現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【クラウンの軌跡 08】8代目はハードトップに3ナンバー専用ボディを採用

ここから本文です

【クラウンの軌跡 08】8代目はハードトップに3ナンバー専用ボディを採用

掲載 更新
【クラウンの軌跡 08】8代目はハードトップに3ナンバー専用ボディを採用

日本を代表する乗用車といえば、まずトヨタ クラウンの名が思い浮かぶのではないだろうか。初代が登場してから、2020年の1月で65年になる。そこで、初代から現行型まで歴代のクラウンの軌跡を振りかえってみよう。今回は、8代目のGS130/MS130系を紹介する。

日本初のトラクションコントロールや新世代エンジンも搭載
■GS130/MS130系(1987年9月~)
8代目の130系クラウンは、トヨタ創業50周年の節目となる1987年(昭和52年)9月にベールを脱いだ。エクステリアは7代目の流れを汲むエレガントなデザインである。だが、個人所有が中心の4ドアHT(ハードトップ)と個人所有の比率が低いセダンとで、それまで以上にボディデザインを差別化した。

【東京モーターショー】ダイハツのブースに市販予定のコンパクトSUVがサプライズ出展!

4ドアHTは伸びやかなシルエットだ。ボディパネルの彫りは深くなり、面質が豊かになっている。また、4ドアHTのロイヤルシリーズにはクラウン・エイト以来のワイドボディを設定した。全幅は50mm広げられただけだが、車格感はワンランク上がっている。ワゴンブームを先取りしたステーションワゴンも、風格のあるデザインだった。

パワーユニットはLPG車用のM‐P型ディーゼルまで含めると9機種を揃えている。もちろん、主役は直列6気筒DOHCだ。1988ccの1G系はスーパーチャージャー仕様を筆頭に3タイプを設定した。トップユニットは4バルブDOHCの7M‐GE型に進化している。排気量は2954ccと変わらないが、ネット値で最高出力190ps/最大トルク26.0kgmを発生した。トランスミッションもマイコンを用いて統合制御する最先端の電子制御4速ATを奢っている。

ロイヤルシリーズは、ハイテクノロジーを数多く採用した。鳴り物入りで登場したのが革新的なエレクトロマルチビジョンだ。車両情報やテレビ機能だけでなく、CDインフォメーションと呼ぶ地磁気センサーを用いたナビゲーション機能を売り物にしている。また、後席用カラーテレビモニターやハンズフリー電話など、今につながる先進的な装備を満載した。

また、日本で初めてトラクションコントロールを実用化したのも8代目クラウンの偉業のひとつだ。ロイヤルサルーンGはソアラから電子制御エアサスペンションを譲り受けていた。4輪独立懸架を採用する主力モデルは、乗り心地を損なうことなく操縦安定性を高めるトーコントロールロッドを装着する。

1988年9月に初めてマイナーチェンジを行い、SOHCの1G‐EU型をハイメカツインカムの1G‐FE型に進化させた。4バルブDOHC戦略を積極的に推し進めたのもエポックのひとつと言えるだろう。

その1年後の1989年8月に再びマイナーチェンジを実施する。このとき、セルシオに先駆けて1UZ-FE型V型8気筒ハイメカツインカムを送り出した。3968ccのV8エンジンは最高出力260ps/最大トルク36.0kgmのパワースペックを誇った。全域にわたって豊かなパワーとトルクを発生するだけでなく、静粛性の高さも群を抜く。

そして1990年8月、新世代の直列6気筒エンジンを仲間に加えている。2500シリーズが搭載する1JZ-GE型DOHCは2491ccの排気量で、180ps/24.0kgmを発生した。バブル景気も追い風となり、8代目クラウンは新しいユーザー層の獲得にも成功する。

クラウン 4ドアHT 2500ロイヤルサルーン(1990年)主要諸元
●全長×全幅×全高:4860×1755×1400mm
●ホイールベース:2730mm
●重量:1620kg
●エンジン型式・種類:1JZ-GE型・直6 DOHC
●排気量:2491cc
●最高出力:180ps/6000rpm
●最大トルク:24.0kgm/4800rpm
●トランスミッション:4速フロアAT
●タイヤサイズ:205/65R15
●価格:313万5000円

クラウンの軌跡バックナンバー

[ アルバム : 8代目クラウン はオリジナルサイトでご覧ください ]

