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自転車も検知。ボルボ60シリーズ最新モデル

ボルボらしからぬスポーティなT6

440Nmの太いトルクを2100rpmという低い回転域から発生するというスペックの通り、ストップ&ゴーが続く市街地でも扱いやすいエンジン特性だ。エンジンの回転フィールが滑らかで、6段ATの変速もスムーズだから、ただ力があるだけではなく上質なドライブフィールが味わえる。温和で頼りになる、いかにもボルボらしいパワートレインである。

一方、都心部の一般道と首都高速で感じた乗り心地は、ボルボらしいとは言えなかった。ハイパワーモデルを受け止めるために足まわりが締め上げられている印象で、路面の不整がステアリングホイールやシートを通じてかなりダイレクトに伝わってくる。特に道路の繋ぎ目が続く首都高速6号線では、後席パッセンジャーから指摘が上がった。

ただし巡航速度が100km/h程度まで上がり、路面から繋ぎ目が消える東北自動車道に入ると、そういった不満も消えてなくなる。余裕あるパワーと重厚な乗り心地を備えた高速クルーザーに変身するのだ。ステアリングホイールのほどよく重みのある手応えと静粛性の高さが、快適かつ上質な印象を与える。高速巡航ではゆとりのあるエンジンの存在がありがたく、追い越しをする時や登り勾配にさしかかった時などに心に余裕が持てる。

主に高速巡航時に、「ぴかっ」という赤いランプで斜め後方に車両がいることを知らせてくれるBLIS(Blind Spot Information System)は、その存在があたりまえになるとこれなしでは不安になる安全デバイスだ。このBLIS、従来は左右ドアミラー底部のカメラで見張っていたが、2014年モデルよりミリ波レーダー方式に変わっている。特に感度が変わった印象は受けないけれど、ドアミラー底部のカメラがなくなって見た目的にはすっきりした。ほかにも安全デバイスにはいくつかの追加や改良が施されているけれど、それに関しては復路のS60で報告したい。

裏磐梯のワインディングロードに入ると、V60 T6 AWDはさらに生き生きとする。メリハリのある加速が手に入るのだ。その理由は、3Lターボエンジンと組み合わされるトランスミッションに変更が加えられたことにある。スポーツモードを選択するとシフトのスピードが20%速くなり、特に1速から2速の変速が50%もクイックになったことがスポーティな運転に効いているのだ。

このトランスミッションの改良もあって、「パン! パン!!」とシフトダウンしてコーナーに飛び込む、というある意味でボルボらしくない楽しみ方をしたくなるモデルだった。路面が多少ウェットになっていても、AWDの恩恵で安定してクリアすることができる。

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