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わたしがプリウスを選んだ理由【2023-2024 日本・カー・オブ・ザ・イヤー】

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わたしがプリウスを選んだ理由【2023-2024 日本・カー・オブ・ザ・イヤー】

車のニュース [2023.12.16 UP]


わたしがプリウスを選んだ理由【2023-2024 日本・カー・オブ・ザ・イヤー】
文●九島辰也 写真●日本カー・オブ・ザ・イヤー

2023-2024 ⽇本カー・オブ・ザ・イヤー トヨタ・プリウスが受賞!通算3度目の栄冠

 去る12月7日、第44回 日本カー・オブ・ザ・イヤー 2023-2024が決定しました。クルマ好きの方はご存知でしょう。今年はトヨタ・プリウスが名誉ある賞に輝きました。先に発表されている10ベストカーから選出されたのですが、2位に大差をつける得点での勝利。かなり話題となったモデルですから注目度は高かったと思います。

 そして2位になったBMW X1が自動的に輸入車のトップなので、2023-2024 インポート・カー・オブ・ザ・イヤーとなります。最近のBMWはコンパクトサイズがいい感じです。X1はその意味でブランドを牽引するモデルですからメーカーは本気ですね。ガソリン、ディーゼル、BEVといった3種類のパワーソースをラインナップするのは立派。カスタマーサイドからすればこれだけ選択肢があるのはありがたい。

 その他の部門賞は、2023-2024 デザイン・カー・オブ・ザ・イヤーは三菱デリカミニが、2023-2024 テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤーは日産セレナにそれぞれ授与されました。デリカミニは三菱のアイコン的なデザインを用いたマスクで登場したのですが、その反響は大きく、販売は予想を上回るほどになりました。確かにデザインの勝利かもしれません。まぁ、テレビCMの影響が大きかったと思いますが。新しいキャラクター“デリ丸くん”が子供から大人まで広く人気を得ました。お見事。クリエイティブチームが大きく貢献しました。

 我々選考委員が投票するのとは別に、実行委員会による特別賞もあります。その年、自動車業界に大きく貢献した人や物事を賞します。今年は10月末から行われた“ジャパン・モビリティショー”でした。東京モーターショーを改称し新たなテーマで開催、大成功を納めたイベントです。主催の日本自動車工業会の皆さまお疲れ様でした。個人的にも開催期間中2度足を運び楽しみました。というか、正直かなり勉強になりました。スタートアップ企業を集めたエリアには驚かされてばかり。ためになります。

 といった賞典だったのですが、個人的な立場から言うと、大賞のプリウスはワタクシも最高点を投じた身として嬉しく思います。10台に絞り込まれた面々は魅力的なものばかり。その中で頭ひとつプリウスが抜き出ていたと思います。

 プリウスの選考理由は2023-2024 日本カー・オブ・ザ・イヤーの公式ページにも書きましたが、いろいろあります。まずは当時の豊田章男社長から「次期プリウスはコモディティ(日用品的なもの)でいいのでは?」と言う問いかけに、開発陣が真っ向立ち向かったこと。「我々は愛車と呼ばれるものをつくりたい」と言う思いで、パーソナルでかっこいいクルマを完成させました。

 そしてそこで生まれたスタイリッシュなデザインとこだわりの走りにも共感しました。かなりスポーティで乗る人を選びます。これだと先代プリウスからの乗り換えは減ってしまうのではという不安は大きかったでしょう。でも実行した。これって英断ですよね。下手すれば販売台数が減って酷評を受けるかもしれないのに。サラリーマンにとってそれって大打撃なはず。でも、それが行われたんですから、今のトヨタは相当風通しが良くて自由度が高いのではないでしょうか。う~ん、他のメーカーも見習ってほしい。

 で、そんな“新生プリウスが生まれた年”として今年を振り返られるのであれば、まさにこいつはイヤー・カーにピッタリと思いました。その年の一番を決める賞ですから、そんなメモリアルな一台だと。

 それじゃワタクシが2番目に高い点を入れたのは何かというと、マセラティ・グレカーレです。このクルマはマセラティ初のコンパクトSUVで、彼ら史上もっともリーズナブルな価格帯で登場しました。しかも、デザインはMC20に続く新世代。パワーソースもそうだし、インターフェイスも最新技術が満載されます。でもって走らせるとしっかりマセラティテイストに仕上がっている。1000万円以下でそれが味わえるなんてアフォーダブルですよね。よって自信を持って票を投じました。高い値段のクルマを正しく評価しないのは逆ハラスメントになってしまいます。1914年から綿々と続く歴史とブランド価値を鑑みれば、グレカーレは高く評価するに値します。

 なんて感じでそれぞれの一家言を持った60名の選考委員が投票して決まった2023-2024 日本カー・オブ・ザ・イヤー。ご興味ある方は是非公式ホームページをご覧ください。コメントを読むと、自動車の専門家がどんな思いで一票を投じているかおわかりいただけるかもしれません。

https://www.jcoty.org/

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