現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【新型レンジローバースポーツ 試乗記】美しさとシャシー性能が生み出す唯一無二の世界

ここから本文です

【新型レンジローバースポーツ 試乗記】美しさとシャシー性能が生み出す唯一無二の世界

掲載 11
【新型レンジローバースポーツ 試乗記】美しさとシャシー性能が生み出す唯一無二の世界

ラグジュアリー・パフォーマンスSUVのレンジローバー スポーツが3代目になり、試乗することができたのでお伝えしよう。

3代目レンジローバースポーツは2022年5月に国内発表。先進的なシャシーテクノロジーを搭載し、見惚れるフラッシュサーフェイスなエクステリア・デザインなどで注目を集めているモデルだ。

ホンダ 電動化を含むビジネス戦略を発表 国内は26年までにEV4機種投入へ

新型 レンジローバースポーツ AUTOBIOGRAPHY D300ランドローバーのラグジュアリーラインアップには、フラッグシップにレンジローバーがあり、ヒエラルキーとしてレンジローバースポーツ、ヴェラール、そしてイヴォークと揃えている。いずれも洗練されたデザイン、エレガントさ、豪華なインテリア、高い走破力を持つラインアップで、レンジローバースポーツは名前のとおり、レンジローバーをよりアクティブにしたモデル。ボディサイズは全長4960mm、全幅2005mm、全高1820mm、ホイールベース2995mmで特に全幅の2m超えは圧倒されるサイズだ。

ボディカラーはフィレンツェレッド関連記事:【新型 レンジローバー 試乗記】その美しさと世界観に陶酔できる極上空間
https://autoprove.net/imported-car/landrover/rangerover/212793/

3代目となったレンジローバースポーツは、シャシー性能に最先端の技術が投入されていることもアピール。プラットフォームはMLA-Flex(flexible Modular Longitudinal Architecture)で、最新のシャシーシステムと一体となって、最高のダイナミズムを実現していると説明している。

エアサスペンションを装備し、電動スタビライザー、四輪操舵のAWS、そして前後のトルク配分はもとより、ブレーキベクタリングを備えたAWDシステムでアクティブなダイナミック性能を発揮する。

さらに、これらのデバイスを駆使し、あらゆる路面に対応する走破力を持たせて高いオフロード性能を発揮する。世界初のアダプティブオフロード・クルーズコントールは、オフロードでもドライバーの希望する速度を維持し加減速を行ない、荒れた地形を検知すると、快適性を維持できるように自動で減速する機能も持っている。

凹凸のない後ろ姿も美しいだから、このシャシー性能の高さ、走破力の高さをアピールするために2022年5月に発表したときのプロモーションでは、傾斜角40度のダムの放水路を駆け上がるアドベンチャーを、ジェームス・ボンド映画のスタント・ドライバーがドライブするパフォーマンスでアピールしたわけだ。

それほどシャシー性能の幅の広さとラジグジュアリーな空間を作り出すレンジローバースポーツを高速道路、一般道路で試乗してみた。

国内で激しい悪路を走行する使い方をする方がどれほどいるのか不明だが、乗ってすぐに感じるのは鷹揚なステアフィールと乗り心地の良さがファーストインプレッションとして伝わってくる。

FMヨコハマ「THE MOTOR WEEKLY」DJの山下麗奈さんもレンジローバースポーツを堪能近年のスポーティSUVにありがちなレスポンスに敏感なハンドリングでは、悪路からのキックバックが強くなるため、悪路走破はしづらい。だからレスポンスを落とすのがセオリーで、悪路でもスポーティに走破できるという点で他のSUVとは一線を画している。

ステアレスポンスを落とすという設定になっているものの、応答遅れとは異なる。操舵した瞬間にクルマは反応するが、その動きはゆったりとしているのだ。きちんと反応しているため、舗装路ではゆったりとした動きと感じるものの狙いどおりのラインをトレースすることができる。さらにそうした動きによって豪華さや、動きのゴージャス感といったものへ感じ方の変化も起こる。

試乗車は3.0Lの直列6気筒ディーゼルで、48Vのマイルドハイブリッド+8速AT。エンジン音の静かさ、滑らかさはさすがプレミアム・ブランドに相応しいディーゼルエンジンだと感じる。タコメーターで確認しない限りディーゼルであることはわからないレベル。出力は221kW(300ps)/650Nmというスペックだ。

3.0L直6ディーゼルエンジン+48Vマイルドハイブリッドこの低回転・大トルクのエンジンで高速道路に入り巡行すると、鷹揚なステアフィールのはずが、直進の座りがしっかりと感じられハイスピードの長距離移動も得意であることを匂わせる。これも最新のシャシー性能が作り出しているものだ。

