現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ミニバントップを争う日産「セレナ」とトヨタ「ヴォクシー」 燃費、価格、室内空間を徹底比較

ここから本文です

ミニバントップを争う日産「セレナ」とトヨタ「ヴォクシー」 燃費、価格、室内空間を徹底比較

掲載 更新
ミニバントップを争う日産「セレナ」とトヨタ「ヴォクシー」 燃費、価格、室内空間を徹底比較

■ミニバン販売台数で1位2位を争う日産「セレナ」とトヨタ「ヴォクシー」を比較

「ミニバン販売台数 2018年上半期No.1」とアピールする日産「セレナ」と「2017年度 ミニバン販売台数No.1」でライバル車とされているトヨタ「ヴォクシー」。

ハイエースの牙城崩せるか! ホンダ「N-VAN」 バイクを積んでも後方確認もOK

 日産「セレナ」はTVCMでも「e-Power」「NISSAN INTELLIGENT MOBILITY」などの最新装備を前面に出していますが、対するトヨタ「ヴォクシー」は販売開始から4年が経過して、いまや大きなトピックスはありません。そんな点も含めて、セレナとヴォクシーを比較してみましょう。

 なお、両車の売れているグレードを考えると、これからミニバンの購入を検討される方が気になるのは、やはり「セレナ e-Power」と「ヴォクシー HYBRID」だと思いますので、この2車種をベースに紹介します。

■パワーと燃費は、ほぼ互角だが…

 両車の売れているグレードを考えると、これからミニバンの購入を検討される方が気になるのは、やはり「セレナ e-Power」と「ヴォクシー HYBRID」だと思いますので、まずはパワーと燃費を比較してみましょう。

「セレナ e-POWER」のエンジンは、最高出力84PSを発揮する1.2リッターの「HR12DE型」で、最高出力136PS/最大トルク32.6kg-mの「EM57型」モーターを駆動させる発電を行ない、JC08モード燃費で26.2km/Lとなっています。

 対する「ヴォクシーHYBRID」は、1.8リッター「2ZR-FXE型」エンジン+モーターで136PSを発揮しながらJC08モード燃費消費率で23.8km/Lとなっています。

 馬力については同等ですが「セレナ e-POWER」のモーターは、ゼロ発進から大きなトルクを発揮します。よって街なかでの走りやすさは「セレナ e-POWER」の方が上です。

 また、単純に燃費だけを見ると、最新装備満載の「セレナ e-POWER」となりますが、高速道路での燃費性能で有利な「ヴォクシー HYBRID」か、使い方によっては迷ってしまいます。しかし、EV感覚でアクセルペダルだけで発進から停止までできる「e-POWER Drive」はほかにはないものなので、総合的にみて「セレナ e-POWER」に軍配が上がるでしょう。

■先進安全装備は後発が有利か

 いまや付いていて当然の先進安全装備ですが、この点については販売開始から4年が経過している「ヴォクシー」は不利ですが、「セレナ」が売りにしている点ですのであえて比べてみます。

「セレナ」で注目すべき点は、やはりミニバンクラス世界初の高速道路・同一車線自動運転技術「プロパイロット」です。

 高速道路での“渋滞走行”や“巡航走行”時に、クルマがドライバーに代わってアクセル、ブレーキ、ステアリングを自動で制御するもので、先行車との車間距離の確保、車線中央走行保持をスイッチ操作だけで行ってくれます。

 広告では「同一車線自動運転技術」と書かれていても日産は「自動運転システムではありません」と明言していますので、あくまでも運転の補助装置となっています。

 ほかにも「セレナ」は、自動ブレーキ(対歩行者)/ペダル踏み間違い時加速抑制装置/車線逸脱警報/先進ライト(自動切替型前照灯)の採用により「サポカーS ワイド」と「サポカー」に該当しています。

 対する「ヴォクシー」は“Toyota Safety Sense”のネーミングで、追突の可能性があった場合に衝突の回避支援や、被害軽減を図る「プリクラッシュセーフティ」、正面衝突や車線逸脱の低減をサポートする「レーンディパーチャーアラート」、夜間走行時の歩行者の早期発見を促す「オートマチックハイビーム」などで「サポカー」に該当していますが、前車追従機能付クルーズコントロールや「ステアリングアシスト」などは装備されていません。