こんな記事も読まれています

『ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜』出展社情報を更新しました!
『ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜』出展社情報を更新しました!
LE VOLANT CARSMEET WEB
マルーカスの後任になるのか? プルシェール、アロー・マクラーレンでオーバルコースを初体験「精神的にかなり疲れた」
マルーカスの後任になるのか? プルシェール、アロー・マクラーレンでオーバルコースを初体験「精神的にかなり疲れた」
motorsport.com 日本版
ハコスカ実車も展示して大注目のアオシマ楽プラ、1/32新作予定も発表!【第62回 静岡ホビーショー2024速報】
ハコスカ実車も展示して大注目のアオシマ楽プラ、1/32新作予定も発表!【第62回 静岡ホビーショー2024速報】
LE VOLANT CARSMEET WEB
『トヨタ・スープラ(1995年編)』ユーザーの努力で戦闘力を上げた“Cカー譲り”のGTスープラ【忘れがたき銘車たち】
『トヨタ・スープラ(1995年編)』ユーザーの努力で戦闘力を上げた“Cカー譲り”のGTスープラ【忘れがたき銘車たち】
AUTOSPORT web
WRC第5戦、グラベルを得意とするドライバーが集結、伝統のラリーは大混戦!?【ラリー・ポルトガル プレビュー】
WRC第5戦、グラベルを得意とするドライバーが集結、伝統のラリーは大混戦!?【ラリー・ポルトガル プレビュー】
Webモーターマガジン
【インディアン】公式イベント「INDIAN RIDERS DAY JAPAN in FSW」が富士スピードウェイで7/28開催!
【インディアン】公式イベント「INDIAN RIDERS DAY JAPAN in FSW」が富士スピードウェイで7/28開催!
バイクブロス
テーマは原点回帰! トヨタが「ランクル」に"250"シリーズと特別仕様車を追加
テーマは原点回帰! トヨタが「ランクル」に"250"シリーズと特別仕様車を追加
バイクのニュース
誰も振り向かない……こんなランボルギーニある!?? でも「ご利益」は健在!! テリーさんウルスに乗る【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
誰も振り向かない……こんなランボルギーニある!?? でも「ご利益」は健在!! テリーさんウルスに乗る【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
ベストカーWeb
ランボルギーニ「ウルスSE」がニューヨークに降臨! 中国の次に米国で発表した理由とは? 納車は2024年末から
ランボルギーニ「ウルスSE」がニューヨークに降臨! 中国の次に米国で発表した理由とは? 納車は2024年末から
Auto Messe Web
トヨタ最強「商用バン」が画期的すぎ!? めちゃ使える“カクカク”内装は「もはや住める」レベル! 大人気「プロボックス」が愛される理由とは
トヨタ最強「商用バン」が画期的すぎ!? めちゃ使える“カクカク”内装は「もはや住める」レベル! 大人気「プロボックス」が愛される理由とは
くるまのニュース
V8自然吸気エンジンが絶滅危機に:最後の機会を逃すな!
V8自然吸気エンジンが絶滅危機に:最後の機会を逃すな!
レスポンス
【インディアン】FTR・SCOUT シリーズを対象とした「Welcome to Indian Motorcycle スペシャルカスタムキャンペーン」を開催中!
【インディアン】FTR・SCOUT シリーズを対象とした「Welcome to Indian Motorcycle スペシャルカスタムキャンペーン」を開催中!
バイクブロス
【COSWHEEL】新型電動バイク「MIRAI1000/500」が5/9より Makuake にて先行販売スタート!
【COSWHEEL】新型電動バイク「MIRAI1000/500」が5/9より Makuake にて先行販売スタート!
バイクブロス
ハセガワ、注目のニューキット「S110シルビア」のテストショットを公開!【第62回 静岡ホビーショー2024速報】
ハセガワ、注目のニューキット「S110シルビア」のテストショットを公開!【第62回 静岡ホビーショー2024速報】
LE VOLANT CARSMEET WEB
えっ…! 軽自動車に「軽油」入れちゃった!? つい「うっかり間違い」では済まされない「燃料の油種」とは
えっ…! 軽自動車に「軽油」入れちゃった!? つい「うっかり間違い」では済まされない「燃料の油種」とは
くるまのニュース
ポタ電といえばこれ! 世界累計50万台以上販売した「Jackery ポータブル電源 240」が大幅パワーアップしてリニューアル【車に積みたいアウトドアアイテム】
ポタ電といえばこれ! 世界累計50万台以上販売した「Jackery ポータブル電源 240」が大幅パワーアップしてリニューアル【車に積みたいアウトドアアイテム】
月刊自家用車WEB
自動車事故で女性のほうが「むち打ち症」になりやすいのは「ダミー人形が男性」だから! ボルボの安全に対する取り組みが想像の遙か上だった
自動車事故で女性のほうが「むち打ち症」になりやすいのは「ダミー人形が男性」だから! ボルボの安全に対する取り組みが想像の遙か上だった
WEB CARTOP
BMWがEVオーナー向けに「BMW Destination Charging プロジェクト」を開始、第1弾として麻布台ヒルズに充電器を設置
BMWがEVオーナー向けに「BMW Destination Charging プロジェクト」を開始、第1弾として麻布台ヒルズに充電器を設置
@DIME

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

509.9575.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

25.8878.8万円

中古車を検索
クラウンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

509.9575.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

25.8878.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村