初代(NA)ロードスターの特別仕様、限定モデル、追加モデルなどを紹介するこの連載企画の第9弾は、1996年1月に限定1500台で発売された「VRリミテッド」だ。
それまでとは異なる販売方法を採用したVRリミテッド
NAロードスターは2度目の一部商品改良を1995年8月に受けた。いわゆるこれが「シリーズ2」と呼ばれるモデルだ。この改良では、軽量フライホイールの採用をはじめ、当時人気の高かったネオグリーンを通常モデルのボディカラーに追加、そして15インチのアルミホイールの採用など、ファッション性と走行性能に手が加えられた。この改良を施す前に、先行して商品改良のメニューを取り入れた限定車「Rリミテッド」が1995年2月に発売されている。
【くるま問答】トヨタ2000GTのサイドにある四角い部分には、いったい何が入っているのか?
今回紹介するVRリミテッド(1996年1月発売)は1992年9月に発売された「Sスペシャル」をベースに、当時恒例となっていた新春初売り限定車として発売された。しかし、これまで登場してきた限定車とは異なる方法で販売した。それは、VRリミッテッドの中に「コンビネーション A」と「コンビネーションB」という2種類のモデルを設定したのだ。
「コンビネーション A」には新色のボディカラー「アールヴァンレッドマイカ」にタンカラーのソフトトップの組み合わせ。そして「コンビネーション B」には、これまた新色の「エクセレントグリーンマイカ」にダークグリーンのソフトトップを組み合わせた。
販売台数はコンビネーションAが700台、Bが800台とされ、トランスミッションは5速MTのみ設定された。いずれのボディカラーも、ライトウエイトスポーツにふさわしい個性的な色で、ソフトトップとの組み合わせも他にはない独自性を感じさせた。
ドレッシーな見た目をいい意味で裏切る走行性能
イギリス車のような装いに、ロードスターらしいドライブフィールを兼ね添えたコンビネーションAには、トープと呼ばれる薄茶色の内装が採用され、ソフトトップのタンカラーと統一された、おしゃれなインテリアに仕立てられている。対するコンビネーションBのインテリアはブラックでまとめ、スポーティさをより強調している。
さらに統一特別装備としてアルミ製のシフトノブとパーキングレバー、シフトプレートを採用している。さらに本革シートのヘッドレスト部分に「Roadster」のロゴが刺繍され、特別感を演出している。
一部商品改良で軽量フライホイールを採用したことで、感性モーメントを従来よりも16%低減し、これによりアクセル操作の応答性が飛躍的に向上している。そして最終減速比を4.300とローギアード化したことで発進から中速域までの加速性が好フィールを生み出した。さらに空燃比を最適化したことにより、高回転域でのトルクや馬力も向上している。こうした改良により、ビルシュタイン製ダンパーと相まって、スポーツカーにふさわしいスポーティな乗り味を実現している。
もし15インチアルミホイールがBBS製であれば、さらにスペシャルなパッケージだったのだが、VRリミテッドは価格を抑えるため5スポークアルミホイールを採用した。とはいえ、208万円でオープンスポーツカーが購入できた幸せな時代は、もう訪れそうにないのが残念だ。
新車価格(当時)
●208万円:5速MT
VRリミテッド装備リスト
●コンビネーションA
ボディカラー:アールヴァンレッドマイカ
ソフトトップカラー:タン
本革シートカラー:トープ
●コンビネーションB
ボディカラー:エクセレントグリーンマイカ
ソフトトップカラー:ダークグリーン
本革シート:ブラック
●15インチアルミホイール
●アルミ製シフトノブ、パーキングレバー、シフトプレート
マツダ ユーノスロードスター(NA型) 主要諸元
●全長×全幅×全高:3970×1675×1235mm
●ホイールベース:2265mm
●重量:990kg
●エンジン型式・種類:BP-ZE・直4 DOHC
●排気量:1839cc
●最高出力:130ps/6500rpm
●最大トルク:16.0kgm/4500rpm
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:195/50R15
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みんなのコメント
特にワインレッド?茶色? の方。
幌と内装の色の組み合わせ好き。
NDで同じような仕様でだしてくれないかな。。。
今なら買える。
Vスペは内装色がタン。外装は、最新(当時)の限定車と同じな私のNAは、
仲間内からパチモン扱いされるのであった・・・