■寸法だけでは推し量れない室内空間

 室内空間の広さを比べると、室内高1400mmで2列目と3列目シートへのアクセスに余裕を感じた「ヴォクシー」でしたが、後発の「セレナ」は室内高1545mmとなり、ここでもミニバンNo.1をアピールしています。

「セレナ」はスライド量が最大690mmの2列目シートをいちばん後ろまで下げれば、足元はかなりのスペースになりますが、対する「ヴォクシー」は3列目シートを畳むことで2列目のスライド量が810mmとなり「セレナ」以上の空間が生まれます。

 ミニバンの車種・グレード選択時には用途なども含めて、荷室サイズ(「セレナ」が荷室高と長さでもミニバンクラスでNo.1)だけで判断しないで、シートアレンジも確認した方が良いでしょう。

 また、昨今のミニバンではオートスライドドアが標準装備されているグレードが増えましたが、「セレナ」の「ハンズフリーオートスライドドア」はスライドドアの下に足先を入れて引くだけで自動開閉できるので、両手に荷物を持っている際には便利です。

「ヴォクシー」も「ワンタッチスイッチ付パワースライドドア」や「パワースライドドア予約ロック機能」(スライドドアが閉まる前にドアロック予約が可能)を装備していますが、やはり「セレナ」に分があるように思えてしまいます。

 また、「セレナ」は後ろのクルマや壁からの距離が近いときにも、荷物を出し入れできる「デュアルバックドア」も装備しているので、使い勝手は良くできています。

■気になる2台の価格は? フルオプションだと結構な金額に…

 メーカーのホームページを見ると価格(以下、メーカー希望小売価格・消費税込)は、「セレナ」は244万800円から、「ヴォクシー」は246万6720円からとなりますが、これは両車ともに「e-POWER」や「HYBRID」ではないベーシックグレードのオプションレス車の価格です。

「セレナ e-POWER」はベーシックな「e-POWER X」が296万8920円、「ヴォクシー」は「HYBRID X」で301万4280円となっています。

 価格差を考えると「セレナ e-POWER」の方がお得感がありますが、実勢価格となると、値引きが見込まれる「ヴォクシー」が優勢かもしれません。

 ただし、両車とも充実した装備を求めると、オプション価格も数十万円となる場合があります。

 両メーカーのホームページで見積シミュレーションが可能なので、グレードの選択も含め新車購入時にしか装着できないメーカーオプションや、必要な装備を選んで購入することをおすすめします。

