FIA世界耐久選手権(WEC)第6戦富士6時間レースのハイパーカークラスに、フロイド・ヴァンウォール・レーシングから参戦するジョアオ・パオロ・デ・オリベイラは、少しでも前進することが目標だと語った。
長年スーパーGTを戦い、富士スピードウェイは知り尽くしているオリベイラ。だが、ヴァンウォールのLMH車両である『バンダーベル680』での実戦はまだ2戦目であり、完璧にモノにできているわけではないようだ。
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「慣れたコースなのに慣れていないクルマなので、少しぎこちない感じがする。それを組み合わせて、うまく融合させなくちゃいけないね」
そうオリベイラはmotorsport.comに語った。
「タイヤはスーパーGTのものとは全然違うし、温め方も違う。クルマについているアシストも全部違うんだ。でもクルマのフィーリングは問題ないよ」
前戦モンツァで、チームを離れたトム・ディルマンに代わってハイパーカーデビューを果たしたオリベイラ。しかしブレーキの問題に悩まされたこともあって、総合20位に終わった。
競争が激しいハイパーカークラスで、オリベイラは今回も苦戦を覚悟しているが、少しでも収穫を得ることを目標に掲げている。
「モンツァで走って何を期待すべきかは分かっているし、他のマシンと比べて自分たちがどの程度のペースなのかもわかっている。唯一の目標は、少しでも前進することだ」
「モンツァで得た情報を参考にすれば、僕たちはトップマシンのペースから2秒から3秒離されることは分かっている。FP2では2秒を切っていたし、これはいい兆候だ。この調子で頑張るよ」
「今のところ、僕たちはキャデラックと似たような感じだ……これ以上前に行けるかどうか、ペースという点ではよく分からない。まだ解放できるポテンシャルはあると思うけど、僕が決定をしているわけではないから、チームとして決まったことに従うだけだ」
富士は長いストレートを持っているものの、モンツァよりも他クラスの車両を抜いていくのは難しくなるはずだ。
この点についてオリベイラは、特にブレーキングに注意しなければならないと語った。
「確かに難しいけど、コースを知っていることが助けになる。でもこのクルマは、ブレーキング時のオーバーテイクの仕方に注意しなければならない。簡単にロックしてしまうから、細心の注意が必要なんだ」
FP1は13番手、FP2は11番手となっているヴァンウォール4号車。予選・決勝では富士をよく知るオリベイラのドライブで、少しでも上位を狙いたいところだ。
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