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生産終了のXF 鮮烈な美のアタランタ 強豪を制したカローラ 2024年に心へ沁みた記事3選(中嶋編)

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生産終了のXF 鮮烈な美のアタランタ 強豪を制したカローラ 2024年に心へ沁みた記事3選(中嶋編)

生産終了を迎えたジャガーのエンジン・サルーン

AUTOCARの新企画、2024年に心へ染みた記事3選。小生、中嶋が普段担当させていただいているのは、主に試乗記関連となる。その中で真っ先に思い浮かぶのは、下記の1本だろう。

【画像】生産終了のジャガーXF 鮮烈な美のアタランタV12 強豪を制したトヨタ・カローラ 全131枚

<「さよなら」ジャガーのサルーン XF 250PSでラストラン(1) 高い一貫性 濃い一体感>

※リンクはページ下部「もっと深堀り」に

2024年で生産終了を迎えたサルーン、XFに乗り、ジャガーとゆかりのあるグレートブリテン島各地を巡るという内容だ。英国人らしい皮肉も交えながら、ブランドの歴史やアイデンティティを再確認している。

自分にとって、英国の自動車メーカーの筆頭といえば、やっぱりジャガー。XJ220やル・マンのグループCカー、最近でもFタイプなど、興味を掻き立てるモデルを複数提供してきたからだろう。

そんなブランドは、バッテリーEVブランドへの転身を図り、内燃エンジンから完全に手を引くという。自動車業界が大転換期のただ中にあることを、改めて強く実感する内容といえた。

執筆した英国編集部のマット・プライヤーは、ブランドへ強い思い入れを抱いていることが、文章の端々から伝わってきた。彼の微妙な書き回しをどう表現すべきか難しく感じたが、同時に、自分が抱く残念な気持ちも自然と重なった。

それでも最後は、将来への期待でまとめられている。2025年のジャガーは、果たしてどんな話題を届けてくれるのか。新モデルの試乗記へ触れられる日を、心待ちにしている。

インテリアが鮮烈な印象を残すアタランタ

2本目は、クラシックカーの試乗記。小生はまったく知らなかった自動車メーカーで、今から90年ほど昔のモデルながら、とても新鮮な内容だった(勉強不足で恐縮です)。

<「ベントレーに並ぶ」優雅さと速さ エンジンはリンカーンの12気筒 アタランタV12(1)>

※リンクはページ下部「もっと深堀り」に

第二次大戦前に存在した、英国の「アタランタ・モーターズ」。1937年から1939年に生産されたV12は、たった26台だが、同時期のラゴンダやベントレーに並ぶ速さと豪華さを実現していたという。

エンジンは、アメリカ・リンカーンのV型12気筒。1938年のル・マン24時間レースへ参戦した歴史も持っている。

こんな内容もさることながら、自分へ強い印象を残したのは、美しいスタイリングだった。流線型が台頭する前の、フロントフェンダーから流れるように続くランニングボードと、切り立ったラジエターグリル。素晴らしいバランスにあると思う。

そしてリアヒンジのドアを開くと現れる、インテリアもドラマチック。現代の高級車では見たことのないような大胆な造形に、鮮やかな装飾が展開されている。ぜひ、写真をご覧いただきたい。

近年は二極化が進み、富裕層が特別に依頼するビスポーク車両も存在する。アストン マーティン・ヴァリアントや、ロールス・ロイス・スペクター・セマフォなどだ。しかし、ここまで鮮烈なデザインは、今後生まれるのだろうか。

信頼性の高さでトドメを刺したカローラ

3本目は、日本のクルマも登場した比較試乗。自国のベーシックカーが高く評価されると、やっぱり嬉しい。

<2024年のベスト・ファミリーハッチバックは? ゴルフ/308/カローラ・スポーツ 3台比較試乗(1)>

※リンクはページ下部「もっと深堀り」に

かつては、ありふれたクルマの代名詞のようにも見られていた、トヨタ・カローラ。六本木のカローラ、なんて使われ方もされていたほど。しかし最近は、運転が楽しい高水準なクルマだと、英国編集部から好評価を得ている。

この比較では、最新のフォルクスワーゲン・ゴルフとプジョー308という、ハッチバックの強敵と対峙している。スポーティな身のこなしや、しなやかな乗り心地などを強みとしてきたモデルだから、カローラ・スポーツの苦戦が想像された。

ところが実際は、登場が2019年と1番古株なカローラ・スポーツが終始優勢。インテリアの弱点も指摘されているものの、敏捷性や乗り心地でアドバンテージを掴み、最終的には信頼性の高さでトドメが刺されている。

英国編集部は忖度なしに、良くない部分はしっかり指摘する。翻訳する時は、あまり角が立たないように気を使うことも少なくない。だがこの比較試乗では、気持ち良いほど褒められていた。

英国編集部の記事を日々担当していると、彼の地における日本メーカーのプレゼンス低下をジワジワと実感する。そんな中で、孤軍奮闘している印象のトヨタ。確立したハイブリッド技術で、2025年の荒波も乗り切れると信じている。

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みんなのコメント

1件
  • kaz********
    > 英国編集部は忖度なしに、良くない部分はしっかり指摘する。翻訳する時は、あまり角が立たないように気を使うことも少なくない。


    欧州車を褒めて日本車を貶めたい自動車ジャーナリストの気持ちが溢れてるね。それとも輸入代理店に忖度するのか。(低評価の記事を書くと発表会に呼ばれないというのもあるらしい)
    その点、海外のジャーナリストの方が骨があるな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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