この記事をまとめると
■アルピナが限定車「B5 GT」を発表
専用色をまとった日本だけの特別なBMW アルピナ! 配色の異なる4台のB4グランクーペ ニコル別注 限定仕様を発売
■ブランド史上最強の馬力を誇るV8ターボエンジンを搭載する
■セダンとワゴンの2モデルをラインアップしているが価格などはまだ調整中だ
歴代最強のV8エンジンを搭載!
「アルピナ」といえば、1965年にブルカルト・ボーフェンジーペンが創設した名門のチューニングメーカーだ。BMWの車両をベースに、「ラグジュアリー」と「パフォーマンス」を追求した唯一無二の車両を数多く手がけ、世に放ってきたBMWのチューニング史を語るうえで欠かせない存在だ。
そんなアルピナが今回、限定モデルとして「B5 GT」というモデルを発表したので、その詳細をお届けしよう。なお、「5」の数字が示す通り、同車はBMW5シリーズをベースとしている。これはマスターピースを作り上げようとするアルピナの情熱を体現したモデルとのことで、独自のニュアンスをプラスした外観とアルピナ史上最強のパワーユニットを搭載したモデルになっているという。
まず、先述の通り「史上最強のエンジン」と銘打つこのユニットだが、最高出力は634馬力を誇る4.4リッターV8ビターボエンジンを搭載するとのこと。今まで最高出力を誇っていたエンジンから+13馬力を達成できた理由に、空気の流れを最適化したエア・インテーク・ダクトとエア・インテーク・サイレンサーの変更、さらにそれに伴ってエンジン・ソフトウェアとブースト圧を変更したことが挙げられるとのこと。
また、吹け上がりのレスポンスも見直されているほか、ZF社の8速ATもプログラムを変更してレスポンスを向上させている。ローンチコントロールも使用可能で、こちらもプログラムを変更したとのことで、怒涛の加速力を実現している。
今回はセダンとワゴンが設定されており、BMW ALPINA B5 GT Limousine(セダン)は発進からわずか3.4秒、Touring(ワゴン)は3.6秒で0-100km/h まで加速するスペックを有する。Limousineの巡航最高速度は330km/h、Touringは322km/h に達するとのことで、この速さはセグメント随一という。
Touringでは車高も若干下げられているそうで、トラクションの増大やロールの減少などに寄与しているとのこと。
エキゾーストはデュアルタイプを採用し、パフォーマンスと見た目を両立させている。このエキゾーストはかなり複雑で製造が難しい逸品というほか、窒化チタンによるブラックのコーティングが施されているのも特徴だ。
エクステリアやインテリアもB5 GTオリジナル!
アルミホイールはアルピナ伝統のセンターキャップ付きのフィンデザインを継承。サイズは20インチで鍛造だ。ブレーキには、軽量構造のドリルド・ブレーキ・ディスクと耐熱性能の優れたブレーキ・パッドを組み合わせた高性能システムを採用。制動力とコントロール性に優れるので、軽快に走りながらも確実にマシンをコントロールできる。
ボディカラーには、お馴染みのアルピナ・ブルーとアルピナ・グリーンに加え、ぺトロール・マイカ(Petrol Mica)、ベルデ・ブリティッシュ・レーシング(Verde British Racing)、チョーク(Chalk)、イモラレッド(Imolarot)、デイトナ・バイオレット(Daytona Violet)、アークティック・レース・ブルー(Arctic RaceBlue)の6色がオプションで用意され、好みに合わせて選択可能だ。
エクステリアのそのほかの特徴としては、ボンネットに入ったキャラクター・ラインが挙げられる。これは、史上最強の634馬力を発揮するV8ビ・ターボ・エンジンのポテンシャルをイメージしたものとのこと。また、控えめなダイブ・プレーンと前部のパーシャル・フロント・スプリッターは、エアロ・ダイナミクスの向上に効果があり、見た目と性能をうまく両立している機能美にも注目。
インテリアも、アルピナとBMWならではのプレミアム感あふれる内容となっているほか、シートにはヘッドレストの前面に、マロン・ヴォルチャーノ(Marron Volciano)のロゴ「B5 GT」の刺繍がホワイトのアウトライン付きで入っている。オプションで同モデルオリジナルのスポーツシートも限定で用意されていて、こちらは職人が手作業で仕上げる逸品とのこと。
センター・コンソールとエンジン・ルームにある特別なステンレス・スチール製のアルピナ・プロダクション・プレートには、限定モデルであるBMW ALPINA B5 GT のプロダクション・ナンバーが刻印され、所有欲を満たしてくれるのもオーナーにはうれしい演出だ。
価格や販売時期など、そのほかの細かい詳細はまだ調整中とのこと。
BMWの買収(商標権の譲渡)によって、2026年には現在のようなスタイルでの販売にひと区切りがつくとされているBMWアルピナ。完全オリジナルのモデルを新車で手に入れるチャンスはそう長く残されていないので、この機会に1度検討してみてはいかがだろうか。
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