2023年3月
■2023年3月
ステランティスジャパンは、「アバルト695」に「Turismo(ツーリズモ)」と「Competizione(コンペティツィオーネ)」を設定して、2023年3月14日に発売した。
新しい「695」は、既存の「595」よりスポーツ性能を高めたモデルで、1.4リッター直列4気筒DOHCインタークーラーターボエンジンは最高出力180psに統一。足回りは、KONI製サスペンション(フロント)とBrembo製ブレーキキャリパー(フロント)を標準装備して、ロングツーリングでの快適性とワインディングロードでの俊敏性を両立したという。
エクステリアは、カーボンエクステリアミラーキャップを採用した。ボディカラーはツーリズモが4色、コンペティツィオーネは5色を設定している。
インテリアでは、ヘッドレスト一体型のスポーツシートやアルカンターラを施したインストルメントパネルを装備。また、Beats製のプレミアムサウンドシステムを全グレードに標準装備した。さらにコンペティツィオーネには、カーボンシートバックシェルを装備している。
■2023年6月
ステランティスジャパンは、「アバルト695」に特別仕様車「Tributo 131 Rally(トリビュート 131 ラリー)」を設定して、2023年6月16日に発売した。
今回設定された「トリビュート 131 ラリー」は、1970~80年代にかけて世界ラリー選手権(WRC)で活躍した「131 ラリー」にインスピレーションを得た限定車。「131 ラリー」は、WRCでの活躍を使命にアバルトが開発を担当して、1977年と1978年、1980年にマニュファクチャラー部門においてシリーズタイトルを獲得した。今回は同車の活躍から40周年を迎えたことを機に、当時のタイトル獲得に敬意を込めて「トリビュート 131 ラリー」が企画され、世界695台限定で発売された。
ベースとなったのは「695 コンペティツィオーネ」で、エクステリアには131ラリーのワイドフェンダーをほうふつとさせる片側5mmずつ拡幅された専用のフェンダーアーチや、モータースポーツにインスピレーションを得たサイドスカートを採用。足元は12段階に角度調整が可能なアジャスタブルリアスポイラーにより、131ラリーの世界観を表現したという。さらに、ダイヤモンド仕上げの17インチアルミホイールに、ブラック仕上げのブレンボ製4ポッドフロントブレーキキャリパーを組み合わせている。その他、高性能エキゾーストシステム「レコードモンツァ」も、片側2本ずつのエキゾーストパイプを上下に配置した特別なレイアウトとなっている。
インテリアでは、ダッシュボードにアルカンタラをあしらった。シートもサベルト(Sabelt)製のRally専用スポーツシートで、ブルーのステッチ処理ならびにヘッドレスト部に「131ラリー」の車体をかたどっている。
ボディカラーは、131ラリーをイメージしたブルーをベースに、ルーフやリップスポイラー、フェンダーアーチ、サイドスカートをブラック仕上げとしたビコローレ(2トーンカラー)を採用した。
アバルトではさらに、同年6月23日に「695 コンペティツィオーネ」をベースにした特別仕様車「695 Pelle(ペッレ)」を100台限定で発売した。
イタリア語で「革」を意味する「ペッレ」の車名どおり、サベルト製のブラウンレザーシートを装備。また、ミラノ発のラグジュアリーレザーブランドBonaventura(ボナベンチュラ)によるABARTHのロゴ入りトートバック(エトーブ、グレージュ、アトールブルーの3色から選択)が付属する。
ボディカラーは、ビアンコガーラ(40台)とグリジオレコード(60台)の2色を設定している。