車線変更してもフラットライドな姿勢のまま車線を移動し、あたかも地面がスライドしたかのごとく、車体は揺れることなく滑らかに走り続ける。高速を降り一般道では、その高い静粛性がより際立ち高級車である満足感や所有欲、優越感などの感情が顔を出す。

コマンドポジションのドライビングスタイルは、見下ろす景観と視界の良さも手伝い征服感も湧き立つ。さらにゆったりとした車体の動きは優雅であり、周囲のクルマを引き連れて行く支配力も感じさせる圧倒的な存在感があるのだ。

試乗車にはオプションの23インチアルミホイールが装着されていたコーナーに入ると、鷹揚な動きから大きめのロールをイメージするが、意外にも、というか電動スタビライザーの働きで緩やかに動くレベル。操舵量よりも逆に少ないロール量と感じるので、より速い速度で走りたくなるスポーツ性が伝わってくる。そしてあるロール量になるとしっかりと踏ん張る感触も出てくるので、なおさらアクセルを踏みつけたくなるのだ。

インテリアはモダンでシンプルだ。水平基調のダッシュボードと必要な情報や機能を司るスイッチ類などが統一されたデザインで気持ち良い。ミニマルな思考であることも伝わりオーナーがスマートであることも垣間見ることになる。

触覚コントロール付の13.1インチのフローティング型タッチスクリーンドアパネルの一部分には見たことのないデザイン処理がされていたが、これはサテンフォージドカーボンという素材で作られたもので、細かく刻まれた本物のカーボンファイバーの破片を封じ込めて圧縮整形した素材だそうだ。

インテリア素材はそうしたサスティナブルな素材を積極的に採用しているあたりも、ランドローバーらしい取り組みと言える。

サテンフォージドカーボンが使用されたドアパネルシートの感触はソファ感覚で、当初、こんなにソフトで大丈夫かと思わせるほど気持ち良い座り心地。しかし表層はソフトでありながら、荷重が体重以上にかかるとしっかりホールドするので、ステアフィールの演出にも一役買っていると後になって気づく。

11.4インチリアシートエンターテインメントスクリーンが 2 基搭載されているエクステリアは見てのとおり、凸凹のないツライチ感に圧倒される。フラッグシップのレンジローバーと同様の仕上げで、パネルとパネルの組み付け部位の隙間の小ささ、正確さは他のプレミアムモデルを圧倒する。アウディのボディ組み立ての正確さを超える美しさを持っていると思う。

リヤゲートに至っては継ぎ目がわからないほどボディデザインに溶け込んでおり、いいもの感が溢れるデザインだ。

フロントマスクは言うまでもなく伝統のクラムシェルボンネットを継続採用し、グリルもフラッシュサーフェイス化され、研ぎ澄まされた美しさを持っている。無駄な装飾、プレスラインは一切なくシンプルで力強い。近年のデザイントレンドはシンプルでミニマルという流れだと感じる。プレスラインを多用するデザインは、時代遅れに感じさせてしまうほどの美しさを持っている。

車両本体価格

レンジローバースポーツ AUTOBIOGRAPHY D300:1457万円(税込)

The post 【新型レンジローバースポーツ 試乗記】美しさとシャシー性能が生み出す唯一無二の世界 first appeared on オートプルーブ - Auto Prove.

