は、上記にある質感向上を考えると仕方ないにしても、歴代アコード最大まで巨大化してしまった事が致命的な難点･･･。先代とほぼ同じ大きさであれば間違いなく購入していたでしょう。逆にサイズが気になられければ、購入しても全く後悔はないハズです。きっと「これがアコード！？」と、驚きと共に満足するハズです。
というのも、この車の完成度は既に国産車にライバルは居ません。完全にライバルは欧州車のミドルクラスです。BMWの3シリーズ、アウディA4などと互角･･･それ以上の実力を秘めています。雑誌等ではアテンザが有力ライバルとありますが、アテンザはやや子供っぽく軽い印象を持ちます。より欧州車らしく落ち着いた雰囲気を出しているのはアコードだと思いました。
ただ、上記にある様にデカい･･･。質感は同等でも、アウディA4やBMWの3シリーズ、ベンツCクラスよりも一回り大きいサイズなのは如何なモノか･･･と。無駄に大きく感じてしまします。
そして燃費･･･。エンジンのレスポンスや面白さと言う点ではさずがHONDA！。直４でも何の文句はありません。ただ、ハイオク仕様でリッター11.4～11.8ｋｍ/ｈというのは、欧州車をライバルに見据え環境と騒がれている今のご時勢、納得が行きません。
この辺りはアウディの小排気量＆ツインチャージャーで武装した高効率＆低CO2排出のエンジンを見習って欲しいです。
以上の様にアコードは、質感や走り、装備面では欧州車と引けを取らない上質かつ、運転しても楽しい車になったと思います。
しかし、インサイトやプリウスの国内での注目度、国外では燃費基準とCO2排出量の厳格化･･･。
燃費やボディサイズという点では時代の流れをやや甘く考えたか、読み誤った感じがしてならない･･･単にそれだけの事なのですが。この事が今の時代、致命的な欠点になっている感じがしてなりません。そしてセダン壊滅というのも追い討ちをかけている･･･。完成度はピカイチにも関わらず実にもったいない車だと思いました･･･。

満足している点

基本的にHONDA車全般に言える事だが、大きくなって豪華になっても「走る楽しさ」というコンセプトは捨てていないこと。伝統のVTECのレスポンスの良さは脈々と受け継いでいる。この辺りは流石HONDAだと思う。新型スバル・レガシィとはこの辺りが一番違う所だと思います。
直４エンジンでも吹き上がりは最高。適度に硬いサス（ダブルＷボーンに、マルチリンク）の恩恵でしなやかに曲がり路面状況を伝えてくれる。いかにもドイツ車っぽい。またＦＦですがアンダーステアは皆無です。強いて言えば、スポーツスタイルの18インチホイールは「やりすぎ」な感じもします。逆を言えばそれくらいノーマルの状態でも、車の素性は非常に良いです。
そして総評に記しましたが、歴代アコードの中で最高の完成度（その分、価格は高くなりましたが）。国産車にライバルは不在です。アテンザ？レガシィ？どちらも良い車ですが、欧州車により近い上質な雰囲気を出し、同時に運転する楽しさも高いレベルで兼ね揃えているのはアコードのみです。
ボディ剛性も、大したもの。ドアの開閉時「ドムっ！」という開閉音はまさにドイツ車。国産車もついにここまで来たかという気持ちになりました。
ナビの賢さも納得のレベル。純正ナビはどうも･･･という印象があったのですが、アコードの純正ナビの実力は満足（但し数年･･･その先はどうなるかは知りませんが）。
因みに、このナビ一つで他のオプションは基本的に必要ないと思います（マット等は商談時に無理矢理付けさせれば良い）。

不満な点

デカい･･･。これに尽きる。ライバルのアウディＡ４やＢＭＷ３シリーズよりもボディサイズが大きい･･･。かといってＡ６や５シリーズをライバルにしたら、とてもでは適わない点。先代の大きさのままなら･･･とつくづく思う。
そして、燃費･･･。５年程前であれば別に問題はなかったのだろうけど、時代や考えは変わるモノ･･･今のご時勢、決して良いとは言えない。インサイトやプリウス、その他の欧州車（ワーゲンやアウディ）の高燃費車の宣伝の中にアコードは完全に埋没している。車の完成度で見たら最高レベルにも関わらず、こういった点が小さい事なのだろうが、実に大きな問題になっている気がしてならない。しかも致命的に･･･。国産車を前にしても欧州車を前にしても、アピールポイントが削られたカタチになっているのだ。
何度も書いているが、車の完成度や素性は素晴らしいレベル。でも、何故か中途半端に映ってしまう。セダン低迷も重なり、実に勿体無いモデルになってしまったこと･･･。これが最大の短所かもしれない。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験