2023年4月
■2023年4月
ステランティスジャパンは、DSオートモビルのフラッグシップSUV「DS7クロスバック Eテンス 4X4」をマイナーチェンジして、2023年4月14日に発売した。
今回のマイナーチェンジでは、内外装のデザインを刷新するとともに、先進装備の充実化を図っている。エクステリアは、新意匠のヘッドライトやダイヤモンドをモチーフとした大小のパーツをあしらった新しいフロントグリル、フロントバンパーを採用した。フロントフェイスの両脇には、片側に4本ずつ、垂直方向のライトシグネチャーを備えた「DSライトヴェール」を新たに備えている。ヘッドライトとフロントグリル下部には、高輝度タイプのガーニッシュ「DSダブルウイング」を装備した。また、ヘッドライトをスリムな形状としたうえで、ハイビーム用ピクセルLEDモジュールを配置して、LEDを左右に84個ずつ備えた「DSピクセルLEDビジョン3.0」を新たに採用。対向車や先行車など周囲車両の乗員の眩しさを低減しつつ、照射距離や照射範囲を拡大した。また、車速やワイパーの作動状況に応じて配光パターンを最適化する機能も備えているという。
インテリアでは、ナッパレザーを用いたダッシュボードやドアトリムに、ドレスなどにも使われるドレープ処理を施して、広がり感や素材の陰影を演出。また、一枚革をぜいたくに使用したウォッチストラップデザインのシートとあわせて、プレミアムな空間に仕上げている。そのほか、インフォテイメントシステムのモニターサイズを8インチから12インチへと拡大。また、音声とジェスチャーで制御することができる「DS IRISシステム」を新採用。“OKアイリス”と呼びかけることで、目的地設定やエアコンの温度設定、電話の発着信、天気予報の表示などの音声操作が利用できる。オーディオシステムの定格出力は、515ワットから690ワットへと向上した。
ボディカラーは、新色の「ブルーサファイア」と「グリラケ」を追加して、既存の「ノアールペルラネラ」、「クリスタルパール」、「ブランナクレ」と合わせた全5色を設定した。
■2023年7月
ステランティスジャパンは、DSオートモビルのフラッグシップSUV「DS7クロスバック Eテンス」のラインナップに、ファッション業界にインスピレーションを得た特別なモデル「DS コレクションモデル」を新たに設定。第一弾となる特別仕様車「Esprit de Voyage(エスプリ・ド・ヴォヤージュ)」を2023年7月4日に発表、同年7月15日に発売した。
「DS コレクションモデル」は、フランスの名高いファッションブランドが新作を発表するコレクションから着想を得て、フランスのオートクチュール(高級仕立て服)の息吹を車両に吹き込むという新シリーズで、サヴォア・フェール(匠の技)を一層際立たせるのだという。年に1度、全モデル共通のテーマで展開する特別なモデルとして位置づけ、今後は他のモデルにも展開予定だ。
第一弾となる2023年のテーマは「Esprit de Voyage(エスプリ・ド・ヴォヤージュ=“感性豊かな旅の精神”)」。華やかな明るい室内空間や、細部まで吟味された特別な意匠を備えることで、上質感をより高めると同時に、テーマどおり「乗り手を心に響く旅へ誘う」という。
今回、「DS7クロスバック Eテンス」に設定された特別仕様車「エスプリ・ド・ヴォヤージュ」は、ダッシュボードとフロントドアステップガードに、DSデザインスタジオの拠点であるパリから広がる旅路を表現したエンボス加工を施した。また、専用フロアマットを設置して、質感の向上を図っている。さらに、専用となるパールグレーのレザーシートやダッシュボード、ドアトリムにブラックを組み合わせた2トーンインテリアとした。
エクステリアでは、レーザーエッチング加工で施した「Esprit de Voyage」の意匠を纏う特別加飾のドアミラーハウジングを装備。加えて、専用5ツインスポーク19インチアロイホイール「BEAUNE(ボーヌ)」と、「Esprit de Voyage」バッジを特別に装備している。
パワーユニットは、最高出力147kW(200ps)/6000rpm、最大トルク300Nm/3000rpmを発生する1.6リッター直4ガソリンターボエンジンに、フロント81kW(110ps)/320Nm、リア83kW(112ps)/166Nmの電動モーター2基を搭載。システム最高出力300ps、最大トルク520Nmを発生する。搭載されるリチウムイオンバッテリーは、従来の13.2kWhから14.2kWhに向上され、これに伴い燃料消費率は15.8km/L、EV走行レンジは77km(ともにWLTCモード)に引き上げられているという。
ボディカラーはクリスタルパール。
■2024年5月
ステランティスジャパンは2024年5月16日、DSオートモビルのフラッグシップSUV「DS7」の特別仕様車「DS7 リヴォリ E-TENSE 4×4」を発売した。
今回の特別仕様車は「DS7」をベースに特別なインテリアを組み合わせたモデル。バサルトブラックのグレインレザーに、ダイヤ模様のステッチを随所に取り入れたシックで上質感あるインテリアを採用している。同時に、新デザインの19インチアロイホイール「エディンバラ」を特別装備し、スマートな足回りを演出。ボディカラーには「グリラケ(グレー)」を採用している。
パワートレーンは、1.6リッター直列4気筒直噴ターボエンジンにフロントモーター、リヤモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステム「イーテンス 4×4」を搭載。EVモードで77kmの走行が可能で、燃費は15.8㎞/L(WLTCモード)となっている。
そのほかの装備面は、ベースとなった「DS7」に準じており、大型スライディングルーフや、対向車・先行車の眩惑を防ぐ「DSピクセルLEDビジョン3.0」を装備している。さらに、フロントフェイスの両側に4本ずつ配置された垂直方向のライトシグネチャー「DSライトヴェール」により、個性的な雰囲気を演出している。
また、対話型生成AI音声アシスタントの「ChatGPT」を搭載しており、訪れた先の土地や歴史に関する豆知識を聞いたり、ドライブ中に浮かんだ疑問を投げかけたり、より楽しく快適なドライブを実現できるという。