2006年5月
■2006年5月
2005年に発売されたフォーカス・シリーズの一員として、2006年5月にフォーカスC-MAXが追加された。C-MAXは背の高いパッケージングを採用したモノスペースワゴンで、室内には大きな空間を確保した。ヨーロッパでは従来、空力に悪影響を与える背の高いモデルは敬遠されがちだったが、最近では室内の広さを優先させるクルマが増えている。C-MAXもそうした流れの中から生まれたクルマだ。ボディはベースモデルのフォーカスと比較して、全幅をやや引き締めると同時に1580mmの十分な全高を確保した。室内はフォーカスのクォリティがそのまま継承されており、広々とした空間が確保され、2人乗りから5人乗りまでさまざまにアレンジしてフレキシブルな使い勝手を発揮できる。リアシートの中央部を後方に倒すと、左右のシートは斜め後方に移動させることができ、足元や肩回りにゆったりした空間が広がる。この余裕と使い勝手の良さがC-MAXの魅力だ。搭載エンジンは直列4気筒2.0リッターの自然吸気DOHCで、電子制御4速ATと組み合わされている。オートランプシステム、雨滴感知ワイパー、自動防御眩惑ミラーなど、快適装備も豊富に用意された。また安全装備も、運転席/助手席のSRSエアバッグとSRS3Dサイドエアバッグ、SRSサイドカーテンエアバッグ、ESPも標準で付くなど充実した仕様が用意され、EURO-NCAPでも好成績を残している。