ホンダ アコード 「出来はいい、あとは価格だけか」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

工藤 貴宏
工藤 貴宏(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
3
走行性能
5
乗り心地
5
積載性
5
燃費
4
価格
2

出来はいい、あとは価格だけか

2024.4.30

年式
2024年3月〜モデル
総評
室内とトランクは広いし、走りは気持ちいいし、乗り心地もいいし、移動が快適。とてもよくできた大型セダンです。でも、価格が544万9400円と言われると「その値段を出すならば他にも選択肢は……」という気分になってしまうのはどうしてでしょう。いいクルマなんですけれどね。逆にいえば、スタイルや乗り味に惚れた人には超おススメです。欠点と言える部分も特に見当たらない、いいセダンですよ。
満足している点
室内やトランクの広さ。乗り心地のいい快適性。ハイブリッドで燃費はいいけど、アクセルを踏むのが気持ちいいパワートレイン。そして驚くほどハンドリングのいい走り。めちゃめちゃよくできたクルマです。
不満な点
クルマを使う環境によっては、車体が大きくて扱いづらいと感じるかもしれませんね。「昔のアコードはもっと小っちゃかった……」なんて昔話をしても始まりません。それは今の基準で考えるしかないのです。アコードの車体が大きすぎると思ったらシビックのセダンを買えばいい……と思ったら、現行型シビックの日本向けはハッチバックしかありませんでした。残念。あと……値段は……もう少しリーズナブルだと嬉しいのですが。
デザイン

3

シンプルでスマートですね。そして特徴的なのは、伝統的なセダンスタイルではなくリヤウインドウを寝かせたクーペタイプになっていること。個人的な好みでいえば、いいと思います。
走行性能

5

アコードってフツーのセダンじゃないの?……と思いながら運転したら思い切り裏切られました、いい意味で(笑)。高速クルーズは安定しすぎるせいで速度感が狂いそう(実際は120km/hで走っていても体感的にはもっとゆっくり80km/hくらいで走っている感じ)。だから全然疲れないし快適。いっぽう峠道にさしかかれば、あまりのフットワークの良さにスポーツカーかと思うほど。まるでアンダーステアという言葉を知らないかのような、ライントレース性の高さに脱帽です。控えめに言って凄いなあ。
乗り心地

5

これもアコードの美点のひとつ。先代モデルも驚くくらい乗り心地が良く、新型はそれをしっかり受け継いでいます。超快適!
積載性

5

そもそもセダンは他のボディタイプ(ワゴンは除く)に対してトランクの床が広いのですが、アコードは大型セダンってことでとにかく広い。570Lもあって、ハイブリッドセダンとしてはトップの容量ですね。使い勝手に、奥行きが足りないなどハイブリッドであることは一切感じさせません。唯一の欠点は、リヤシートが左右一体でしか倒れないこと。真ん中(アームレスト部分)だけを貫通させることはできるけれど、左右を分割で倒すことはできません。
燃費

4

WLTCモード23.8km/L。これだけ車体の大きなセダンがここまで走るって凄くないですか?ハイブリッドシステムは高速領域以外ではモーターで駆動力を生み出しますが、スポーツモード時にアクセルを踏み込むとまるでガソリン車のように(疑似的な)シフトアップするのが面白い。
価格

2

あと100万円……とまでは言いませんが、あと50万円安かったら嬉しいですね。アコードは輸入車であり、今は円が安いので仕方ない面もあるとはいえ……。
工藤 貴宏
工藤 貴宏
自動車ジャーナリスト
1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
ホンダ アコード 新型・現行モデル

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