慣らしを終えてみて
前回のレポートの続きをしたいと思います。(表示は528になっていますが、Msp仕様です)
走行距離も2000km近くになり、もうそ
2010.12.20
- 総評
- 慣らしを終えてみて
前回のレポートの続きをしたいと思います。(表示は528になっていますが、Msp仕様です)
走行距離も2000km近くになり、もうそろそろ慣らしも終わりということで栃木までの往復時に色々と試してみましたので、その際の感想を書いてみたいと思います。
まず、フル加速をした際の感想ですがエンジン自体はBMWらしくレッドゾーンまで一気に吹け上がっていきます。音質も綺麗な「クォォーン」という感じの音で気持ちいいサウンドを聞かせてくれます。
が、やはり1900Kgの車体を引っ張るのは楽ではないです。120kmくらいからの加速では正直、車速の伸びが若干不足するように感じます。
もう一台、スカイライン250GTを所有していますが(225ps、1600kg)、スカイラインよりも明らかに加速は鈍いです。まあ、パワーウェイトレシオ通りと言えばそれまでですが・・・
よって、高速で瞬発力ある加速を求めるのであればやはり535がいいと思います。ワゴンボディーでは528はちとツライというのが正直な感想です。
直進安定性は勿論素晴らしいのですが、昨今の国産車もこの領域はだいぶ改善されており、正直スカイラインに対して、明確なアドバンテージがあるなというほどではありません。
ただ、これは国産車も十分なレベルになっているという事であって、BMWが大した事ないという意味ではありません。矢のように高速道路を直進していきます。
パドルシフトによる加減速はかなり優秀だと思います。ここはスカイラインとはっきり差がありました。減速時のシフトチェンジはBMWもスカイラインも瞬時に変速してくれて気持ちいいシフトダウンが可能です。但し加速時のシフトアップは明らかにスカイラインのそれは一拍遅れて来るのに対し、BMWの8ATはシフトダウン同様、瞬時にシフトチェンジします。これから購入を検討されている方にはパドルシフトが付く仕様をお奨めします。
長距離運転時の疲労感はやはり少ないですね。ここもBMWの美点ですが、特にこのF11はかなり優秀な出来だと思います。これまで乗ってきた車の中で最高の出来栄えだと思います。
これは、やはり直進安定性が高いことと、シートの出来がいいこと、適度な固さに仕立ててあるサスセッティング等のトータルバランスがいい証拠だと思います。前に乗っていたEクラスワゴンやスカイラインより明らかに疲労感は少ないです。
- 満足している点
- ・8ATの出来の良さ。特にパドルシフト付きは操る楽しみを増幅させてくれると思います。
・エンジン音。あの「クォォーン」というサウンドを聞くとやっぱりBMWはいいなあと思えます。
・120km/hまでのドライバビリティー。528でも十分な運動性能を発揮し、シャシー性能とあいまってとても優秀なツアラーぶりを発揮してくれます。
・燃費。今回は高速中心に300kmほど走りましたが、オンボードでは11km/hを記録しました。
- 不満な点
- ・高速域での加速。120km/hから先の加速の伸びはもう一歩。スペック的にはライバルのE300より若干加速力は劣るように感じます。(その分、燃費が改善されているということでしょうが・・・)
・ツーリングボディーのびびり音。仕方ないことではありますが、若干の内装の軋み音があります。セダンでは抑えられているのでしょうが・・・
基本的には出来のいい車であることは間違いありません。が、乗り出し800万オーバーという価格はやはり高いと言わざるを得ないかと思います。国産ではこの手の高級ツーリングが存在しないので仕方ありませんが、今となっては、BMWやBenzが国産に対して圧倒的なアドバンテージを持てなくなって来ているので、価格差もそれなりに改善されることを望みます。
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