300万前後のスポーツタイプの車って実際良いのでしょうか・・？高いほうがいいのでしょうけど手が出せないです。まったくの無知なのでよろしくお願いします。

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お金がかけられれば掛けられるほど「速い車」は作れます。というのも、例えば極論を言うとマクラーレンF1と言う車が１９９０年代にありました。F1チームのマクラーレンが「販売価格」を無視して、公道を走れるF1というコンセプトで作ったら８０００万円程の車が出来て、当時としては「バカじゃないか」と言われ１００台作る予定が６４台しか売れませんでした。最近では１億円越えも当たり前になり、当のマクラーレンはプレミア付いて４億円くらいになってますが…

これは極論として、お金をかけることでいいパーツが使えます。例えばホンダのＮＳＸ。エンジンは５００万程のセダンのレジェンドと同じ設計ですが、パーツひとつひとつが高価なパーツを使って高回転まで軽々回るようにできていますし耐久性もあります。しかも当時では他のメーカーが出来ないアルミボディまで採用しました。

車を作る時パワーだけだせばいいのではなく、かといって足回りだけ固めてもダメなんです。パワーもあって、トルクもあって、コーナーも速くて、ブレーキもよく効くのが理想であり、車の価格を決める時にその予算内で作れるようにします。だから３００万円の車で２５０万円のブレーキなんて付けられませんが、３０００万円のフェラーリはサーキットでも普通に使える数百万円のカーボンブレーキを使ってますよね。
更に車の価格には「研究開発費」が上乗せされてますから、安いほどに「その車」での研究費は削られます。予算があれば何年も研究して「最高のチューニング（ここではパーツの組み合わせやセッティングの意味）」を作り出すにはやはりお金がかかります。

じゃあ３００万円のスポーツカーはダメなのか？決してダメではありません。いい例がランサーエボリューションとインプレッサです。
発売当初はたった３００万円でＷＲＣのラリーカーが買えると言われるほどの圧倒的なポテンシャルを秘めていました。最近は４００万、５００万と値段が上がって来てますが価格以上の性能を秘めているのは世界的に認められています。
また日産ＧＴ－Ｒも速さだけで言えば非常にリーズナブルと言われています。日本はもともと２８０馬力の自主規制がありました。ですからみんな２８０馬力になった時、サーキットでの速さや圧倒的なトルク、ボディの軽さなどそれぞれの個性を付け出しました。

その中で生まれたのが低価格でわずか２Ｌという排気量から２８０馬力を出すインプレッサとランサーです。昔から日本は制約があるほうがその中で四苦八苦して作り出すのでしょうね。その流れを受け継いだと感がると３００万円のスポーツタイプの車が悪いとは言えません。

また、何よりスポーツタイプの車の価値を「速さ」とかで見る場合扱いきれることが大切です。ブガッティのＥＢヴェイロンなんて２億円程して世界最高のスピードが出ますが、日本ではジャーナリストが東京アクアラインでクラッシュさせています。目的地に付くスピードで言えば途中で大破したブガッティ（２億円）より、撮影機材を積んだ商用バン（２００万円以下）の方が速いわけで…価格よりも、自分が乗りこなせるかということが大切でしょう。

個人的には自分が思うより少しいい車に乗って、ちょっとびくびくしながらも成長していくのがいいかと思います。車の性能を１２０％引き出すのはカッコイイですが、そこまで到達しない人間がほとんどなんで。

質問者からのお礼コメント

私の為にここまで親切に書いていただき本当にありがとうがざいます！
値段に囚われず、もう少し勉強してから時間をかけて相棒を探したいとおもいます
いい人に答えてもらえて良かったです！