積算1万6032km 意外と優秀な燃費
ランドローバー・ディフェンダー 130は、燃費が良さそうな見た目ではない。しかし、運転次第では14.0km/L以上を狙えるようだ。
【画像】高級SUVへ仲間入り ランドローバー・ディフェンダー 90から110 クラシックな初代も 全116枚
先日、慎重に運転してみたら、平均で15.9km/Lという優秀な結果を得られた。道路工事に遭遇してしまい、ベストな条件ではなかったにも関わらず。17.0km/Lを超えることは、流石に難しいかもしれないが。
積算1万6141km パワフルなSUVで私事の用足し
ディフェンダー 130の長期テストを担当しているマット・プライヤーから、スマートフォンへメッセージが届いた。こちらからかけた電話が繋がらなかった、数時間後に。「今度会わない? 何か欲しいものはある?」という、意味深な内容だった。
電話をした理由は、筆者が長期テストで乗っているアバルト500eへ1週間ほど乗ってみないか、と誘うためだったと伝えた。「じゃあ、ディフェンダーはいつ必要?」。ちょっと皮肉っぽく、すぐにレスが届いた。彼は、自分が小さなクルマが好きだと知っている。
実はプライベートで、机や戸棚など大きな家具を片付ける必要があった。週末にロングドライブもしたいと考えていた。それには、パワフルなディーゼルターボを積んだSUVがぴったり。偶然(?)にも、需要と供給が一致したようだ。
ミドルクラスのワゴンと同等に取り回せる
数日後には、英国で販売される乗用車では最大のクルマの鍵が渡された。眩しいアシッド・グリーンに塗られた、小さなアバルト500eの鍵との交換で。というわけで今回は、フェリックス・ペイジがご報告したい。
ディフェンダー 130へは、2023年に初めて試乗している。広々とした幹線道路と、手強いオフロードコースというメニューだった。車内も走りも快適で、110より340mmも長いことを忘れるほど、すぐに親しくなることができた。
しかし今度は、粗大ごみの集積場に向かったり、市街地を抜けてイケアへ買い物に行く。ロンドン周辺で定番の交通渋滞に巻き込まれながら、通勤もする。ボディサイズが気にならない場所とは、間違いなくいえないだろう。
かくして、1週間ほど運転してみた。当初は燃費が6.0km/Lくらいで、狭い交差点では何度か切り返す必要があるだろうと想像していた。
しかし600km以上を走った平均燃費は、フォルクスワーゲン・ゴルフ GTIと同じくらい。市街地や駐車場での取り回しも、少しの練習と駐車支援機能が有効だとしても、ミドルクラスのステーションワゴンと大きくは違わないように感じる。
高速道路の巡航時、エンジンはささやくように静か。高さ制限のある立体駐車場にも入れ、市街地の混雑でも困惑しない。イケアの組み立て家具の箱、フラットパックもらくらく載せられる。狭い路地をバックで進んで、玄関前へピタリと寄せられる。
荷室の広さは、ちょっとした商用バンのよう。引っ越しにも大活躍するはず。
多様な目的に対応できる従順な野獣
ダーク&マットなボディカラーに巨大なアルミホイールだから、大型SUVを煙たがる人の気持ちを和らげることはできないだろう。V8ガソリンエンジンより、ディーゼルエンジンの方が好意的に受け止められるかもしれないが。
とはいえ、そんな稀の冷たい視線に耐えつつ、運転中に眼下の環境への注意を怠らなければ、ディフェンダー 130は驚くほど扱いやすい。従順な野獣と表現したくなるほどに。
後輪操舵システムのおかげで、縦列駐車は簡単。20インチ・アルミホイールのガリキズが怖いから、もっとサイドウォールの厚いタイヤが望ましいとしても、ここまで無骨な見た目のオフローダーが市街地にも順応できることには唸ってしまう。
ロンドンの目抜き通りで、ディフェンダーを頻繁に目にする理由も理解することができた。このクルマは大自然以外でも、様々な条件でしっかり機能するようだ。
スコットランドの北西に広がる自然保護区、アウター・ヘブリディーズ列島のボランティア活動には向いていないとは思う。それでも、極めて多様な目的に対応できるSUVであることは間違いないだろう。
積算1万6864km タイアの空気圧を調整
ディフェンダー 130にはセンサーが備わり、現在のタイアの空気圧が表示される。適正な設定値も教えてくれる。長期テスト車のそれは、英国編集部へ届けられた時から、推奨値を僅かに下回っていた。特に右リア側の圧が低かった。
そこで、すべてのタイヤへ空気を補充してみた。今のところ、漏れている様子はない。
テストデータ
気に入っているトコロ
中域トルク:ディーゼルエンジンの大きなSUVを運転するのは久々だったが、滑らかさと力強さを知ると、選択肢が減っていることが残念に思える。
気に入らないトコロ
横開きのテールゲート:横ヒンジのテールゲートは、開くのに後方へ大きな空間が必要。しかし長いディフェンダー 130の場合、駐車枠へ収めると殆ど空間は残らない。
テスト車について
モデル名:ランドローバー・ディフェンダー 130 D300 アウトバウンド(英国仕様)
新車価格:8万390ポンド(約1527万円)
テスト車の価格:9万6745ポンド(約1838万円)
テストの記録
燃費:13.8km/L
故障:なし
出費:なし
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