2004年9月
■2004年9月
2002年3月のジュネーブショーに出品され、大きな話題を呼んだフェラーリの次世代
ニューフラッグシップマシン、それが575Mマラネロだ。日本でのデビューは2002年5
月。これまでの550マラネロをほぼ受け継いだフォルムに、最新テクノロジーを投下
したクルマである。Mは“Modificata”(改良)の頭文字で、エンジン、ギアボックス、
インテリアなどすべてに改良が施されている。スタイリングはヘッドランプやフロン
ト部のエアインテークの形状などを変更し、キセノンヘッドランプシステムを採用。
「575」の名前が示す通り、V型12気筒エンジンは5748ccに拡大され、325km/hの最高
速を誇るなど卓越したパフォーマンスを実現している。インテリアはスポーティかつ
機能的なもの。計器類は操作性を高めるためにすべてドライバーの正面に集約し、タ
コメーターを中央に配置している。シートは電動調節式だ。サスペンションには、4
輪を独立に制御することでいかなる状況にあっても最適な車高を維持する、アダプティ
ブサスペンションを導入した。トラクションを重視しスポーティな走りが可能なスポー
ツモード、乗り心地の良さを重視したコンフォートモードのり2つのモードから選択
できる。トランスミッションは6速MTのほかに、ステアリング後方のパドルでシフト
チェンジを行う“F1 タイプギアボックス”を採用している。2002年の国内販売台数
は27台を予定している。