この記事をまとめると
■日産の特装車などを手がけるのがオーテックだ
総額60万円以下でも探せばある! 走り好きの心を満たしてくれる安ウマ国産中古車5選
■改造に留まらずオリジナルのクルマを作ってしまうケースまである
■スポーツカーからミニバンまで幅広い範囲のクルマをカスタムしていた
オーテックの名車はどれも粒揃い
日産車のカスタマイズカーとして知られるNISMOロードカーシリーズは、その存在感溢れるスタイルも相まって高い知名度と人気を誇っているが、もうひとつの日産車のスペシャリストであるオーテックが手がけたモデルも印象深いものが多く存在している。
現在、両社は統合し、日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社となっているが、それ以前にオーテックが手がけた名車たちをいくつかピックアップして振り返ってみたい。
ザガート・ステルビオ
1989年に発表されたザガート・ステルビオは、イタリアのカロッツェリアであるザガート(現SZデザイン)と共同開発したもので、ベースこそ2代目レパードであったが、ボディはハンドメイドで作られたアルミ製のもので、インテリアも本革張りとなるなど、レパードの面影はほとんどないものとなっていた。
とくに特徴的だったのがサイドミラーの処理で、エラのように張り出たボンネットの角部分にミラーを埋め込むというもので、一見するとサイドミラーレスのスタイルとなっていたのだ。
エンジンもレパードが搭載していたVG30DET型だったが、オーテックの手によって280馬力/41.0kg-mへとパワーアップされており、レパードの改造車ではなく、型式認証を受けた独立した車種となっているなど、こだわりが詰まった1台となっている。
プリメーラ オーテックバージョン
「オーテックバージョン」と名付けられたモデルは複数存在するが、1994年に発売されたプリメーラは、JTCCエントリーを記念してリリースされた本格的なチューンドモデルとなっていた。
現代のレベルからすれば見た目はそこまで変わっておらず、専用のグリルとスポイラー、タイヤホイール程度の変更だったが、大きく異なっていたのが心臓部で、専用エキゾーストマニホールドやフロントチューブ、専用コントロールユニットを採用し、圧縮比アップやバルブタイミングの変更など本格的なチューニングが施され、NAエンジンながらノーマル比+30馬力の180馬力を叩き出していたのだ。
さらにクロスレシオの5速MTやフロントビスカスLSDも標準装備とし、見た目以上に硬派なチューンドセダンに仕上がっていたのである。
職人たちのこだわり満載
スカイライン GT-R 40thアニバーサリー
4ドアGT-Rの名称でも知られるR33型GT-Rをベースとした4ドアセダンモデルは、もともとスカイライン誕生から40周年を記念して作られたもので、スカイラインGT-Rの始まりが4ドアモデルだったことに由来する。
一見すると4ドアのR33にGT-Rのコンポーネンツを移植し、リヤをオーバーフェンダー化したようにも思えるが、実際は2ドアGT-Rをベースに4ドア化をしたもので、当時のカタログにもベース車の車両型式の欄に「BCNR33」という文字が記載されているのだ。
なお、4ドアセダンでありながら、4シーターバケットと名付けられた4人乗りとなっており、リヤシートもホールド性を重視した形状で、センター部分には大きなサポートが備わっている。
エルグランド ライダー ハイパフォーマンススペック
多くの日産車に設定された「ライダー」は、現在のAUTECHシリーズが登場するまではオーテックの手がけるカスタマイズカーのイメージリーダー的な存在を果たす高い知名度を持つもので、メッキを用いたフロントマスクが特徴的なスタイルとなっていた。
そんなライダーに、ドレスアップだけでなく、動力性能にまで手を加えたのが「ハイパフォーマンススペック」で、なかでも2代目エルグランドに設定されたものは、エンジン内部にまで手が加えられた本格的なものだった。
その内容はマフラーや専用ECUの採用のみならず、イリジウムプラグの採用にポート研磨、ファイナルギヤの変更にATシフトスケジュールにまで手を入れており、ステップバー、フロントタワーバー、フロントクロスバー、リヤクロスバー、YAMAHAパフォーマンスダンパーに専用チューンドサスペンションとの組み合わせで走れるミニバンに仕上がっていたのである。
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みんなのコメント
大したチューニングではないけどフード開けたら嫌でも目に飛び込んでくる4-1のエキマニが…純正でだよ笑