EV車、特に大型トラックはEVではなく水素でしょうか？

Question

大型でうまく効率的にできるならEV車は充電に時間がかかる、長時間渋滞で一日潰れる、充電する際に駐車料金取られるなどなどのため水素のほうがいいとなるのかも知れません

西濃運輸、ヤマト運輸、アサヒビール 日本初、大型水素トラック(25トン)走行へ 1回補充で600km 東京神奈川間の荷物輸送ほか

1年間でおよそ67トンの二酸化炭素削減に繋がるということです

水素タンク6本搭載…西濃運輸が『大型水素燃料トラック』の走行実証へ 1回の補充で約600km走れる想定
5/17(水) 17:19配信

https://news.yahoo.co.jp/articles/9ac893434153b5cd33af366d1ebf0d3b91690b0a

Answer 1

「長時間渋滞で一日潰れる」「充電する際に駐車料金取られる」はどういう意味なのか不明ですが、大型車両には有望、という点についてはその通りだと思います。

今後、バッテリーの性能はどんどん向上し、ニュースでも報じられるようにEVの大型トラックも登場するでしょうけど、バッテリーに重量とスペースを喰われる事は変わりません。今のEVのバッテリーは充電時間の短縮や容量の拡大は改良が繰り返されていますが、重量だけはあまり進んでいません。自家用乗用車はまだしも、貨物や乗客の積載量が非常に大事な性能です。

水素（FCV、ICEどちらでも）の大きな課題、水素充填ステーションの整備に多額の費用と時間がかかる、水素製造場所から充填ステーションまでの運搬手段も従来のタンクローリーは使えないなどについて、大型車両は自家用車乗用車と異なりあちこちに造らなくてもよい、という点が大きな利点です。

大型バス、トラックは今でも営業所や特定のスタンドで給油しており、自家用車のように街を走りながらフラッと立ち寄る事はほぼありません。
また、大型車両なら水素の充填量も自家用車より多く、営業的にも採算が取りやすいでしょう。さらに、ガソリンのようなセルフスタンド、もともと全てセルフであるEVとは異なり水素は資格者でなければ取り扱い不可、という点も特定の営業所やターミナルだけに限れば大きな問題にはならないでしょう。

但し。マスコミはただ単に「水素」で片付けてますが、もう一つの問題は今の日本ではCO2を排出せずに製造出来る「グリーン水素」の確保が非常に困難な事です。
日本は、再生可能エネルギーによる発電への移行が先進国の中では最下位グループです。
EVの充電も、水素も、e-fuelも全てCO2を排出しない再生可能エネルギーで発電した電気が必要です。

日本ではマスコミ（特に自動車雑誌系）がEVにはコジツケてでもマイナス材料を並べますが、水素は何の問題点も指摘せず褒めちぎる事を繰り返してきたせいで、「グリーン水素」の事はなかなか言われませんが。
現在の水素製造方法の中心は天然ガスや石炭から取り出す事。これは大量のCO2を発生させます。オーストラリアで褐炭から水素を製造し日本へ運ぶ、というのもCO2を排出する場所が日本からオーストラリアに変わるだけです。

ドイツがEUに申し立てして認められたe-fuelを日本の自動車雑誌は簡単に「合成燃料」と呼んだりしてますが、e-fuelはグリーン水素と大気中から回収したCO2で製造する事が条件です。上に書いた通り、再生可能エネルギーによる発電が遅れた日本ではグリーン水素の製造が困難なので、残念ながら手が出ません。
「ヨーロッパはEV化の過ちに気付いた！トヨタが正しかった！」なんて大はしゃぎする人多数の日本ですが、e-fuelがどういうものなのかきちんと理解していないのでしょうね。トヨタが勝ったとか何の関係も無いはななのに。

Answer 2

トヨタの燃料電池（水素スタック）は大型車で理想です。

・水素スタックを複数搭載が可能
・水素タンクも多く積める
・大型車・輸送は、経路や拠点が一定なのでインフラも整いやすい
・水素充填も、EV充電するより時間がかからない

Answer 3

まだ、確定的なことは言えませんね。バス、トラックで燃料電池車（水素）が発売されましたが、数が限定されています。白金触媒が高価で大量には生産できないのです。
白金に替わる安価な触媒の開発が待たれます。水素のインフラのことも課題が沢山あります。
２０３５年頃にはEVとFCVの時代になっているでしょう。

Answer 4

長距離トラックを想定されているのであれば、ドライバーは4時間ごとに30分の休憩が義務付けられています。30分あればテスラの充電器を使えば650km分を充電可能です。
また、水素を電気分解して作り燃料電池として使う場合のエネルギー効率はそのまま使う場合の3分の1位になります。水素エンジンの場合は更に差が広がります。
水素の輸送や貯蔵、充填にかかる設備や人件費等コストを無視したとしても、グリーン水素を使うなら、燃料代は3倍は差がでてくるでしょうし、5分間横について充填する手間と一度コンセントに挿せば自由に休憩がとれるEV。
合理性でいえばEVですが、それを無視して多額の補助金で支援すれば水素もないとは言えないです。

Answer 5

この辺は税金とかの政策が極端に効いてくるので先のことはよく分からないですが、技術的にはトラックにEVはないですが圧縮水素もないです(容積エネルギー密度が低すぎる)

可能なら炭酸ガスと水素からプロパンや液体炭化水素を合成するとか、水素なら水素吸蔵合金(現在の技術レベルで厳しい)使うとかしないと使い物になりません。

また、水素って輸送や貯蔵が大変なので、水素の補給網ができるのはかなり絶望的でしょう。

Answer 6

電池の高性能化と共にＥＶに成るだろうね。

Answer 7

大型トラックにはマグネシウム発電が向いているんだけどな。非常用電源では実用化されているし。
https://www.e-fudo.jp/%E8%A3%BD%E5%93%81%E7%B4%B9%E4%BB%8B/%E3%83%9E%E3%82%B0%E3%83%8D%E3%82%B7%E3%82%A6%E3%83%A0%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%A9%9F/

Answer 8

個人的にはそうなるのではと思っている。
ＥＶだとかなりの量のバッテリーを積まないといけない。
充電に時間が掛かる。
大型トラックは連続運転する場合がある（トラックで寝泊まり）
となるとＦＣＶの方がいいかも。

Answer 9

4月に開催された、G7で、英国と米国は、EV導入目標を共同声明に盛り込むように要求したものの、議長国である日本が難色を示し、導入目標は、盛り込まれず、あくまでも、参考情報として触れただけでした。

EV化を叫んでた筈の主要国も、日本を含めて、声が弱まって来てますが、脱炭素で、国が関心を強めてるのは、〈合成燃料〉です。
CO2と、水素を合成して生成される❮e-fuel❯に対して、日本とドイツが関心を強めてます。
つまり、内燃機関エンジンが存続する方向です。

国としては、❮e-fuel❯ですが、大阪府として、CO2 と水から生成する❮人工石油❯の実証実験が、既に、４月からスタートしてます。
現実的には、❮e-fuel❯は、生成コストが、現状の試算で、１リットルあたり、300円～700円と言われてるので、課題が大きく、それに比べて、❮人工石油❯は、１リットルあたり、14円で、装置の設置費用も、50万程度と実現性が高いです。

但し、何故か、❮人工石油❯に関しては、実証実験も始まってるのに、表のニュースには、全くと言っていい程、流れませんし、国としても、何の関心も示して無いようになってるのが、不可解です。

エネルギー問題だけに、国も絡めた、利害関係、パワーバランスなど、様々な思惑が蠢いてるようで、何が良いか？って話では無いようです。