こんな記事も読まれています

V8自然吸気エンジンが絶滅危機に:最後の機会を逃すな!
V8自然吸気エンジンが絶滅危機に:最後の機会を逃すな!
レスポンス
【インディアン】FTR・SCOUT シリーズを対象とした「Welcome to Indian Motorcycle スペシャルカスタムキャンペーン」を開催中!
【インディアン】FTR・SCOUT シリーズを対象とした「Welcome to Indian Motorcycle スペシャルカスタムキャンペーン」を開催中!
バイクブロス
【COSWHEEL】新型電動バイク「MIRAI1000/500」が5/9より Makuake にて先行販売スタート!
【COSWHEEL】新型電動バイク「MIRAI1000/500」が5/9より Makuake にて先行販売スタート!
バイクブロス
ハセガワ、注目のニューキット「S110シルビア」のテストショットを公開!【第62回 静岡ホビーショー2024速報】
ハセガワ、注目のニューキット「S110シルビア」のテストショットを公開!【第62回 静岡ホビーショー2024速報】
LE VOLANT CARSMEET WEB
えっ…! 軽自動車に「軽油」入れちゃった!? つい「うっかり間違い」では済まされない「燃料の油種」とは
えっ…! 軽自動車に「軽油」入れちゃった!? つい「うっかり間違い」では済まされない「燃料の油種」とは
くるまのニュース
ポタ電といえばこれ! 世界累計50万台以上販売した「Jackery ポータブル電源 240」が大幅パワーアップしてリニューアル【車に積みたいアウトドアアイテム】
ポタ電といえばこれ! 世界累計50万台以上販売した「Jackery ポータブル電源 240」が大幅パワーアップしてリニューアル【車に積みたいアウトドアアイテム】
月刊自家用車WEB
自動車事故で女性のほうが「むち打ち症」になりやすいのは「ダミー人形が男性」だから! ボルボの安全に対する取り組みが想像の遙か上だった
自動車事故で女性のほうが「むち打ち症」になりやすいのは「ダミー人形が男性」だから! ボルボの安全に対する取り組みが想像の遙か上だった
WEB CARTOP
BMWがEVオーナー向けに「BMW Destination Charging プロジェクト」を開始、第1弾として麻布台ヒルズに充電器を設置
BMWがEVオーナー向けに「BMW Destination Charging プロジェクト」を開始、第1弾として麻布台ヒルズに充電器を設置
@DIME
段付きGTAから身をよじって走りそうなZまで!タミヤのカーモデル再販&バリエーション【第62回 静岡ホビーショー2024速報】
段付きGTAから身をよじって走りそうなZまで!タミヤのカーモデル再販&バリエーション【第62回 静岡ホビーショー2024速報】
LE VOLANT CARSMEET WEB
全長3.7mの「小さな最高級車」あった!? コンパクトなのに“匠仕上げ”の「超豪華内装」採用! 570万円超えの「贅沢すぎコンパクトモデル」がスゴい
全長3.7mの「小さな最高級車」あった!? コンパクトなのに“匠仕上げ”の「超豪華内装」採用! 570万円超えの「贅沢すぎコンパクトモデル」がスゴい
くるまのニュース
電動バイクの未来を変える!?実用化待望の「全固体電池」とは
電動バイクの未来を変える!?実用化待望の「全固体電池」とは
バイクのニュース
御嶽山でオフロード走行&キャンプを楽しむ「EXPLORER CAMP MEETING」の参加申し込み受付がスタート!
御嶽山でオフロード走行&キャンプを楽しむ「EXPLORER CAMP MEETING」の参加申し込み受付がスタート!
バイクブロス
インプレッサはBMW MINI アウディに勝てない? 日本の「小さなプレミアムカー」はなぜ成功しないのか?
インプレッサはBMW MINI アウディに勝てない? 日本の「小さなプレミアムカー」はなぜ成功しないのか?
ベストカーWeb
メルセデスベンツ『CLE カブリオレ』に「AMG 53」、電動ターボで449馬力
メルセデスベンツ『CLE カブリオレ』に「AMG 53」、電動ターボで449馬力
レスポンス
ホンダの斬新「軽ピックアップ」が超カッコいい! 流行りの「アウトドア」にも最適! 万能すぎる「軽トラ」は日本にピッタリな商用車!
ホンダの斬新「軽ピックアップ」が超カッコいい! 流行りの「アウトドア」にも最適! 万能すぎる「軽トラ」は日本にピッタリな商用車!
くるまのニュース
空力マシマシのMotoGPマシンは「決して戻らないし戻してほしくない」ベテランからは批判も若手ジャンアントニオはお気に入り
空力マシマシのMotoGPマシンは「決して戻らないし戻してほしくない」ベテランからは批判も若手ジャンアントニオはお気に入り
motorsport.com 日本版
最近流行のクルマの「サブスク」! ぶっちゃけ「何がよくて」「ネガな点はどこ」なのかまとめてみた
最近流行のクルマの「サブスク」! ぶっちゃけ「何がよくて」「ネガな点はどこ」なのかまとめてみた
WEB CARTOP
マイアミGP、アメリカ史上最多のF1中継視聴者数を記録。サーキットにも27万人が詰めかける
マイアミGP、アメリカ史上最多のF1中継視聴者数を記録。サーキットにも27万人が詰めかける
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

276.9479.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

5.8488.8万円

中古車を検索
セレナの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

276.9479.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

5.8488.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村