フォーミュラE第9戦ベルリンE-Prixの決勝は、ジャガーのニック・キャシディが今季2勝目をマークした。
テンペルホーフ空港跡地を舞台に、ダブルヘッダーで開催されるベルリンE-Prix。土曜日の第9戦は、日曜日の第10戦と比べて2周長く、アタックモードも計6分とより長いため、エネルギーマネジメントがより重視されるレースとなる。
■ホンダがフォーミュラEに参戦する可能性はあるのか? HRC渡辺社長「今は2026年からのF1再参戦が最優先……しかしGEN4は魅力的」
また同じ週末にWEC(世界耐久レース)のスパ戦が開催されていることもあって、計5人のドライバーがリザーブまたは代役参戦となった。
ポールポジションはマヒンドラのエドアルド・モルタラ。今季これまで苦戦が続いていたため、ポールのボーナス2点が今季初のポイントとなった。2番手、3番手にはDSペンスキーのストフェル・バンドーン、ジャン-エリック・ベルニュが並んだ。
ポイントリーダーのパスカル・ウェーレインは6番グリッド。ジャガー勢はランキング2番手のキャシディが9番手、前戦モナコウイナーのミッチ・エバンスが10番手からのスタートだ。
40周のレースがスタートすると、まずはモルタラがホールショットを奪い隊列を引っ張るが、3周目に早速アタックモードを使用。エネルギー消費が激しいトップを譲った。
これでモルタラが5番手まで後退。この間にウェーレインが首位に躍り出た。そのウェーレインもアタックモードを起動しポジションダウン。続くDS勢も同様にアタックモードを使い、首位は次々と入れ替わった。
11周目、ジョエル・エリクソン(エンヴィジョン・レーシング)が右リヤのサスペンションにダメージを抱え、コース上にストップしたことでセーフティカー(SC)が出動した。
混戦状態だったこともあり、隊列の整理に時間がかかったこともあってレース再開は17周目。ウェーレインが首位に躍り出て、翌周にアタックモードの義務を消化した。
その他上位勢も続々とアタックモードを使い、接近戦を繰り広げた。後方からポジションを上げたマシンも多く、15番手スタートのオリバー・ローランド(日産)が2番手、20番手スタートだったジェイク・デニス(アンドレッティ)が7番手につけるなど、幅の広いコースを使った混戦模様が続いた。
30周目、マキシミリアン・ギュンター(マセラティ)がマシンにダメージを抱えてクラッシュしたことで、2度目のSC出動となった。
この時点でミッチ・エバンス(ジャガー)が首位に立ったが、唯一アタックモードを消化しきれていない状態。2番手にウェーレイン、3番手にローランドが続いた。
レース再開は34周目。トップ4が横並びになるなど激しい争いが続くが、デニスはブレーキを激しくロックさせ、緊急ピットインを強いられた。
SC走行が長引いたことで、レースのアディショナルラップは6周。40周を終えたところでベルニュが首位に立つが、それを追ったのがキャシディだった。彼は一時最後尾を走りエネルギーを温存していたが、そのアドバンテージを使いながら徐々にポジションを上げていくと、残り3周のところで首位に浮上したのだ。
キャシディはアドバンテージを吐き出しながら、一気にリードを拡大。後続に3秒差をつけてファイナルラップに突入すると、2位以下が激しいポジション争いをするのを尻目にトップチェッカーを受けた。
2位は終始上位を走ったベルニュ、3位には今季5度目の表彰台獲得となるローランドが入った。
キャシディは20周目ごろには21番手を走っていたが、2度目のSC時点で14番手。しかし目の前で起きた多重クラッシュを上手く切り抜け、40周目には5番手を走行。そこからさらに終盤にプッシュし、見事な大逆転勝利を掴んだ形だ。
そのチームメイトであるエバンスはウェーレインを徹底マークし、4位フィニッシュ。ポイントリーダーだったウェーレインが5位に終わったこともあり、キャシディが9ポイント差のポイントリーダーに復帰した。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
次世代マシンの軽量化、フェルスタッペンにとっては“お話にならない”目標? 「100kg減は少なくとも欲しい」
一体どこが抜け出すんだ!? 2024年ル・マン24時間は開始1時間を過ぎても依然接近戦……11番手発進トヨタ8号車もトップ争いに加わる
F1ドライバー最低年齢、条件付きで引き下げ“17歳”もOKへ。メルセデス育成のアントネッリ、夏休み前のデビューあるか?
メルセデスが惚れ込むその才能。アントネッリはフェルスタッペンに続く不世出の天才か/F1コラム
ヤマハオフィシャルチーム2024年の鈴鹿8耐参戦体制発表「YAMALUBE YART YAMAHA EWC Official Team」が初表彰台と EWC の連覇を目指し参戦
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?