2010年7月
■2010年7月
BMWはX6をベースにハイブリッドシステムを搭載したアクティブハイブリッドX6を設定し、2010年7月から受注を開始した。
外観デザインはSUVでありながらクーペ風のルーフラインを持つX6を受け継ぐととも、空力性能を高めた20インチのアロイホイール、ボンネット上のパワードーム、フロントドアやテールゲートのアクティブハイブリッドのロゴなどが専用デザインとされる。
インテリアは、BMW M社のBMWインディビデュアルから、メリノレザーのフルレザーインテリアやユーカリの木目パネルなどを標準装備して最上級のインテリア空間を用意する。さらに、フロントのコンフォートシート、4ゾーンオートエアコンなどの採用で高い室内の快適性を実現した。
アクティブハイブリッドX6に搭載されるエンジンはV型8気筒4.4リッターの直噴ツインターボ仕様で、300kW(407ps)/600Nmのパワー&トルクを発生する。これに67kW(91ps)および63kW(86ps)のパワーを持つ2つの電気モーターを組み合わせ、2.4kWhの容量を持つニッケル水素電池を組み合わせてハイブリッド・システムを更生している。システム全体としては357kw(485ps)/780Nmのパワー&トルクを発生でき、世界で最もパワフルなハイブリッド車となった。
このハイブリッドシステムは、追い越し時や加速時には、2つ電気モーターがV型8気筒エンジンの駆動力をアシストし、よりパワフルな加速を実現する。電気モーターの駆動力を利用するので燃料消費も抑えられる。またブレーキング時やアクセルオフ時には、運動エネルギーを電力に変換してバッテリーに充電するブレーキエネルギー回生システムも備えている。
2つの電気モーターを搭載した革新的な7速2モードのアクティブトランスミッションは、走行状況に応じてエンジンと電気モーターを最適に使用することで、低速走行時だけでなく、高速走行時においても優れた効率性とパフォーマンスを両立する。
走行状況に応じて、電気モーターのみで走行するモード(低速走行時)、主にエンジンの駆動力で走行するモード(高速走行時)を自動的に選択し、最も効率的な走りを実現する。
ひとつの電気モーターだけで時速60kmまでの走りが可能で、ゼロエミッション走行を実現。エンジンからの駆動力が必要な場合には、もう一方の電気モーターがスターターとして機能して素早くエンジンを始動、その後はオルタネーターとして電力を供給する。惰性走行時には時速65km以下になるとエンジンが自動的に停止する。
アクティブハイブリッドX6は単一グレードのモデルで、左ハンドル車だけの設定となる。