2022年10月
■2022年10月
ステランティスジャパンは、シトロエンのフラッグシップモデル「C5 X」を2022年8月29日に発表、同年10月1日に発売する。
今回発売される「C5 X」は、「CX」に始まるブランドの「X」の系譜を継承し、セダンとステーションワゴン、SUVを組み合わせた独創的なデザインを採用。ボディサイズは、全長4805mm、全幅1865mm、全高 1490mm、ホイールベース2785mmで、1.6リッター4気筒DOHCガソリンターボエンジン(180ps/ 250Nm)+フロント電動モーター(110ps/320Nm)により、システムトータルで 225ps/360Nm(フランス本社公表値)を発揮するというプラグインハイブリッドモデルを設定した。
フロントフェイスは「C4」から導入したV字シェイプのライティングシグニチャーを採用。ボンネットとボディサイドにキャラクターラインをあしらい、大径ホイールとブラックホイールアーチを装備。ルーフに沿って流れるクロームラインをアクセントとして施した。また大型のスポイラーを上下に備えたテールゲートやサイドにまで回り込むコンビネーションランプを備えている。
広いガラスエリアに囲まれたキャビンは、水平基調のダッシュボードとフロントドアまで回り込ませたウッド調のデコラティブパネルを採用した。さらにリアクォーターにもウィンドウを設け、360度のガラスエリアを実現。また複層構造のラミネーテッドガラスや、サンシェード付きのスライディングガラスサンルーフを装備した。
その他、シトロエン独自のアドバンストコンフォートシートを採用した。ベース部に低反発効果のある高密度ウレタンを使用し、表層部に15mmの厚さでやわらかいスポンジを挟んでいる。フロントシートには、空気圧で腰部をサポートするマルチポイントランバーサポート付きの電動シート(前後/高さ/バックレスト角度調整)に加え、シートヒーターとベンチレーションを装備。運転席には、乗車時にシートを自動的に後退させ、スムーズな乗車をサポートするウェルカムファンクションも搭載している。
フラットなフロアや側面を持つトランクは、開口部も低めで広い機能的なものとなっている。通常時で545リッター、リアシートを倒した場合は最大で1640リッターの広い積載量を実現したという。またハンズフリー電動テールゲートを装備した。
インフォテインメントシステムは、「My CITROEN DRIVE PLUS」を採用。高精細の12インチタッチスクリーンをダッシュボード中央の上部に備え、スマートフォンなどのように、指先のスクロールやスワイプなど直感的な操作を可能にしている。またコネクテッドナビゲーションシステムを標準装備したほか、音声認識システムを搭載し、目的地やエアコンの温度設定、ラジオ局の選択など、さまざまな機能を音声で作動・変更・停止することができる。さらに、運転に必要な情報をフロントウィンドウに投影するエクステンデット ヘッドアップディスプレイをシトロエンとしては初めて採用している。
サスペンションには、シトロエン独自のハイドロニューマチックサスペンションの流れをくむプログレッシブ・ハイドローリック・クッション(PHC)を全車に標準装備した。ショックアブソーバー内にセカンダリーダンパーを組みこむことで、従来のシステムでは吸収しきれなかったショックを抑制する。プラグインハイブリッドモデルには、このシステムをさらに進化させ、走行モードに応じてダンパー内の油圧をコントロールするアドバンストコンフォート アクティブサスペンションを初採用し、乗り心地の向上を図っている。
またアクティブクルーズコントロールには、走行ポジションを維持するレーンポジショニングアシストと、渋滞時の停止、再発進を自動で行うトラフィックジャムアシスト機能を統合。リアバンパーのコーナーにはレーダーを配備し、従来のソナーとの比較で検知範囲が最大75mにまで拡大したという。
EV走行可能距離は65km(WLTCモード)で、選択できるドライブモードは、電動モーターで走行をする「エレクトリックモード」、エンジンとモーターを活用し燃費効率を最適化する「ハイブリッドモード」、乗り心地を重視した「コンフォートモード」、高出力のダイナミックな走りを楽しむ「スポーツモード」の4つを設定している。