2010年12月
■2010年12月
シボレー・コルベットは、憧れのアメリカンスポーツクーペとして1953年以来の長い歴史を持つ。全長4455mm、全幅1860mmのボディは、前後オーバーハングを短縮するなどコンパクト化する一方、ホイールベースを拡大。四隅にタイヤを配置したスタイルは、旋回時にボディの前後に加わる慣性を抑え、走行安定性を高める要素になる。外観では1962年以来となる固定式ヘッドランプを採用し、新時代のコルベットを象徴する精悍なフロントマスクを実現した。これは空力性能の向上にも貢献し、コルベット史上最良のCD=0.286を実現した。エンジンはV型8気筒の6.0リッターが321kW(436ps)/575N・m(58.6kg-m)を発生。日本仕様には、全車にGM独自の電子制御サスペンションを標準装備する。06年モデルでは6速ATにパドルシフトを採用。06年2月には、専用のV型8気筒7.0リッターエンジンを搭載するZ06を追加した。376kW(511ps)/637N・m(64.9kg-m)のパワー&トルクを発生し、オールアルミ製のフレームボディに専用の足回りを装備する。同年11月には内外装カラーに変更を加えた07年モデルを発売。2008年からの08年モデルでは、6速MT、6速ATともシフト性能の向上や装備の充実化が図られた。2008年11月には内外装の仕様を変更したZ06の09年モデルを発売し、2009年1月にはクーペとコンバーチブルの09年モデルが発売された。2009年2月からの10年モデルでは、内外装の仕様が一部変更され、バリエーションが見直された。2009年2月にはボディにカーボン素材を使い新開発のV型8気筒6.2リッターエンジン(476kw/647ps、819N・m/83.5kg-m)を搭載したZR1の10年モデルを発表した。