EQAはEVクロスオーバー EQC/EQBにつづく
text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)
【画像】メルセデス・ベンツEQAとGLA【比べる】 全87枚
メルセデス・ベンツのオラ・ケレニウスCEOはこれまでにも、2020年にエントリーレベルの新型EV「EQA」を発売することを正式に認めている。
第2世代GLAの発表会で、オラ・ケレニウスはEQAの画像を披露し、EQAが新型GLAのデザインと密接に結びついていると述べた。
ドイツのシュツットガルトの地下駐車場に、充電器に接続されたEQAプロトタイプがあったことから、ハッチバックではなくクロスオーバーになることが明らかになった。
以降、多くのプロトタイプが、冬場におけるテストを行っているところを目撃されている。
GLAは、AクラスのようなハッチバックよりもEQAのようなEVのベースに適している。
車高が高いので、室内空間を犠牲にすることなくシート下にバッテリー用のスペースを確保出来るからだ。
メルセデス・ベンツのEV部門では、最初のモデルであるEQCをSUVとして発売し、近くGLBベースのEQBも発売する予定だ。
2017年のフランクフルト・モーターショーのコンセプトEQAは3ドアのハッチバックだった。
GLAベースのプロトタイプとは、フロントグリルやダッシュボード、前後ライトに共通点を見出すことが出来る。
価格、BMW i3に競合 EV特化工場で生産
メルセデス・ベンツは昨年、5億ユーロ(約600億円)を投資し、スマートのEVモデルを生産しているフランスのハンバッハ工場でEQAを生産することにした。
EVモデルのサブブランド「メルセデスEQ」の新しいエントリーモデルが2020年に発売される。
航続距離は約400kmであり、3万4075ポンド(498万円)のBMW i3に競合する価格に設定される。
EQAは、2022年までに発売されると言われる10台のEQラインナップの一部となる。
メルセデス・ベンツのCEOを退任する前、ディーター・ツェッチェは「EQのラインナップはさまざまな車種に対応する、その中の1つは小型車になる予定だ」とコメントしている。
メルセデス・ベンツは、世界各国の工場ネットワークの生産性を向上させようとしており、ハンバッハはEVの生産に特化している。
これにより、ガソリン車やディーゼル車の生産に影響を与えることなく、EVの生産量を増やすことができる。
生産責任者であるマーカス・シェーファーは、「ドイツのラシュタットにある工場とともに、小型車の生産ネットワークの一部となるまで成長するだろう」と話している。
営業とマーケティングの責任者、ブリッタ・シーガーは、「このEQはフランスで作られる最初のメルセデスになるだろう」と言った。
ツェッチェは昨年、「メルセデスの電動化への取り組みは勢いを増してきており、EQAは製品ポートフォリオにEVを組み込むことに真剣に取り組んでいることの証明である」と述べた。
EQAの外観 グレードによって使い分け
EQAには、今後発売されるEQモデルのために開発した、新しいEVプラットフォームが使われる。
コードネームEVA(EVアーキテクチャー)として社内で知られている。
Aクラス、Bクラス、CLA、CLAシューティングブレーク、GLAを生産している工場で、メルセデスの従来のコンパクトクラスと一緒に生産することができる。
プラットフォームは、1つもしくは2つのモーターを積むことができ、バッテリーはフラットなフロアに低く搭載され、急速充電できる800Vのシステム上で動作する。
FWD、RWD、AWDの全てに対応できるように設計されている。
コンセプトEQAには、市販モデルとデザイン上のつながりがある。
EQCのコンセプトと同様、コンセプトEQAの前面にはレーザーファイバーヘッドライトを組み込んだブラックパネルが付いており、既存のコンパクトメルセデスとの違いが明確になっている。
この近未来的なフロントマスクは、バーチャルラジエーターグリルにすることもできる。
ドライビング・モードに応じてエクステリアを変えるようにプログラムされている。
スポーツでは、メルセデス・ベンツが水平方向の炎のような翼と表現しているものが描かれる。
スポーツ・プラスでは、AMGモデルのグリルの形に変わり、縦型のルーバーが描かれる。
車体後部にもブラックパネルが付いており、ウィンドウ・スクリーンを広く見せており、横幅一杯に拡がるOLEDのテールライトが組み込まれている。
グリルに使われているブルーの色調は、前後バンパー、およびサイドシルにも使われ、LEDライトで照らされる。
コンセプトEQAは、ワイパーをなくし、ドアハンドルに代わる遠隔操作でドアを開く機能を採用し、ガラスルーフを暗色化するなど、空力的で滑らかな外観を備えている。
EQAのサイズ GLAとどれくらい違う?
ゴードン・ワゲナー最高設計責任者は、「コンセプトEQAを作るにあたり、設計理念を再解釈し、折り目や線をなくしました。これはEQブランドのデザインにおける大胆な主張です」と述べた。
全長4285mm、全幅1810mm、車高1428mmのEQAコンセプトは、第3世代Aクラスよりも14mm短く、30mmワイドで、6mm低い。
また、ホイールベースはAクラスよりも30mm長い2729mmとなる。
EQAコンセプトカーは、EQモデルのために開発中のドライブトレインを使う。
前後2つのモーターを使い、EQCと同様270psと50kg-m以上のトルクを発生し、0-100km/h加速は約5.0秒と言われている。
前後トルク配分を可変制御する4輪駆動システムと、バッテリーパックを床下に収納したフロア構造を持つ。
メルセデス・ベンツが提唱している車両特性を実現し、ドライビング・モードを選べるようになっている。
ドライバーは、スポーツとスポーツ・プラスのどちらかを選択して、前後トルク配分を変えることができる。
EQAは、系列企業であるアキュムティブ社の60kWhのリチウムイオン電池を搭載することを計画している。
同社によると、約400km(249マイル)の航続距離を持ち、10分間の急速充電で100km走ることができるという。
メルセデス・ベンツによると、アメリカのEV充電ステーションのプロバイダーであるチャージポイント社への出資により、同社がより多くの充電インフラを提供できるようになることで、EQブランドモデルの展開計画にも役立つことになるという。
メルセデス・ベンツは既存の充電インフラを拡張する取り組みの一環として、チャージポイント社の事業をヨーロッパに拡大する計画を発表した。
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