2019年6月
■2019年6月
BMWは、新型SUVとなる「X7」を2019年6月24日に発表、同日より販売を開始した。
BMWでは「SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)」と呼ばれる最高峰ラグジュアリーSUV。ボディは全長5165mm×全幅2000mm×全高1835mm、ホイールベース3105mmの堂々とした大きさ。フロント部のキドニーグリルはスポーツモデルのような横型ではなく、縦型に近い形状となる。
3mを超えるロングホイールベースによって実現した室内空間には3列シートが配置され、2列目がベンチタイプの7人乗りと、セパレートの6人乗りが設定される。シート表皮にはメリノ・レザーが用いられ(スタンダード仕様は除く)、セレクトレバーやスタート/ストップボタンなどに透明度の高いクリスタルを採用することでラグジュアリーな雰囲気を醸し出している。
メインとなる「X7 xDrive35d」には最高出力195kW(265ps)/4000rpm、最大トルク620Nm/2000~2500rpmを発生する3.0リッター直6ディーゼルターボを搭載。また、路面状況を各ホイールのセンサーで検知し、必要に応じて上下それぞれ40mmの間で車高を自動調整する4輪アダプティブエアサスペンション、カメラによって進行方向の路面状況を確認し、ダンパー調整やロール回避を最適化する「エグゼクティブ・ドライブ・プロ」を採用し、乗り心地と操縦安定性の両立を図っている。
最上級モデルとして設定された「X7 M50i」には最高出力390kW(530ps)/5500~6000rpm、最大トルク750Nm/1800~4600rpmを発生する4.4リッターV8ガソリンターボを搭載する。車重は3トンに迫るものの、0-100㎞/h加速4.7秒を達成しており、「Mスポーツエキゾーストシステム」などにより、走行性能を高めたセッティングとした。デザイン面でもセリウムグレー キドニーグリル、ミラーキャップ、エアブリーザーなどで優雅さや力強さを演出している。
先進安全装備では高速道路や渋滞時にドライバーをサポートする「ハンズオフ機能付き渋滞運転支援システム」、直近50mの軌跡を記憶し、通った道を自動で後退可能な「リバースアシスト」、さらにBMWとしては初となるトラフィックサインアシスト(速度制限認識)機能が搭載されている。
2020年4月1日には価格改定を実施した。
■2020年9月
BMWは、「X7」に特別仕様車「エディションダークシャドウ」を設定して、2020年9月8日に発表、同年9月15日午前11時にBMWオンラインストアにおいて7台限定で受注を開始した。
「エディションダークシャドウ」は「M50i」をベースに、外装を専用のダークエレメントで統一し、スポーティかつインパクトなエクステリアデザインとした。インテリアは専用のナイトブルーをあしらって、高品質な内装空間が、夜を彩る特別かつラグジュアリーな世界観を演出しているという。
なお成約記念特典として、同モデルをインスパイアして制作された、清水焼の丈夫窯・加藤丈尋(かとうたけひろ)氏による飾り皿が贈られる。