こんな記事も読まれています

電動化の[新型ロードスター]でもこだわりたい”人馬一体”感!! でもやっぱり内燃機関でしょ!!!!
電動化の[新型ロードスター]でもこだわりたい”人馬一体”感!! でもやっぱり内燃機関でしょ!!!!
ベストカーWeb
スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第7戦SUGOは小出峻がポール・トゥ・ウインで今季2勝目
スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第7戦SUGOは小出峻がポール・トゥ・ウインで今季2勝目
AUTOSPORT web
宮田莉朋、2番手チェッカーもペナルティで後退。マルタンスが今季初優勝/FIA F2第6戦レース1
宮田莉朋、2番手チェッカーもペナルティで後退。マルタンスが今季初優勝/FIA F2第6戦レース1
AUTOSPORT web
角田裕毅、F1スペインGPは為す術なく19位がやっと「うまくいかなかった理由を理解すべく、全てを分析しなきゃいけない」
角田裕毅、F1スペインGPは為す術なく19位がやっと「うまくいかなかった理由を理解すべく、全てを分析しなきゃいけない」
motorsport.com 日本版
雨でびしょ濡れ! タッチパネルがめんどい! オッサンが最新式のクルマにキレる「ハイテクトラブル」急増中!
雨でびしょ濡れ! タッチパネルがめんどい! オッサンが最新式のクルマにキレる「ハイテクトラブル」急増中!
ベストカーWeb
ル・マンでサーキットの救急車に乗ることに! お土産は「カルフール」のレース関連グッズ、特にエコバッグがオススメです【みどり独乙通信】
ル・マンでサーキットの救急車に乗ることに! お土産は「カルフール」のレース関連グッズ、特にエコバッグがオススメです【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
“尋常じゃない上げ幅”のTEAM MUGENにどう対抗? セカンドロウの坪井翔&牧野任祐が得た手応え/第3戦SUGO
“尋常じゃない上げ幅”のTEAM MUGENにどう対抗? セカンドロウの坪井翔&牧野任祐が得た手応え/第3戦SUGO
AUTOSPORT web
フロントロウ独占の裏に“共闘”アリ。TEAM MUGEN陣営が振り返るそれぞれのアジャスト/第3戦予選
フロントロウ独占の裏に“共闘”アリ。TEAM MUGEN陣営が振り返るそれぞれのアジャスト/第3戦予選
AUTOSPORT web
F1 Topic:マクラーレンのモーターホームで火災発生。搬送者が出るなか、代表が被害状況把握に務める
F1 Topic:マクラーレンのモーターホームで火災発生。搬送者が出るなか、代表が被害状況把握に務める
AUTOSPORT web
フィアット600 詳細データテスト 500より増した実用性と快適性 フィアットらしい元気さは不在
フィアット600 詳細データテスト 500より増した実用性と快適性 フィアットらしい元気さは不在
AUTOCAR JAPAN
F1スペインGP決勝速報|フェルスタッペンがノリスとの接戦制す。RB角田裕毅は19位と苦戦
F1スペインGP決勝速報|フェルスタッペンがノリスとの接戦制す。RB角田裕毅は19位と苦戦
motorsport.com 日本版
フェルスタッペン、猛追ノリスを退け掴んだ今季7勝目に喜び爆発。角田裕毅は終始苦戦19位|F1スペインGP決勝
フェルスタッペン、猛追ノリスを退け掴んだ今季7勝目に喜び爆発。角田裕毅は終始苦戦19位|F1スペインGP決勝
motorsport.com 日本版
今見ても美しい!! 5ドアクーペルックのBMW3シリーズ320iグランツーリスモ試乗プレイバック
今見ても美しい!! 5ドアクーペルックのBMW3シリーズ320iグランツーリスモ試乗プレイバック
ベストカーWeb
豪華装備のダイハツ「アトレー」は街乗りもアウトドアも両立! ケイワークスならではのハイエンドマルチ軽キャンパーとは
豪華装備のダイハツ「アトレー」は街乗りもアウトドアも両立! ケイワークスならではのハイエンドマルチ軽キャンパーとは
Auto Messe Web
「1つ以外は」最新ミニに求めるすべて! 1.5L 3気筒の新型クーパー Cへ試乗 活発な子犬のよう
「1つ以外は」最新ミニに求めるすべて! 1.5L 3気筒の新型クーパー Cへ試乗 活発な子犬のよう
AUTOCAR JAPAN
ベントレー「ベンテイガ」に世界5地域からインスピレーションを得た限定シリーズが登場! マリナーが仕立てた極上旅を表現した5台とは
ベントレー「ベンテイガ」に世界5地域からインスピレーションを得た限定シリーズが登場! マリナーが仕立てた極上旅を表現した5台とは
Auto Messe Web
アクシデントで途中終了に終わったSF第3戦。優勝の野尻智紀が安全対策に警鐘鳴らす「起こるべくして起きた印象。準備が足らなかったのでは」
アクシデントで途中終了に終わったSF第3戦。優勝の野尻智紀が安全対策に警鐘鳴らす「起こるべくして起きた印象。準備が足らなかったのでは」
motorsport.com 日本版
【正式結果】2024スーパーフォーミュラ第3戦SUGO 予選
【正式結果】2024スーパーフォーミュラ第3戦SUGO 予選
AUTOSPORT web

みんなのコメント

11件
  • 評論家のみなさんがこぞって褒めちぎっているので、試乗してきました。
    度肝を抜く出来栄えでした。
    全て、タッチが軽く滑らか。ディーゼルターボ、2.5tとは思えない軽い身のこなし。1,500万円でこんな優雅な上品なクルマが出来るのか!!と、感嘆しました。
    レンジローバースポーツ、このクラスのナンバー1だと思います。
  • AWSついてる?
    国内にAWSついてる車体入ってきてるの?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1221.01574.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

79.01850.0万円

中古車を検索
レンジローバースポーツの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1221.01574.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

79.01850.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村