アルファロメオ 145 「文化の違いを感じるデザインに衝撃」のユーザーレビュー

tsuru-tan tsuru-tanさん

アルファロメオ 145

グレード:クアドリフォリオ_RHD(MT_2.0) 1996年式

乗車形式:マイカー

評価

5

走行性能
5
乗り心地
5
燃費
4
デザイン
5
積載性
5
価格
5

文化の違いを感じるデザインに衝撃

2022.1.8

総評
私の技量・経済・センスに丁度合った車で、今後も大きく嗜好が変わらない限りはこのような相性の良い車が発売されることはないでしょう。(アルファロメオがEVブランドになろうとしている今、時代が進化しても私が進化しないと言い換えられもしますが。。。)

近年は部品の入手が困難になりつつあり乗りたい時に乗れない状況がちらほら出てきていました。スパイダーでは家族が定員オーバーで乗れないし悩んだ末シビックを買い休眠させることにしました。
住宅事情により3台分の車庫は確保できず離れた実家に置いており、2022年3月でナンバーを外す予定ですが、走らせずに置いておくことに可哀そうというのか複雑な気分でもあります。
子どもが一緒にお出かけをしなくなった時に復活させたいと考えておりますが実用レベルで良いコンデションを保っているこの車(個体)にとって良い選択なのかどうか・・・。
(22.4.8追記)一時抹消済み、路上復帰まで動態保存。
満足している点
本国発表の94年にデザイン雑誌で知り、その国の思考や文化から根本的に日本と違うアイデアのデザインで登場した145に圧倒し強い衝撃を受けました。
96年に正規輸入が始まり、私の環境も何とか買えるようになったため97年に大沢商会にて新車購入。世間的には名車とは程遠い存在ですが145の衝撃(感動)を超える車に出会うことがなく、家族を持って環境が大きく変わっても21年4月までメインの車として活躍しました。
この車に大仏様が降臨されたような写真は、シビック納車直前に家族で出かけたときのものです。
不満な点
購入当時周りでは国産車乗りが多かったので「すごく壊れるよ!」という話を、ネタとしてしてみたかったのですが期待外れで案外壊れず、むしろフィアットティーポベースのパッケージが当時の日本車より突出していたので便利に使えて拍子抜けしました。
デザイン

5

デザイナーは、公にはデ・シルバ氏ですが開発後半の統括のみ。オリジナルアイデアはBMWに移ったクリス・バングル氏。
プレミアムイメージがあるアルファロメオですが145は戦略的価格で敷居を低くし販売台数を伸ばすため、155に続いてフィアットティーポをベースとし、さらにボディはインナーパネルまで流用しなければならなかったようです。そんな厳しい条件なのでデザインの振り幅は狭くなってしまいがちです。それなのにこれだけアバンギャルドで個性的な形に作り上げたデザイナーのアイデアは素晴らしすぎます。
走行性能

5

アバンギャルドな外観の反面、乗りやすい車です。
FFらしい挙動を示しつつ雰囲気的にクイックで楽しいハンドリング。当時雑誌記事で一見ハンドリングマシンだがペースを上げると破綻する的な意見を読みましたが、的確な操作をすると車が応えてくれてよく曲がります。
それに加えエンジンはマフラーを変えるだけで高回転で管楽器のような快音を響かせます。手ごろなパワーとの相乗効果で面白くないはずはありません。
直噴エンジンでもなく、電子制御はABSまでですし、スロットルもワイヤーで右足とリンクするイマドキの車とは雰囲気の違う乗り味が楽しめます。
乗り心地

5

日本では新車当時プレミアムハッチバックと言われていましたが、プレミアムな快適性はありません。
しかしながら室内はとても広く、助手席は驚異的なインパネデザインにより足が組めるほどです。
積載性

5

当時の日本車のハッチバックとは比べ物にならない秀でたパッケージングで、小物入れの少なさやリアシートを畳む手間などは劣るものの、積載性や室内空間の使い方は特筆ものです。
燃費

4

エンジンを高回転まで回しても燃費が落ちないような気がします。街中では10キロも走らないくらいですが山道を多用するルートで案外燃費が伸びたりするのが不思議です。
価格

5

当時20代前半で買えた価格です。
ペルビンカブルーは確か5万円アップ。記憶が正しければ圧倒的な赤人気に比べたった3色展開なのに1割程度しかないとディーラーで言われたような。。。
故障経験
消耗品はしっかり管理し、同じ人に長くメンテナンスを依頼していたからなのか重大なトラブルは記憶にはありません。強いて言えばイモビライザー誤作動により度々エンジンが始動しなくなり、鍵一式とイモビユニット、コンピューターを交換したことが私の145の大きなトラブルです。その他、古くなってからは何かはあったかと思いますが走っているうちに記憶から消えるのかもしれません。

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